岩波ホールに、ポーランド映画「木洩れ日の家で」を見に行ってきました。
木造りの古い大きな屋敷に、愛犬とともに暮らす老婦人アニェラの、凛とした生き方を描いた映画です。
会話らしい会話はほとんどなく、愛犬フィラに語りかけるアニェラの、いわば独り言で映画は展開します。
とはいえ、頻繁にアップでとらえた愛犬フィラの表情を見ると、
「ひょっとしてこの犬、演技しているのでは?」
と思えるほど反応が自然で、生き生きとしており、十分 ‘会話’ が成立していたように思います。
モノクロームの美しい映像の中に描かれた老婦人の日々と一つの決断。 感銘を持って見終えることができました。
http://www.pioniwa.com/nowshowing/komorebi.html
神保町岩波ホールで6月10日(金)まで