二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

2015新ユニフォーム

2015-01-31 | 蹴球
2年ぶりにユニフォームが新しくなったのです。

デザインは引き算だ、と偉い人はおっしゃいます。
そういう意味では引き算しまくって
シンプルすぎるくらいシンプルにまとめた前モデルも
なかなか好きだったのですが、
今年のはわかりやすくデザインされていて、
一瞬「おっ?」と違和感を覚えるような
他にはあまり見ない独自の型があって、
なかなかに良いものだなー、と。
(そりゃ奈良クラブさんには負けますけども)

Awayは、(奈良クラブまでいかなくても)
もうちょっと冒険していただいてもよろしかったのですが。
「京都」を押し出すなら、和柄文様的なアプローチもあるし、
今年なら琳派文様もある。何なら「風神雷神図屏風」の
“たらし込み”の雲の部分だけ使ってみるととか。

まぁ、言うだけはタダなのでございます。


せっかくなので2年ぶりにイラストでユニを書いてみたのですが…
塗るの苦手ー、塗るの苦手ー。
デジタルな道具使っても苦手なもんは苦手ー。
(でもこのユニ、女の子におすすめだと思う)


ドット デテイクノネ -続々-

2015-01-15 | 蹴球


酒井 隆介選手 松本山雅FCへ完全移籍のお知らせ

大卒右サイドバックとして加入した当初からヒゲ面で、とにかく「ネタキャラ」全開だった酒井ちゃん。だってイノシシみたいに突進してはアチャー…なミスを連発するんだもん。大きな身体で凄いスピードを持っているのに、それを上手く使えていなかったあの頃。(要するに下手くそだった…)

名古屋U-18の時にFWからSBに転向したという酒井ちゃん。大木体制1年目では3バックの右として使われながらも、翌年4バックになると出番も激減。戦力外スレスレかと思いきや、大木体制3年目の2013年、染谷の怪我もあって4バックのCBで使われ始め、チャンスの女神の前髪を掴んだ。ポジションを流動させる大木サッカーでボコボコ開く穴を持ち前のスピードで埋め始め、染谷をベンチに追いやってスタメンを強奪。すごいぞ酒井ちゃん!(…まぁ当時は秋本や安藤が、至らない部分をよくカバーしてあげてた面もあるんですけどね)

スピードだけならJ2屈指。だけど未完成。そんな夢が見れるCB・酒井ちゃん。とりわけ昨年は心境著しいものがありました。決めごとナッシングで出たトコ勝負・個人任せの戦術、攻撃力とトレードオフに守備がちゃらんぽらんな丸刈り右SBのケア、突如訪れるセルビア人の集中力の欠如、経験の浅いGKとのコミュニケーション…まさに守備受難の一年を、(決して硬い守備ではなかったけども)あの酒井ちゃんがリーダーとして頼もしく支えたのは結構な驚きでした。

そんなふうに成長曲線を見続けてきた選手だからこそ、今回の移籍は結構こたえるのです。もちろん、現役でいられる期間は限られているのだから、ステップアップのチャンスがあれば飛び出す選択も、プロフェッショナル。守るべき家族もできたしね。去年の安藤・染谷の時にも似たような思いを味わいましたが、京都でプロキャリアをスタートさせて成長した選手が出て行くのは、やっぱり寂しいもんでござります。(何だか見切りを付けられてる感じもして)

酒井ちゃんは未完成での出荷になります。ただいまは小酒井から酒井に成長した段階です。まだまだ弱点もたくさんあります。ハイボールの競り合いとか、ラインコントロールとか。逆にいえば、まだまだポテンシャルを眠らせているということ。あー…今年あたり大酒井へと成長してくれる予定だったのになぁー。


「大酒井が抜けて、大殺界に突入しませんよーに!」

※本ブログの「締め」が、いろいろ苦しいのは気のせいです



続 ドット デテイクノネ

2015-01-11 | 蹴球


横谷 繁選手 大宮アルディージャへ完全移籍のお知らせ

さんぺーの恋人こと横谷繁は、一昨年ガンバ大阪から期限付き移籍でやってきて、3年目の大木サッカーになくてはならぬピースになりました。ガンバユース出身=テクニシャン多いよね式の記号化とか、貴公子然とした風貌から、最初は「攻撃をパス中心に組み立てるチャラい技巧派」かなー、程度の認識でした。

ところが同年、大木博士により改造を施された横谷は、前線での陣地をひたすら確保すべく、相手を背負っては耐え、相手に削られては耐え、耐え忍んで味方の押し上げを待つという七難八苦をものともしない要塞型ミッドフィルダー[0トップ転用型]となりました。左手を骨折しながらも改造(手術)を受けてプレーオフに出場した見上げた根性は、チャラい見かけからは想像もできないほどのガッツ。そんな横谷が完全移籍した昨オフは、多くのファンサポーターが諸手を挙げて喜んだものです……(遠い目)。

大木博士が去って特殊なサッカーからオーソドックスなサッカーになった昨年は、平凡で運動量の少なめのMFとして埋没していきました。前年のあの輝きが夢か幻かのように…。横谷はスペースのケアに腐心するボランチなどで使うのではなく、捨て石にされて痛めつけられるようなドMなタスクを課せば課すほど輝く(やや誇張表現あり)のです。単なる犠牲型の捨て石ではなく、ガンバサポが「遠藤2世」として期待していたともされる“戦術眼”に裏打ちされた見事な輝きを放つ捨て石として。

昨年、シーズン前のプレシーズンマッチの段階で「仕上がりは40%」とバドゥのサッカーの出来を詭ぶみ、シーズン中には監督に「4ー3ー3にしてほしい」と異を唱えたりした横谷さん。世界で話題になった“行列のできるフリーキック”を主導したのも横谷さん。明晰な頭脳を持ちながらも凝り固まらず、局面を客観視できる横谷さんだったからこそ、自分がどこでどう動けばチームに最大限を効果を与えられるかを知っていた(のだと思う)のです。

さすがに「遠藤2世」ではないと思いますが、監督の戦術とマッチすれば、とてつもない底力を発揮する異能なフットボーラーだと信じています。新天地の渋谷系な戦術が彼にフィットするのかどうかはわかりません。が、とりあえず独身で男前なので、盛りのついたメスのリスに絡まれやしないかというのが、今一番気がかりなところです。



それにしても京都は一昨年の主力がたくさん抜けていきますね。オスンフン、三平、工藤、横谷、あと酒井も…? …5人もいなくなるなんて、泣けてきます。


「泣っくファイブ!」

※本ブログの売りはダジャレではありません

ドット デテイクノネ

2015-01-09 | 蹴球


工藤 浩平選手 サンフレッチェ広島へ完全移籍のお知らせ

工藤ちゃんは4年間にわたって、京都を動かしていた心臓のような選手です。もうね、サンガは工藤で駆動してたってくらいに。攻撃を操るパス出しもラストパスもそりゃ素晴らしいんだけど、声を大にして訴えたい工藤のストロングポイントは、守備なのであります。特に大木サッカーでは、工藤のプレッシングこそが(最大の、と言いたいほどの)武器でした。

拙者は、京都に来るまで工藤浩平という選手の本当の凄さを見誤っていた愚か者です。ジェフのアカデミー時代に「姉崎のマラドーナ」と呼ばれていたイメージで、どうしても“守備をしない天才型”の選手かとの誤認があり…。もちろん、オシムの薫陶を受けている“考えながら走れる選手”だったのですが。

大木サッカーは、ハイプレスで網を狭めてボールを奪って、そこを攻撃の起点にする【守→攻】を連続させるサッカーでした。その大木サッカーの根幹の体現者たりえたのが工藤であり、工藤抜きで大木サッカーは成立しなかった(に違いない)。抜群の読みの良さでボールを奪う…というよりも、(調子のいい時は)奪った後にボールを動かす先まで見越した上で、奪う。2013年第22節の東京V戦など、プレスでの圧巻のパフォーマンスの数々が個人的には一番印象に残ります。

誰よりも汗をかいて走っても涼しい顔をしていた工藤ちゃん。小さい身体だろうが出足の速さで屈強な猛者たちと渡り合った工藤ちゃん。単なるパサーには収まらないそのプレースタイル…“攻撃に転じるための惜しまぬプレス”という工藤の真骨頂を、ぜひとも学んでほしい若手有望株がいたのですが、残念ながらすれ違いになりました。(実は…駒井が割と工藤の守備面から学んでいる気配もする)

それはともかくとして、工藤ちゃんは文句なしに、この4年間の祖母井体制京都の象徴なのであります。なのでいなくなるのはとてもつらいですが、J2にいるのがもったいない選手というのもやっぱり事実。パスもプレスもフリーランも、もう一度見たくなるプレーを何度も見せてくれた、そういう稀有な選手の移籍なので、しばらくはサポーターの心にもポッカリと穴が開くことでしょう。



「工藤が移籍して、心に空洞が開いたよ」
「くぅ…、どうしよう」

※本ブログをダジャレブログにする予定はありません




サヨナラサンペー マタキテシカク

2015-01-09 | 蹴球


さんぺー(通称:三平和司)が大分に移籍

大木体制3年目の一昨年に京都に加入したさんぺーは、決して大木サッカーに合っていた選手ではありませんでした。むしろ異質なタイプで、狭い局面で勝負する大木サッカーよりも、ダイナミックにボールが動くムービングサッカーでこそ生きる選手だったかと思います。だからこそ、大木サッカーにピリオドを打った昨年は、実はすごく期待していたのです。

ところが、蓋を開けてみると右SBとCFで完結してしまうサッカーに。途中で監督が代わっても、この部分だけは変わることなく、さんぺーが得意とするスタイルはついに訪れませんでした。(去年は怪我などもありましたが)

それでも、得意とするスタイルでなくとも、3代にわたる指揮官の求めに柔軟に応じて、与えられた役目は泥臭くこなしたさんぺー。いくつかのゴールでゲームを救ってくれたさんぺー。「ありがとね」という気持ちと、「ごめんね」という気持ち、半々でございます。

極個人的な思いではございますが…、むしろさんぺーが生きるような戦術の監督を(どこかのタイミングで)呼んで来てほしかったなぁー、と。速いボール回しから敵陣中央でFWで潰れてスクランブルが起きたところに、右ワイドからスルスルっと現れたさんぺーがゴールをかっさらっていく…的な。今季そんなゴールをさんぺーが決めた時には、こう叫ぼうと思います。




「おお痛っ!取りにいった!」


※当ブログはダジャレブログではありません(予定)