二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

2019明治安田生命J2リーグ 第3節 雑感

2019-03-12 | 蹴球

第3節にして首位琉球、2位水戸と、早くも「魔境」の様相を呈してきたJ2。3位には大本命の柏。この3チームが3連勝を飾り、逆に金沢、福岡、栃木、千葉の4チームにはまだ勝ち星がない。シーズンはまだ始まったばかり。5節くらいまでは、まだまだどっちに転ぶかわからない。と思う。

 

 

 3連勝で首位に立ったのは昇格組の琉球。とにかく攻守の切り替えが速いし、それを90分やり続ける運動量もある。鈴木孝司は早くも5ゴール。勢いあるなぁ。何より驚異的なのが2017年9月からホームで負け無しという魔境ぶり。愛媛はエース神谷にいろいろ託しすぎてるのかも。最後の方は精神的に未熟な面も見せていた。
【公式】ハイライト:FC琉球vs愛媛FC 明治安田生命J2リーグ 第3節 2019/3/10

 水戸も3連勝。しかも未だに無失点。前線から追い込む守備の動きも良い。得点はこの試合も「サイドに開いて中へクロス」から。完全にパターン化してる。長崎は3試合目にして初の失点。守備は大きくは崩れない。しかしなかなか点が取れない…。CFの緊急補強とかしないのかな?例えばの話、ウェリントンとかいればボコスカ点取るかもしれない。例えばの話、ね。
【公式】ハイライト:V・ファーレン長崎vs水戸ホーリーホック 明治安田生命J2リーグ 第3節 2019/3/9


 もうひとつの3連勝チームは。ホーム開幕戦の新潟相手に、豪腕で殴り合うような力勝負を制した。だけども、新潟がよく弾き返していたという印象の方が強い。それでも相手の綻びを見逃さず、クリアミスをきっちり仕留められるのがネルシーニョ軍の強かさか。今季J2の破壊力御三家は、この両チーム+甲府、かな。
【公式】ハイライト:アルビレックス新潟vs柏レイソル 明治安田生命J2リーグ 第3節 2019/3/9


 その甲府はアウェイで鹿児島に1-0勝利。破壊力御三家…とはいえこの日は内田健太のFKから、こぼれ球に詰めるというセットプレーを守り切った格好。追いかける鹿児島が人数をかけて攻めれば、甲府は人数をかけて守る。前線は破壊力あるけど、先制できれば守りを固めるという「ちょっと前のJ2」っぽさが甲府にはある。鹿児島は敗れたとはいえ相変わらず内容は良さげ。
【公式】ハイライト:鹿児島ユナイテッドFCvsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第3節 2019/3/9


 京都福岡の単調な攻撃を冷静に抑えつつ、ボールを握れば組織力の高さを発揮して連勝。得点シーン含め、ボールと人がテンポよく動いて敵陣を崩すシーンが目に付いた。それは福岡の連携が悪かっただけかもしれない。ペッキア監督曰く「精神的に試合に入る準備ができていませんでした」。何となくスカウティングの時点で京都が優位に立ってたような気もする。
【公式】ハイライト:アビスパ福岡vs京都サンガF.C. 明治安田生命J2リーグ 第3節 2019/3/9


 6位に浮上した山形は3-0で町田を圧倒。ハイライト映像では山形の攻撃だらけ。精度の高いクロスやセットプレーのボールに対し、中でFWがしっかり潰れてそのセカンドボールを狙う。この手の仕事をさせるとFW大槻や阪野は上手い。そして新戦力のジェフェルソンバイアーノも初得点。町田は相馬監督の「分かりやすい完敗のゲームだったと思っています」というコメントが全て。
【公式】ハイライト:FC町田ゼルビアvsモンテディオ山形 明治安田生命J2リーグ 第3節 2019/3/10

 

 岐阜岡山を降してホームでは連勝。とはいえ内容的には岡山の方が主導権を握り、ゴールに迫る回数も多かった。繋ぐ意識が高いゆえにミスが出たところを、岐阜が前線からのプレスで絡め取るという形で2得点。岐阜は危ない場面も多かったが、夫人の葬儀を終えた大木監督を勝たせたいという団結力で乗り切った。岡山はまったく悲観することはない敗戦。ただ、GK金山が後ろで繋ぐサッカーに合ってない気も…。
【公式】ハイライト:FC岐阜vsファジアーノ岡山 明治安田生命J2リーグ 第3節 2019/3/9


 大宮がアウェイで徳島を破り今季初勝利。得点は完全にバブンスキーの独力打開。全チームがこの男に持たせたら厄介だとインプットした。ファンマも調子は上がってきてるようで“春のファンマつり”も近い?ただ、大前とは共存できないのね…。徳島はシュートまでは行っているものの、まだ連携がスムーズでない様子。
【公式】ハイライト:徳島ヴォルティスvs大宮アルディージャ 明治安田生命J2リーグ 第3節 2019/3/10

 横浜FC栃木との未勝利対決を93分の土壇場で制して初勝利。相手を押し込み、チャンスはたくさんあったようなので本来ならもっと早く得点を奪うべきだったのかも。あんなに決定力があったイバ、どうした? 逆に栃木の守備がしっかり身体を張って得点を許さなかったという見方もできる。しかし栃木は横浜FC以上に深刻な決定力不足。3試合で得点は0である。
【公式】ハイライト:栃木SCvs横浜FC 明治安田生命J2リーグ 第3節 2019/3/10

 東京V金沢も未勝利対決となったが、東京Vが今季初勝利を挙げた。2得点の林陵平は、1点目は金沢最終ラインの乱れ、2点目はGK白井のキャッチミスを上手く衝いた。ただ、攻守ともにチームとしてまだまだ未完成のよう。敗れた金沢は内容は悪くないようだが、ミス絡みで勝ち点を逃すのはとても痛い。次節ホーム開幕戦で悪の化身に喝を入れてもらおう。
【公式】ハイライト:東京ヴェルディvsツエーゲン金沢 明治安田生命J2リーグ 第3節 2019/3/9


 千葉vs山口は、前節大敗した同士だったが、ここでは山口が5得点で大勝。千葉は早い時間帯でMF堀米が一発退場したが、その後も高いラインを保って前がかりに攻めるなるなど、強気のエスナイデル采配が裏目に出た。山口は大勝はしたものの、無秩序なドタバタサッカーに付き合っていた印象。田中パウロの無秩序なスマホ自撮りパフォとかを含め。ゴールを奪う能力は高いが、試合運びに課題が残る。千葉は3試合で9失点、最下位に転落した。
【公式】ハイライト:ジェフユナイテッド千葉vsレノファ山口FC 明治安田生命J2リーグ 第3節 2019/3/10