自由奔放に生きてきた作家のエヴァ(ティルダ・スウィントン)は
キャリアの途中で、夫フランクリン(ジョン・C・ライリー)との間に子供を授かった。
ケヴィンと名付けられたその息子は、
なぜか幼い頃から、母親であるエヴァにだけ反抗を繰り返し、心を開こうとしない。
やがて美しく、賢い、完璧な息子へと成長したケヴィン(エズラ・ミラー)であったが、
母への反抗心は少しも治まることはなかった。
そしてこの悪魔のような息子は、遂にエヴァの全てを破壊するような事件を起こす……。
(goo映画より)
原題『WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN』対し
このネタばれのタイトルはどーよという意見があるようだけど、
これは完全に釣りだなw(と思うww)
予告で『少年は残酷な弓を射る』のタイトルと美少年をみた瞬間、頭に浮かんだのは
1997年に第1回手塚治虫文化賞優秀賞手塚治漫画賞を受賞した
萩尾望都の「残酷な神が支配する」。
マンガ読みなら当然思い浮かぶであろうタイトルです。
マンガの方も主人公は美少年ですが、こちらは父と息子というか義父と息子。
ママンは早々に死んでしまいますから。
実父は幼いころに死んでおり、美人のママンはその後恋人多数。
最後のカレが義父になるんですが、
そのカレが曲者でママンが生きている時からその息子に手を出し…と
かなりハードな少女マンガ。
人の心の闇とか迷宮といったようなものをえぐり出すような作品で、
精神状態が良くないと読めないくらいです。
しかし、どちらも家族の親子の話。
過去と現在を交錯させ、ケヴィンがいつどんなふうに誰に向かって弓を射るのか
多くの説明無しに映像だけで追っていく見せ方は緊張感があり
エヴァの恐怖が迫ってきます。
妊娠した時から違和感を覚えるエヴァ。でもこれは特別な事じゃないと思います。
実際、腹の中に別の生き物がいる感覚って
嫌悪までいかなくても変です。
産んだときだって「ああ、可愛い我が子」とは思わなかったしw
でも、それを言っちゃうと母性神話の蔓延る世の中、
母親になりきれていないと変人扱いされるので、黙ってますが。
自分の子が可愛い、かけがえがないと思うのは
その子を育て、必要とされている自分を感じていく中で芽生えるような気がします。
それを最初からむき出しの悪意で相対されたら…
ティルダ・スウィントンは絶品でした。
そして子供は幼いころから親の心を読むものです。
3人のケヴィンくんもそれぞれ怖い。
うちにも心の動きが読みにくい娘が一人いるようです。
ちょっと怖いww
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怖いぐらいに、何がそうさせたのか・・・
引き込まれました
子どもがいると また違う思いで見れるのかなぁと
子供を持った事がある人の方が、より怖さを感じる気がします。
ケヴィンは産まれる前から全身全霊で自分に向き合ってくれない母を感じていたのかも。
悪意を持つほど独占したかったのかも。。。