二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

2011 J2第36節 岡山vs京都

2011-11-20 | 蹴球

ファジアーノ岡山○2-1●京都サンガF.C.

■お山の大将
 リーグ戦6連勝+天皇杯で都合7連勝…京都は少し天狗になっていたのかもしれない。前回、幸運を引き寄せているのは「あきらめない気持ち」があるから と書いたのだが、そんなチャレンジングスピリッツはどこへやら。パスはポンポンと繋げるけれども、敵陣を一気に突くような鋭さはなく、お山の大将のような「プチ王様サッカー」をやってしまった。唯一敵陣を切り裂く鋭さがあったのが得点シーンの中村充孝→ドゥトラの突破だけで、それで簡単に先制できてしまったせいでお山の大将はあぐらをかいてしまった。

■結局一番大切なもの
 岡山は、間違いなく京都に大きな敬意を払って準備していた。連勝中の強敵であるがゆえに、その弱点を徹底的に洗い出し、攻略法を愚直に狙うミッションを遂行する。敵へのリスペクトは、例え先制されても「あきらめない気持ち」を生む。失点後、ただひたむきに走り続け、強い相手を追い込み、噛みつこうと必死なファジアーノの姿には、サッカーにとって一番大切なものがある。結局、愚直なひたむきさが技術や戦術など軽々と凌駕できることを、京都は終了間際の88分に思い知らされるのである。
 逆転されてから、ようやく火の付いたように走ったが時すでに遅し。次の試合では、チャレンジャーとして上を目指そうとしていた頃の気持ちを思い出してくれるだろうか。



〈京右衛門的採点〉
水谷 6.0 …神セーブを連発し、ゴール前で奮闘したが。
酒井 5.0 …行くのか行かないのか、プレーが中途半端で判断が遅れる。
森下 5.5 …いいカバーリングを見せるが、相手の運動量に押されっ放し。
内野 5.0 …チアゴ相手にひとり籠城戦。手を焼き、翻弄され、仕事をされた。
福村 5.0 …妹尾の圧力にベタ引き。中盤を苦しくした要因に。
チョンウヨン 5.5 …超絶テクとつまらないミスを繰り返す。判断難しい。
中村充 5.0 …コネコネして攻撃を遅くして、挙げ句に奪われ…。
工藤 5.0 …よい飛び出しもあったが、キレを欠くようなプレー散見。
中山 5.5 …奮闘するも、後手後手になって守備に回る時間が増えた。
宮吉 5.5 …得点シーンはよく狙ってた。しかし身体が重そうで、脅威になれず。
ドゥトラ 6.0 …1点目の突破&クロスは圧巻。その後シュートに絡めなかった。
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加藤 5.5 …悪い意味で無難。もっと流れに変化を付けたかった。
中村太 ――
金成勇 ――

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大木監督 5.0 …カードの切り方が遅く、反撃の糸口を逃す。