日比谷に行ってきました。
上の写真は第一生命のビル。
終戦直後、連合国軍総司令部(GHQ)の庁舎として使用された建物です。
69年前、連合国最高司令官のダグラス・マッカーサーもここに出入りしていたのですね。
建物の前を通ると、人気のない厳めしい正面入り口の雰囲気には似つかわしくない小さな看板がありました。
見ると、郵便局、喫茶店、美術館が中にあるようです。
ふと、入ってみようという気になりました。
「コーヒーでも飲もうか」
こんな歴史的な建物に入れる機会など、そうそうあるもではありません。
まさかGI(ジーアイ・アメリカ兵)が走りよってきて、誰何され、尋問され、拘束され、連行されることもないだろうと開き直り、不安より好奇心を優先させました。
中に入ると高い天井の広いエントランスが目の前に開けました。立派な建物です。
奥に守衛さんが一人いるだけでした。
正面奥にドンと、2階、3階に通じる昇り降り並列のエスカレーターがあって、建物の豪華さを演出していました。
緊迫感はまったくなく、わたしに近づき詰問するGIも官憲もいませんでした。(アタリマエダ)
1階にあった喫茶店dl.café(ディーエル・カフェ)です。
ここでコーヒーを飲んできました。一杯250円。意外に安かったですね。
外に出ると、道路に、
本日は安全日です!
という電光掲示板が見えました。
「何のことかな」
と思ってよく見ると、安全日のまえに「交通」の文字が見えました。
でも、「本日は交通安全日」といっても何のことか分かりませんね。
今日は事故の心配のない日、ということではないですよね。(コレモアタリマエダヨ)
このあと近くの「かごしま遊楽館」(鹿児島県のアンテナショップ)に行って、焼酎を1本買い(「さつま島娘」一升ビン)、本日のメイン、TOHOシネマズみゆき座に向かいました。
韓国映画「怪しい彼女」を観るためです。
「怪しい彼女」、これはとてもおもしろい映画でした。
70歳ほどのハルモニ(年配の女性)が20歳ほどののアガシ(お嬢さん)に突然戻ってしまうお話です。
荒唐無稽と言うなかれ、とてもリアリティのあるお話でした。
いっぱい笑って、いっぱい泣いて帰ってきました。
韓国語の話し言葉の語感がよく聴き取れれば、70歳の口うるさい老女の口調そのままで20歳の若い女性がしゃべりまくるという面白みがよく分かったにちがいありません。
それがこの映画の魅力の一つであったようです。
映画の余韻を反芻しながら、淡路町の「神田まつや」へ。
天ぷらそばをいただいてきました。