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茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

碗泡

2019-03-29 15:55:15 | 中国茶・世界のお茶

春が来た!
お碗と蓮華を用意、碗泡しようと。

覚えているはずの所作に、
戸惑いの間ができてしまった。

煎を重ねるうちに、
手の記憶が蘇った。

約半年前の出来事もふと脳裏に浮かぶ。

広州の茶友たちを巻き込み、
ともに美しい碗泡の所作を試行錯誤した時の様子。
楽しかった‼︎

感謝の気持ちに満ちる日。
碗泡を練習して良かったと思えた今年の春。

2018エコ茶会 イベントで碗泡した時の様子
(写真 by虎白さん)






お茶と人柄

2019-03-11 12:08:23 | 中国茶・世界のお茶

雨に見舞われる三月の広州、
今日は久しぶりに気持ちよく陽射しが差し込んだ。

白芽奇蘭を淹れた。

最近思う。
初見から華やかなお茶よりも、
飲めば飲むほど、
その良さに気づき、
じわじわと愛着が増していくお茶は、
自分にしっくりくる。

白芽奇蘭を差し上げた友人の中、
同じ感想を寄せてくれた二人の友人がいた。
二人とも主張しない人柄だけど底力がある。
付き合えば付き合えるほど、
心の許せるほどの仲になってきた。

謹賀新年 今日も白芽奇蘭を

2019-01-02 12:20:17 | 中国茶・世界のお茶

明けましておめでとうございます。

元旦をはさみ、お茶と大吟醸三昧の毎日でした。

茶は、毎日いくつかを淹れていますが、
ほぼ毎日潮州工夫式で練習しているのは例の白芽奇蘭。
難しいから。

今日は失敗だ…とガッカリする日もあれば、
うまく入ったときは、
一煎目から焼き栗のような香りが漂い、
二煎目をひとくち口に含んだ瞬間、
はっとします。

閩南(福建省南部)地区の烏龍茶として、
香りの高い鉄観音がもっとも有名なのです。
比較的に量産の少ない奇蘭のような品種も、
なかなか良いと気づきました。

この正月に美味しかった日本酒は、以下の銘柄。
梵(福井県)
天明(福島県)
フルティーの味わいがたまらなく美味しい。
ほろ酔いの気持ち良さもやっぱりいいもの。

雲南烤茶

2018-12-28 10:02:46 | 中国茶・世界のお茶

再び楊さんの素水茶居に訪れた日、雲南の「烤茶」を振る舞って頂きました。

北京烤鸭(北京ダック)で使われる烤(kao3)とは、あぶる、ローストという意味になります。

現地で手に入れた土物の「土罐(guan4)」をまずお湯で温め、湯を捨てます。

現地の人は、薪で温めるそうです。

空の土罐を1250度の電陶炉に載せます。煙りが立ち昇るまでしっかり温めました。

土罐のボディは熱くなりましたが、取っ手は熱くならないように作られています。

土罐に昨年のプーアル毛茶(荒茶)を入れ、20-30回縦に振ります。

炉の温度を150度に落とし、土罐に湯を注ぎます。

不思議な現象が起こりました。
熱くなった土罐の中、ぷくぷくと泡が噴き出すように上がってきました。
泡が落ち着くのを待ち、飲杯に出来上がった烤茶を分け合います。洗茶はしなかったです。

想像した焙煎香よりも、はるかな香ばしい香りと味わいでした。。





白芽奇蘭

2018-12-22 16:30:18 | 中国茶・世界のお茶

広東語に「做水」(zuo4 shui3)という言葉があるそうです。
煎と煎の間に、湯が茶壺や蓋碗に残ってしまい、出し切っていない状態のこと。
それを説明してくれた素水茶居のオーナー楊小姐、上手な淹れ手です。

美味しいお茶に巡り会えても、
感動するようなお茶には、めったに出会わなくなりました。

潮州工夫式で淹れて頂いた福建省平和県の白芽奇蘭がとても美味しかったです。

少し苦味が出やすいこちらのお茶、楊さんが小さな蓋碗で6グラム、5秒(洗茶)、2秒(一煎目)の要領で工夫しました。

潮州揭陽出身の楊さん、性格が明るくて親しみやすい人。
中国語しか話せませんが、お茶のセレクトも一緒に考えてくれるから心強いお茶屋さん。


素水茶居
広州市天河区天河東路46号(徳欣小区内)