二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

2011 J2第38節 京都vs岐阜

2011-12-03 | 蹴球

京都サンガF.C.○3-1●FC岐阜

■弾を込め、前へ進め
 鉄砲隊をローテーションしながら、間断なく火縄銃を撃ち続けるという「三段撃ち」。京都サンガ2011年のサッカーは、最終的にそういうサッカーができるようになったんだなぁ…という印象だ。思えば開幕戦は対戦相手の水戸が鉄砲隊サッカーだった(と書いた)。一年が経ち、京都サンガは相手をつるべ打ちにして蜂の巣にするような攻撃の連続性を手に入れたのだ。
 この試合は終始岐阜を圧倒。ボールを前へ動かす、相手を翻弄する、ゴールへ向かう…という意識が高く、彼我の力差は明かだった。押しまくってた京都がいつ得点するか?というようなつるべ撃ち状態。右SB安藤が右サイドを制圧し、怒濤のオーバーラップから中山博貴の先制点を生んだ。この時点で、この試合の勝負はあった。


■水谷・中山・工藤・安藤
 若さばかりが強調された京都サンガ2011だったが、最終節に至ってチームにとって欠かせない“骨格”と思ったのは、標題に挙げてみた四人衆だ。正直なところ、替えがきかないし、いなくなると途端にチーム力はガタンと落ちる。別に若手がテクニックで劣る訳ではない。そこにあるのは、積み重ねてきた経験値の差だ。
 そういう意味では、若手は今年一年貴重なものを積み重ねてきた。山ほどいる有能な若紫たちがムラなく、安定した力を出せるように、四人衆が来年もいてくれて、辛く長い道のりを照らすような存在でいてくれることを願うばかり。(そして安藤の軽傷を願う)


〈京右衛門的採点〉
水谷 6.5 …相変わらずの安定感。今シーズンの京右衛門的MVP。
安藤 7.5 …攻撃参加からのクロス、身体を張った守備と大活躍。怪我が心配。
森下 6.5 …随所にしっかりカバーして、いい仕事ぶり。
秋本 6.5 …強さでゴール前に城壁を作り、見事なヘッドで3点目。
福村 6.5 …高い位置取りで攻守に活躍。やればできるじゃん。
チョンウヨン 7.0 …抜群のテクニックと強さを披露。1年で随分成長した。
中村充 6.5 …長短のパスが正確で、中盤王様っぷりがよく噛み合う。
工藤 6.0 …変幻自在な素走りが相手のギャップを作り、猛攻の黒子役に。
中山 7.0 …ボールに積極的に関与しながら攻守を牽引。
宮吉 6.0 …運動量が多くボールの引き出しに躍動。フリーの1vs1は決めたかった。
ドゥトラ 6.5 …相手を掻き回して、きっちりゴール&侍パフォ。
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酒井 5.0 …安藤の負傷で出番も守備力脆弱。押谷に翻弄され失点の要因に。
駒井 6.0 …運動量も攻撃への意識も高く、負傷交代のウヨンとは違う色を付けた。
久保 5.5 …積極的に狙ったが、枠に飛ばず。落ち着きっぷりはさすが。

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大木監督 6.0 …先発のチョイスは完璧。安藤負傷でプランが崩れたか?