二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

2011J2第21節 愛媛vs京都

2011-07-18 | 蹴球

愛媛FC●0-2○京都サンガF.C.

■苦境を楽しむチカラ
 なでしこジャパンは、常に劣勢だった。もう背後から槍やら刀やら突きつけられてるような状況に耐え、逆境と紙一重の場所にチャレンジを繰り返し、わずかな光明をたぐり寄せるようにして2度追いついた。何というたくましさか。一番驚かされたのは、PKに入る直前に監督が笑い、選手たちも「このギリギリの状況を楽しんでやる」って覚悟。技術もゲーム運びも女王・アメリカが格段に上だったが、精神的優位に立ったのはなでしこだった。苦境に立たされた時、いかに振る舞えるかということを思い知らされた。おめでとう!なでしこ!


■苦境をチカラにしたプロクラブ
 その熱狂も醒めやらぬ夜、台風も迫るニンジニアスタジアム。京都は得意のショートパスの応酬から早々の時間帯にドゥトラが決めた。攻守に選手はよく走り、気合いの糸も途切れなかったが、すぐにカードをポッケから出してしまう主審の笛と、酒井・ドゥトラの怪我というアクシデントに見舞われた。たが、この夜の京都はピンチになればなるほどチカラが湧いてくるようだった。スクランブル的にCBをやった安藤の出来だとか、2点目を生んだ森下の果敢なオーバーラップとか、10人になっちゃってからのチーム全体に満ち溢れた気合いとか…。
 やればできる!と思った。若いチームは何かのキッカケで“乗る”ことができるけど、もしかするとそういう試合になったかもしれない。ついに宮吉も復帰した。…でもこのタイミングで、一番調子のいいドゥトラが負傷退場したのは痛すぎる。


〈京右衛門的採点〉
水谷 6.5 …パーフェクト。枠外シュートにもきっちり対応。
酒井 6.0 …身体を張って、フィードも良かった。怪我は軽そう。
秋本 6.0 …最終ラインでどっしり構えて潰し屋。斎藤には手を焼いたか。
森下 6.5 …ナイスなプレー多。4バック気味になった時は積極果敢。
チョンウヨン 6.0 …アンカーの複雑な動きはスムーズ。やや不安定さもあるが良かった。
駒井 6.5 …攻守ともに動きはピカイチ。2点目は見事。守備はちょっと怖かった。
安藤 6.0 …酒井負傷で後半からは右CB。これが無難どころか素晴らしい出来。
内藤 5.5 …ボランチの前で浮遊してたが、消え気味。
伊藤 6.0 …常に献身的で積極的。2枚目のカード(距離不足)はもったいない!
ドゥトラ 7.0 …自分で突破でき、視野も広く、FKも狙える。負傷が残念。
中山 6.0 …愛媛の最終ラインが「嫌な」ことを繰り返した。守備も良い。
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宮吉 5.5 …“斜め”な動きで裏を狙う。ちょっと意図が合わなかった部分もあり。
久保 5.0 …あまりゲームの流れに入って行けなかった。
ハウバーダン 6.0 …しっかり前線でキープして時間を使う。終了間際の模範解答。
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大木監督 6.0 …1点目は大木イズムの体現。アクシデントにも采配で対応できた。