茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

炭火茶会

2019-09-25 07:52:00 | 日常

よく弾ける烏欖炭。
ピッピッピッ
明るい音をして、綺麗な火花が飛び散る。

比較的に寒い広州の二月に、
日本と変わって空気が湿った。
その時期、炭で淹れたお茶が、
なんともいいもの。
龍眼木炭、黒オリーブの烏欖炭。
日によって配合を変えたりもしてみた。
団扇を使い火加減の調整をする。
風情を損なうことを気にしなければ、
携帯用の扇風機は、実に即効性がいいと、今年新たに発見した。

中国の友人が来てくれたこの日は、
彼女が炭熾し係りになってくれた。
新聞紙を丸め、
炉に向けて息を吹き込む彼女。
吹き込まれた息と共に、
炉の炎がリズミカルに踊り出し、
やがて炭が透き通った綺麗な赤に変わってゆく。

しばらくして煮水器の口から、
白い湯気が吐き出す。
いっせいに煮水器の中の様子を、
覗き込む二人が、
まるで好奇心旺盛な子どものようでした。

炭でゆっくり沸かし、沸騰寸前
湯に泡の登る様子が、
なんともゆったりしていて、
蟹の目、魚の目…その美しさに感動。

唯一残念なのは音。
都会のベランダーでは期待しかねます。

炭火で沸かした湯で二つのお茶を淹れた。
いつもの凍頂烏龍茶、
その日友人が持ってきてくれた昔帰古樹生普、
いずれもとろんとして、重みさえ感じ、まとまりの良い柔らかい茶湯であった。

お茶でお腹いっぱいになり、最後に余熱で焼き芋🍠も焼けました。


*一昨年冬の事を一つ記録します。
その友人現在休養中。早く元気になって、戻ってきてほしい。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。