beatitude

好きなことだらけさ…

『怖い絵』

2009年01月23日 | 

16世紀から20世紀の西洋名画20点を取り上げ、
見る者を戦慄させる真に怖い絵と、恐怖とは無縁と思われていた作品の中の
思いもよらない怖さを、時代背景や画家のエピソードを交えながら
解説している本です。




いやぁ、かなりおもしろいです!
(貸してくれた友人に感謝


まともに美術史の勉強なんかしたことない自分でも十分楽しめました。
一作、一作図版も載ってます。
本のサイズ上しかたがないのですが、
絵を細かく解説していてくれているので、やや小さく感じてしまいます。
(見開きに1枚の絵だと真ん中がよく見えなくて、これも残念)


たとえばムンク。作品は「叫び」ではなく「思春期」
見ただけで人々を不安にさせる傑作を残している画家ですね。

ほとんどの作品は30代のうちに描きあげている。
自身、不安神経症や被害妄想に苛まれ、45歳のとき自ら進んで精神科へ入院。
心身の健康をとりもどして退院するが、それ以降81歳で亡くなるまで
見るべき作品を残すことができなかった。

健康で平凡に暮らすというのと、狂気に苛まれながら後世に残る傑作を描き続けるというのは、才能のある人にとってはどちらが幸せなのだろうと考えてしまいます。



すでに『怖い絵2』も刊行しています。



こちらには私の好きなレンブラントやエッシャーも取り上げていますので
ぜひ読んでみたいです。








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