興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

結果化粧

2010-12-01 | 余白の創作ことわざ

(写真はソウルの江南にある奉恩寺<2009年12月撮影>。 本記事とは関係ありません)

「余白の創作ことわざ」 の第12回です。

結果化粧  けっかけしょう

<意味>
化粧はその過程を他人に見せるものではなく、家ですませ、結果を見てもらうものだ。 人生には人目をはばからねばならないものがある。

<さらに一言>
人の美しさは、外面よりも内からにじみ出る慎みと恥じらいの中に表れるものではないでしょうか。
電車の中で、周りの目を気にせず化粧にいそしむ人の姿には、美しさは微塵も感じられません。

社会生活においては、何ごとであれ、自分の都合だけでなく他人の目も意識し、少なくとも社会人として恥ずかしくない程度の気は使いたいものです。
みずからを律し、抑制する中にこそ、真の美しさも品位も生まれてくるように思います。

<もう一言>
「文章には含羞が感じられなければならない」
これは児童文学作家川村たかし氏の言葉ですが、 「ものを書く」 ということも同じなのでしょう。

何でも書けばいい、すべてを晒せばいいというものではなく、素材を選び、推敲を重ね、余分なものをそぎ落とす過程を経て初めて、奥行きのある  “結果文章” が生まれるのだと思います。
これは実は、わたし自身の課題です。



*お断り
この 「余白の創作ことわざ」 は、毎月月初めに掲載してまいりましたが、12回(一年)の今回を区切りに、今後は不定期での掲載に変えさせていただきます。
これまでコメントやご声援をお寄せくださった皆さまに、この機会に篤く御礼を申し上げますとともに、今後ともよろしくお願い申し上げます。