京都サンガF.C.●0-1○ロアッソ熊本
■陣太鼓
…といえば、熊本のユニフォームスポンサーのお菓子。ドンドンと叩いて、戦場に響き渡らせて軍の進退を指示するやつだ。相手を押し込んだときは、連打して連打して連打するのだ!勢いのあるときに、嵩に懸かって攻めきらせるのは古今東西問わず戦術の鉄則。そう、今日の前半は京都がそんな展開だった。19歳・18歳・17歳の3トップが躍動し、熊本守備陣を手玉にとる。途中相手ファウルがあってもこの若武者たちは止まらない。主審はプレーを止めず、アドバンテージのままボールを保持した久保裕也もプレーを止めない。そのままミドルシュート。そんな「前へ前へ」の状態は45分続いた。
だが、どれだけ陣太鼓を連打しても、得点を上げられなかった…。
■ただいま修行中
結果的には、中途半端なクリアからの熊本CKからファビオが豪快なバイシクルを決めて、またも“敗戦”ってことになった。失点シーンはたぶん防げないし、それについてああだこうだ言うのは無意味かと思う。問題は熊本が明かに後半開始時点からギアチェンジしたかのように“狙って”きてて、注文通りの展開になって押し切られたことだ。試合運びが「若い」としかいいようがない。試合の流れが読める選手がいれば、こっちのギアも落とすような流れにもっていけたかもしれない。
けれどこればっかりは現在修行中の身と考えるしかない。悔しい経験を明日への糧にできるかどうか。攻撃的なサッカーが破綻してる訳ではないので、このまま続けていくしかない。ただ、ゲームを諦めない姿勢を託せるカードはもってくべきとは思う。居れば何が起こるかわからない「エクストラカード」のドゥトラと、…そして明日帰国するというディエゴと。○○は使い様、ですよ。
〈京右衛門的採点〉
水谷 6.0 …ほとんどミスなしだが、失点直前の連携ミスが悔やまれる。
酒井 6.0 …きっちりクローズするも、攻撃は持ち味出ず。
染谷 6.5 …見事なカバー多数。突然の熱中症(?)が残念。
森下 5.5 …ミスは失点につながったCK献上のクリアだけ。
秋本 6.0 …攻守に効いてた。ただし攻撃で目立つのはいかがなものか。
加藤 6.0 …ボランチ+サイドみたいな動きでよくケアしてたが。
内藤 5.5 …相変わらずのチャンスメイカーぶり、がボールロストも目立つ。
中山 6.0 …守備で奮闘。攻撃もボールタッチのたびに可能性を感じた。
伊藤 5.0 …心意気と前線からのチェイスは◎。けど効果的だった?
久保 5.5 …圧倒的な強靱さと巧さを見せるが、フィニッシュが。
駒井 5.5 …鋭い突破も、徐々に熊本に読まれて相手の脅威になれず。
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ドゥトラ 5.5 …引いた熊本陣内を掻き回すことはできたが…。
中村太 5.5 …ボールをよく引き出すも、そこから先に繋げられず。
チョンウヨン ――
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大木監督 5.5 …敗戦も面白いサッカーは見せつけた。不運も重なった。