茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

古くから伝わる三花茶

2014-05-23 22:22:18 | 中国茶・世界のお茶

暦の上では、立夏がすでにすぎ、これからもらいそうな夏風邪に、古くから伝わる薬用効果の三花茶があります。

三花とは、茉莉花茶(ジャスミン)、菊の花、金銀花(キンギンカ)。

金銀花ー味甘、寒性、帰肺、胃経、解毒効果

菊花ー味辛、甘苦、微寒性、帰肺、肝経、散風清熱、平肝明目

茉莉花ー理気、開郁、安神、中和

それぞれ同じ分量で用意し、お湯で10分程度蒸らす。菊の花茶と茉莉花茶が、喧嘩しないかなと、不思議に思いましたが、うまく調和できたお味です。

そもそも、風邪の症状が似ていても、原因が二種類に分かれます。体を冷やし過ぎによる風邪と、体の熱がこもりすぎによる風邪があります。夏によく見られる風邪は、一般的に、頭が痛くて、目が赤くて涙が出やすいのです。体全身に熱がこもるというより、頭や目に熱がこもることが特徴です。

夏風邪中だった家人に三花茶を飲ませたことがあります。夜中に止まらなかった咳が、大分減り、翌朝、「まだある?」と聞いてきました。

逆に、健康の私が、三杯ぐらい飲んだ後、背中に寒気がしてきました。それぞれ、寒性と微寒性の金銀花と菊の花の薬用を、体を張って検証しました(笑)。

お茶の源は、お薬として使われ始めた先人の知恵をありがたく思います。

このレシピ―は、デスクワークで目の疲れがたまり、頭がすっきりしない熱っぽい時にも良いとされています。

ちょうど台湾土産で頂いた「茉莉脆梅」(茉莉花漬けのカリカリ梅)がありました。使用されたのは、台湾南投県のすももです。

知らざる現地の茶菓子が、まだまだありますね。

三花茶とジャスミンすもも、なかなかのマリアージュでした。ご馳走様でした。


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