kyon's日誌

つれづれに・・・

米粉の白い汁

2014年12月09日 | 日記
今朝は冷え込んだなぁ・・・
被害に遭った人々はどうしてるだろ?暖をとることが出来てるだろうか?
と思えば、冷え込んだとはいえ、無事に朝を迎えられる。ありがたし。

近頃はパンとコーヒーの後にまた白湯を飲んだりして・・・
水分を多めに摂るように心がけてる(^^ゞ
渇いて候故の我が身なれば・・・
結局、色のついた飲み物より何より、白湯が一番美味しかったりするね(笑)
白湯を飲むと祖母を思い出す。

青森の祖母は、食後に必ず「米粉」を溶いた汁を飲んでいた。
一杯の白い「米粉」を思うと、
祖母が土間縁にゆったりと座って立てた膝に肩肘をついて頬杖をつき、何かを想うかのように、障子に背を傾けて静かさを漂わせていた姿を思い出す。

兄嫁がニコニコしながら「もう少ししたら髪っこ結い直してやるハでなぁ」と言う。
祖母がうんうんと軽く頷く。
祖母の髪は後ろにチョコンとお団子に結われている。

座っている祖母に寄り添って座り、生後4カ月の我が子を抱かせると、ほぉほぉと微笑み、
「大事に育てんだぁ・・」と短く言いながら、重くて持てないとワタシに返してよこした。
手足は枯れ枝のように細くなり、筋肉を失った皮膚が余分な位に波打ってるようで、
丸くなった背も、急に縮んでしまったかのような姿も愛おしく見えて、
祖母が穏やかにしている姿は、まるで生きてる仏様を見るようで・・
何でかあの時、ワタシには涙が溢れてきたのだった。
何でだろうなぁ・・・と、思いながら、祖母との数年を思い出したりする。

この優しい祖母に一度だけ叱られたことがある。
どんな理由だったか忘れたが、学校に行きたくないとゴネタ時に土間まで引きずり出されたんだった。あの頃の祖母は70代だったろうか?
けれど、あの小柄で細い体のどこからあんな力が出るのかと不思議だった。
ワタシは小学一年だった。
野良作業で山に行く時、道々に面白そうな岩穴なんぞを覗こうとすると、
「ほらぁ、蛇が出てくるぇ」
ひゃぁぁとワタシは飛び退き、ドキドキしながら祖母と歩いた。
祖母は寡黙であったが、時々面白いことを何気に言う。
八戸のウミネコの棲みかの名所まで連れて行ってもらった時、波打ち際にあったテトラポットをヒョイヒョイと飛び渡る身軽な祖母に驚いた。
あの頃はウミネコの棲みかになっている小さな出島の奥に社があり、そこまでウミネコの運を踏みながら歩いたっけ。

お婆さんというのは不思議な大人だなぁ・・・と思っていた。
そして祖母が大好きだった。
その祖母と写した写真が一枚だけ残っている。
時々それを眺めて婆ちゃんはどうしてるかなぁ・・・と思うこともある。
もうこの世には居ないのだけれど、ワタシの古い引き出しにはしっかり仕舞われている。
で、なぜかしら祖母の生き方に原風景を感じる。
懐かしさを感じる。

さて、寒いからとオコモリばかりじゃアカン。
こんな時は、やっぱり体を動かさないとなっ!
ワタシャ散歩に行くど~
長靴履いて行くどぉ~~(^◇^)
コメント (8)
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