資産1000億を目指すブログ

2065年までに1000億目標。株式投資についてつらつらと。誤字脱字錯誤に計算間違い多数。補正・修正は読み手側でして。

市場価格を意識しないで保有できる株。

2010-08-26 19:24:31 | 投資日記
私は投資方針として株価変動が気にならない企業を買うようにしている。

株価変動が気にならないと言うのは、ボラタリティが低い銘柄と言う定義ではなく、株価下落に自分が耐えられるか、と言う事を基準としている。十分安値で買えるかどうかが問題である。

例えば、利回り15%が期待できる企業投資は私にとって購入対象となる。この水準で株価を買えるのであれば、今後の株価変動は余り意味を持たない。殊に、ビジネスが比較的安定していて今後も同様に堅調にビジネスが推移すると考えられる場合はなおさらだ。

年率15%で投資が出来るのであれば、例え株価が半額になったとしても、約3年に埋め合わせができるし、半額になった際に買い増せばそれだけ厚みのある利益を享受する事も出来る。この場合、株価下落は忌避される事ではなく、むしろ歓迎されるべき事となる。

例えばプレステージインターナショナルはその類に入るかもしれない。とは言いつつも保有はしていない。他にも良い株はあるから。しかしながら、株価が後20%落ちたら購入を検討したい。今でも十分安いけどね。でも、配当利回りが低いのがちょっと難点。それとPERももう少し落としてほしい所(PER5倍とか位)。

因みに想定リターンは下記の通り。



シミュレーション基準は下記の通り
※借入金全額返済
※PER一定
※ROE変動無し
※配当性向15%⇒35%、その他の利潤は全部再投資する。

因みにこの会社のPERは7.6倍(株式益回り13%)、ROEは20%程度、ほぼ無借金経営、過去5年間の業績推移は多少ムラがあるもののおおよそ堅調であり、社長も今後2年間は今まで通り資本を投下し、事業拡大すると言っている。

キャッシュ工場。

2010-08-26 12:39:49 | 投資日記
会社というものはキャッシュを生む工場。
市場というものはそれを安く買い付ける場所。

高値&低収益企業に関して

2010-08-26 12:04:58 | 投資日記
ハウス食品と言う企業がある。

この会社は低収益且つ割高銘柄である。おそらく食品業界で安定した事業構造を持っている為、割高で取引されているのだが、それにしても高すぎる。以降、グラフで説明をしていく。

まず収益性に関して、下記の通り売上構成とROEとROAの5年間の推移を見てほしい。



ここ5年間は非常に安定した収益構造を持っている。これは凄く良い事である。しかしながら肝心の収益が凄まじく低い。売上営業利益率が4%程度と言うのは良いとして、ROEで1-3%程度しか収益が無いのは明らかに問題。通常の企業は大抵、5-6%程度は無いといけないが、この企業はそれを大幅に下回っている。

このような低い収益性のビジネスは十分に自己資本が増殖できない。この為、企業の拡大も非常に限られたものとなっている。確かに国内市場が飽和状態にあるのは事実だろうが、それでも酷い有様である。そんな少ない利潤さえ十分に再投資に活用されていない。

下記は5年間の主だった指標(売上、営業利益、資本等)の累積成長の推移である。



ほぼ変動なしである。若干営業利益率が上がっているが、もともと分母が極小の為、実際の上昇率は大したことはない。またこの企業は内部留保も積極的に行っている。その留保された資本は投資活動に用いられている。

下記はキャッシュフロー計算書をグラフにしたものだ。



少ないが、それでも総資産比で5%程度を投資している。にもかかわらず、売上は伸びていない。これは非常に問題である。今後もこの低収益性を維持していくのであれば、それ相応の成長率しか望めない事を投資家は肝に銘じておく必要がある。

さらに、この会社の株は割高である。下記はここ5年間のPERの推移である。



このご時世で株式益回り3%程度と言うのは、なかなかの高値である。

この低収益性と割高株価で得られる利益は下記の通り。株主に還元される利益の今後5年間分を予測してみた。



※ROEは一定、資本に対するフリーキャッシュフロー及び有利子負債比率を一定、配当性向30%、自社株買い無しを想定している。

これが絶対的なリターンである。実際にはこれに株価変動が加わってくるし、PER30倍台と非常に割高の為、値崩れを起こす可能性もある。仮にPER15倍台まで株価が下がればそれだけでリターンをプラスに戻すのに15年近くかかる。これは割に合わない投資だと言える。