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茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

連絡帳

2020-06-17 22:23:00 | 日常
◯月◯日

【保護者から】昨日は園でお誕生日を祝って頂き、そして先生方々に素敵な誕生カードまで作って頂きありがとうございました。家では、ケーキを目の前に出ると、目をキラキラしてすぐ何をやるべきか、待ちきれない様子でした。保育園で覚えた「誕生日おめでとうの歌」を一人でも何度も繰り返して歌いあげ、喜んでいました。蝋燭を一回吹き消したら、「もう一回!」と言いだし、もう一回やりました…とても楽しい二歳の誕生日でした。

◯月◯日

【保護者から】お風呂の前、自らトイレへ走り出し、「出た!出た!」と言いながら、トイレで排便成功!初めてのことで、たくさん褒めてあげました。

【先生から】今日は園庭に出て遊びました。ブタさん型の型ぬきを手に「先生やって〜〜〜」とリクエストしているNちゃん。パカッと作ると「先生上手‼︎」と手を叩いて褒めてくれました。ほめ上手はママ似かな⁈

◯月◯日
【保護者から】お風呂上がり、いつものようにミルク一杯を飲ませました。一口飲んだ後、「お薬(入ってるの)?」と聞いてくるNちゃん。とうとうばれてしまったかい〜〜💧飲みやむのかなぁ、と不安に思えていたら、本人がミルクを最後までごくごくと飲み干しました。(ほっとしました)。

◯月◯日

【保護者から】最近、畳み終わった洗濯物を、しまう場所まで持ってきてくれるようになりました。一回で持ちきれない時、少しずつ分けて何度も何度も持ってきてくれます。また、食事の後、きれいに洗った食器を、分かる分をしまってくれるようになりました。「えらい!えらい!」とたくさんほめてあげました。

【先生から】保育園では、遊んだ後のおもちゃをよくお片付けしてくれます。しまう場所までよく覚えるようになりました。

古い荷物を断捨離していたら、保育園時代の連絡帳数冊が目に止まり、つい読み入りてしまいました。

保育園で覚えてきた事、必然、家でもコピーする二歳の成長期。仕事が忙しい親代わりに、専門の先生に預けられた事に、改めてよかったと思います。とても良い保育園、そして優しい先生方々との出会い、改めて感謝します。

あの頃から、あの子明るい性格で、踊り大好き、お肉好きと書いてありました。すでに幼い頃から、肉食女子の素質が芽生えたのかぁ…笑

私が正社員を退職、派遣に切り替えるようになり、保育園に勤務証明書を提出していた事も書いてありました。あった、あったなぁ…しょっちゅう病気で保育園を休むNちゃんの看病と仕事の両立に苛まれ、国策も制度も、今ほど働くママの味方になっていない時代でもありました。

もしあの頃書き留めていなければ、とっくにどこかへ飛んでしまうような記憶のカケラばかり。今晩、たくさん拾い直しました。

じーんときて
目尻が熱くなりました…








マルベリーの樹(下)

2020-06-09 11:49:00 | 日常


ゴールデンウィークが過ぎた頃、仰ぐ密集住宅地のわずかな青空が、茂げた桑の青葉で遮られるようになった。

ある日、木陰の間を覗くと、いつの間にか、二本中の一本に赤い実が、点在するようになっていた。

息を呑んだー!

ほんとに桑の樹だったね!つまり、この赤い実、マルベリーってこと⁈

一粒摘み採り口に入れてみると、まだ硬くて酸っぱい。

報告も兼ねて植物に詳しい友人に連絡入れた。




「実が成熟するにつれて糖度があがる。透き通った赤、さらに黒くなる。その頃が食べ頃だよ」
成熟したマルベリーは、ブラックベリーに似ており、甘くてほど良い酸味が楽しめる。小さな粒が集まって一個の実になっているため、食感もしっかり。

調べてみたら、マルベリーに鉄分とビタミンCが豊富。

それから、毎日少量ながらも収穫祭。
収穫に訪れてくるのは、人間の私だけではない事がすぐ分かった。

朝から小鳥がさえずり、友を呼ぶ。実を食べては樹で憩う。大きな蜜蜂もやってくるから、怖くて立ちはだかる。

「私の手では届かない向こう側に、実がたくさんあるのに…こっち来ないでー」

と心の中で叫びながら、ハチ🐝が去るまで待ち続ける。

摘み採ったマルベリーを部屋で水洗いすると、ざるから一人の蟻さん🐜がうろたえて逃げていく。

成熟した実は、ハサミ✂️使わなくても指で簡単に摘み採れる。ベランダの柵に全身を預けることにした。片手で枝を体にたぐり寄せ、片手で成熟した実を摘み採る。

その姿勢もなかなか限界がある。せっかく近づけて採れそうになったので、一、ニ、三…五粒ぐらい採れたら一旦元の体勢に戻ろう。五粒目を取ろうとするその瞬間、掌に握り締めた四粒中の三粒が手から滑り落ち、一階の土に姿が消えてしまった!

一人で作業するならショルダーが要るね。もう一人がいれば作業が楽になる。

それでも毎日の収穫、多い時60粒。少ない時でも20粒ほど採れる。



朝食に作りたてのマルベリースムージーを頂く。収穫の多い日にジャム作って翌朝パンに塗る。ガーネット色のジャムになる。
本格的なお菓子作りは、ヨイショしないと中々容易にできない素質なのでとりあえずお預け。

マルベリーの樹は、マンション敷地のもの。たまたま、この部屋のベランダからは一番獲りやすかった。

日曜日、マンション自治会理事長ら男性二人、一日がかりで、伸びた樹の枝をだいぶ切り落とした。向こう側の一軒家まで樹の枝が当たりそうになり、毎年一回切り落としているそうだ。理事長ら二人も、マルベリーが食用できると知らなかったという。労作の後、作りたてのスムージーを二人に差し上げた。

だいぶすっきりした枝々の間から、再び青空が広がり、気持ちの良いそよ風が頬ずりしてきた。

刹那、本家に戻るまで、今の仮住まいが、栖と変わった。別の場所で部屋探していた時期もあったが、もうその必要がなくなったように思えた。

古い部屋を内装替えて、どうにでもなる。マルベリーの樹、私をこの部屋の主人として迎えてくれた。







マルベリーの樹( 上 )

2020-06-05 20:48:00 | 日常



寒さが格段と違う二月、暖かい広州から日本へ。この二階の部屋に帰ってきた。

ベランダの外、二本の樹が立っている。幹がツルツル、葉がすっかり落ち、いかに寒々としていた。枝が腕のようにたくさん伸び、部屋のこちらに、また向こうの一軒家側にも。ベランダから手を少し伸ばせば容易に届きそうだ。

一か月後、長い冬を通り越し、春の風を感じはじめる頃、樹の枝に産毛に覆われた薄鶯色の新芽が点在するように顕れた。一つ一つ膨らみ、今でもほろこびそうになる。外の空気がまだ冷たい。内心ではこれ、もしかして花の樹⁈ との期待が昂った。

一週間後、春の吹息が樹にもすっかり吹き込まれ、瞬く間に淡緑の穂が頭ごなしに芽出り、やがて青々とした若葉いっぱいで樹をあしらった。

植物に詳しい友人に樹や葉の写真を送り、桑の樹ではないかと言われ、この先もし赤い実が実れば、確実だと教えてもらえた。

小学低中学年の頃、蚕を二、三回ほど飼った事があった。餌となる桑の葉を手に入れたいので、桑の樹のあるお家に、同級生と一緒にもらいに行ったりもした。さすが毎日は言い出せない、と思っていたのか、近くの児童公園前でお小遣いで買った日もしばしば。春季限定、子どもの私達を相手に、人力車を引いて桑の葉を沢山売りにくるおばさんがいたから。

蚕の幼虫に新鮮な桑の葉を与える事が、毎日の楽しみ。餌をあげると、幼虫たちがのこのこと好きな場所まで這っていく。こくりこくりと葉の縁から食べる様子が、体の柔らかい体操選手みたい。その食べぶりを見守るのが好き。中では、まだか弱い幼虫もいるので、なかなかよじ登れない子もいたりする。その子のため、餌を与えるとき、葉の置き場や角度を食べやすいように、工夫するようにした。さらにどうしてもうまく食べられない子を、ピン爪でそっと食べやすい所まで運んであげた。容器内の排出物のお掃除も欠かさず。そのおかげで、苦手な動物ほかにいくつもあったのに、虫触ることにあまり抵抗がない(笑)

餌を食べ、みるみるうちに太っていく蚕の幼虫がとても可愛い。色も脱皮する都度、グレーから白、真っ白へと。体が大きくなると、段階的に脱皮する。脱皮する直前、体が辛いのか、いきなり餌を食べなくなる日がやってくる。蚕たちが脱皮する瞬間、放課後と願うばかり。助産師になる気分でそばに張り付けていたい。

しかし、蚕の一生は、短いもの。ニ、三か月後かな(よく覚えていないが)、成虫になるため、蚕が己の繭を作り、一週間ほど中で変身を遂げる。再び繭から出てこれたときは、男の成虫か女の成虫に変貌する。

この瞬間は、悲しいときでもある。蚕の幼虫を最初から偶数で育てていても、必ず同じ数の雄と雌の成虫になることはほぼ奇跡に等しかった。そのため、必ず交尾の相手が見つからない孤独な子がいる。人間の私が、こればかりはどうしても手助けすることができなかった。無力を感じる瞬間。
そして卵を産んだ後、命が尽きた成虫の死骸を見るのも辛いこと。
リアルにあの頃の思い出が映像のように次々と甦った。養蚕の思い出、それだけ楽しい部分がやっぱり多かった。

なのに、桑の葉の形、なぜ思い出せなかったのかな、と不思議なぐらい。

(続きへ)

緊急事態宣言が出される夜

2020-04-07 22:49:00 | 日常
緊急事態宣言が出されている今日に、友人がとても綺麗なスーパームーンの写真を送ってくれました。

政府として残される課題等もありますが、今日安倍総理の記者会見を観て、私はほぼ評価します。

緊急事態宣言が出されるタイミングは遅いとの声もありましたが、社会的混乱を引き起こさないように、救済政策をちゃんと打ち出せるようになってからの宣言だったですね。

日本は、きっと迅速にコロナに打ち勝ちます。それは、日本人がもともと健康管理の意識の高い国民であると同時に、秩序を守り、責任感のある国民だからです。

二ヶ月前広州にいた時の状況を思い出します。その時の不安と比べ、こちらではまず食糧が確保されます。メディア情報の透明度、そして民衆の意識においても私はまずひと安心です。

それに、散歩やジョッキング程度の事はしても良いと記者会見で明言されました。

今の住まいは都会の中の丘陵地带になります。咲き誇る野花野草が、目移りするほど沢山の種類があります。野花と戯れる機会、増えました。

日本はきっとこの困境から脱出します。

皆さんも、どうか健やかにお過ごしください🍵






室内暮らし手引き

2020-01-31 13:55:00 | 日常



頭の中で大体一日のタイムテーブルを立てておく。
こんな時だからこそ、ON(仕事、勉強)とOFF(休憩)をしっかりメリハリつけて過ごそう。
買いためて開かなかった難解な本にも挑戦。
室内で適当な運動をするように心がける。

コロナウィルスは怖くない、
怖いのは内心の不安と無駄な恐怖。

好きなお茶と器が部屋にあって良かった
とあらためて思うこの頃。