二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

2011J2第22節 鳥栖vs京都

2011-07-24 | 蹴球

サガン鳥栖○2-1●京都サンガF.C.

■基本、守勢の方が有利
 守備に回った方が、だいたい対策は立てやすい。ちょっと小高い丘に立って、相手の布陣を見てから、わざと攻めさせてどんな具合かを瀬踏みした上て、こっちの出方を決めればいいからだ。ただし、相手がおそろしく強い場合は通用しないが…。
 この日の鳥栖は、そんな感じだった。京都の雨あられのようなパス攻撃を受け流しつつ、少ないチャンス一発に賭けた。それが奏功し、2得点。もちろん、2得点とも京都がちゃんとディフェンスできれば、失うことのなかった失点だが、一撃で仕留める精度はたくましい。守勢からわずかな手数の攻撃でリスクを最小限にして敵の大将首を奪っていくような、そんなサッカーだった。シュート数は鳥栖6-13京都。メンタルさえ上手くコントロールできれば、攻めてる方が有利とは限らない。


■問題はギアチェンジ
 京都の内容は悪くはなかった。攻守の切り替えも早く、相手を凌駕していた。ただし、ボールを回しすぎ。3つ繋げば充分相手の陣形も崩せるだろうに、5つ6つ繋ぎ続けて、自らバランス崩してしまう。せっかく早いプレスから奪って、素早く前に展開しても、そこからパス回しで時間を使ってしまったら、相手の人数も整ってしまう。4速に入ってるのに、2速に落としてしまっているような印象。ケースバイケースで、シンプルにフィニッシュまで行くことがあってもいいんじゃないだろうか。
 あとはドゥトラと久保の使い方。二人ともそれぞれボールに絡めば確実にチャンスに繋げるスーパーな選手。彼らが一番能力を発揮できるような状況をいかに作るか?そのために走ってほしいのが中山であり安藤であり、内藤なんだけど…。
 一枚物足りない気がする。


〈京右衛門的採点〉
水谷 5.5 …2失点は止めるの不可能。よくがんばっていた。
酒井 5.5 …身体張ってたけど、1失点目の場面は豊田の前で触らなくちゃいけない。
秋本 5.0 …いるんだかいないんだかの存在感。いい事のような悪い事のような…。
森下 5.0 …オウンゴール献上に2失点目の対応ミス。なんだかな~
チョンウヨン 5.0 …2失点目は、完全なミス。CKも明後日。FKでようやく面目保ったが…。
駒井 5.5 …動きはすごくいい。ただ、個の強さがなくて、1失点目の原因の突破を許す。
安藤 5.5 …いい所で顔出してた。終了間際のチャンスは決め手ほしかったなぁ。
内藤 5.0 …大体消えてた。ミドルはいいんだけどね…。
中山 5.0 …何やら中途半端なポジションで役割も不明確。出す方?受ける方?
ドゥトラ 6.0 …相変わらずキレキレなサムライ。チャンスは必ず彼経由。
宮吉 5.5 …前半は噛み合わず。後半ようやく動きがハマってきた。
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久保 5.5 …復調気味。シュートまで持っていけてるが、あとは決めるだけ。
中村充 ――
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大木監督 5.5 …内容は悪くなかったのに、結果はついてこない。