留袖

留袖を着てくれと義妹から電話があった。
遠方からだし、簡単に洋服でいいのではないかと考えていたから、着た方がいいんだとあらためて。
で、留袖はレンタルするかと聞かれ、あるからしないと。
着付けも要らないと言ってはみたものの・・・
あれ？
さて、留袖・・・箪笥の肥やしになりそうになっている。
久々に着物の箪笥を開いて探した（笑）

思えば、その義妹の結婚式に初の袖通しをするはずだった。
出産直後だったので、東京での義妹の結婚式には欠席した。
以来、留袖を着そびれている。
ふ～む・・・
初の留袖かぁ・・・それも義妹の長女の結婚式だ。
身内はもう、兄しか居ないのだから・・・
あ・・・そだねぇ・・(^_^;)

昨日、あらためて留袖を出して広げてみた。
結婚する時に京都の亡き伯母から戴いたもので、かれこれ35年前の着物（笑）
今の時代の華やかな模様とはちょっと違う気がする・・
絵柄が・・・若干、古いかしらん？などと思いながら、袖を通した事の無い留袖をシゲシゲと眺めた。

着付けに必要な付属品も引っ張り出して・・・
はぁぁ・・・襦袢の半襟・・・変えなきゃ・・・などとため息をついた。
帯を選んで・・
あぁ、黒地だからなぁとか、模様の一部の色と合わせたいなぁとか・・・袋帯じゃなきゃいかんな・・とか、あれこれ思いが巡る。

ちゃんと着ようと思うと中々に面倒な始末・・これ、持って行かなきゃならんかと思うと、荷物が重そうだとため息が重なる。
お気楽な性分ゆえ、格式ばったような場所は苦手だ。
何だか、親族として出席するんだという想像は気恥ずかしい。
自分には一番似合わぬ気がしてくる（笑）

着物を着なくなって数十年・・・（笑）
20代の頃は着物を着て街に出掛けたりもしたのに、結構、着物が好きだったのにねぇ・・・
今や、トレーナーにジャージの大股闊歩のオバサンだじぇ・・・（笑）
こりゃ、昔取ったキネヅカとはいえ、小股の着物歩きをし、着慣れしておかなきゃ・・・（笑）
帯慣れしておかねば・・・
我が身はゴム入りパンツのユルユルに慣れ過ぎてしまっているぞぃ・・・タハ～～(^_^;)