茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

単叢貢香

2020-04-12 21:16:00 | 中国茶・世界のお茶



今日のお茶は、2019年単欉貢香。

昨年八月、ほぼ蒸し風呂状態の潮州を訪れた最終日に、出会った単欉。

三日間、単欉を立て続き試飲していました。ヘトヘトに疲れ果てていて、体力も味覚も、そろそろ限界に達した状態でした。

最後訪れるお茶屋さんで
「貢香を飲んだことありますか」と勧められ、頂くことにしました。

一口含んだだけで、同席した三人が思わず
「これ、おいしい!」と異口同音。

一番簡潔でストレートな言葉だけれども、みんな口揃って感嘆な声をあげるのが珍しい。

鼻から抜ける香りも、味のバランスも、ほかの単欉にないものでした。大半の単欉を覚えてきたはずの体に、まるで新鮮なエキスを与えられ、素直に反応した不思議な体感でした。きっと疲れた体をいたわったのか、元気を取り戻しました。

貢香(gong4 xiang1)の名付け親が、このお茶を最初潮州で「ゴンシャン」と名付けました。潮州語の「ゴン」とは、「高い、突き抜ける」という意味になるそうです。高い香りをもつこちらのお茶をアピールする狙いです。
それを標準語の普通話に書き直すとき、「ゴン」の発音に近い「貢gong4」を選び、貢香として表記するようになりました。

お茶を飲んで今の危機を乗り越えましょう。

IPS細胞の山中伸弥教授が先日TVインタビューの際、こう語りました。

コロナ危機が終わるごろ、気がつけば、社会が十年も先に進んだ、そうでありたい。

その言葉に、グッと力をもらいました。

危機がチャンス。
働き方、教育のあり方、医療の問題、抜本的に改善されますように。


ムスカリ

2020-04-12 15:35:00 | 花を愉しむ


近くの空き地が野花天国。
地味な小花も、よく見ると、密かに可愛い。

沢山ある種類の中、癒しのブルーが目を引く。ブドウのような壺状の花を鈴なりに咲かせる。

中国語名 葡萄风信子(pu2tao2feng1xin4zi)

同色系の花と、数種類寄せ合わせすれば、キュートな寄せ植物ができる。
異色系の鮮やかな花一種とのコントラストも、もしかして良さそう。
小さな土器に、間隔を開け球根ごと土に、埋めることにしてみようかなぁ。
きっと部屋をパッと明るくしてくれる。

と想像を膨らませていた。

アセビ(馬酔木)

2020-04-12 14:45:00 | 花を愉しむ


日本原産。
春になると、白やピンクの房状の花が、沢山垂れ下がるように、壮観に咲かせる。

馬に食べさせたところ、馬が酔い足になえた、中に死に至る馬もいた。そこから、「アシビ」という言葉がうまれた。漢字の馬酔木(「アセビ」)の由来となった。

万葉集にも歌われる馬酔木の花言葉は、「あなたと二人で旅にでたい」

中国語名 馬醉木(ma3 zui4 mu4)
根、茎、葉に有毒とされ、観賞植物として育てることをおすすめしない。