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beatitude

好きなことだらけさ…

『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』

2016年05月13日 | 映画 洋画

1961年、元ナチス親衛隊(SS)将校アドルフ・アイヒマンの裁判が開廷された。
生存者たちがナチス戦犯の前で語る証言は、
ホロコーストの実態を明らかにする絶好の機会となる。
ナチスがユダヤ人にしたことを全世界に知らせるため、
TVプロデューサーのミルトン・フルックマン(マーティン・フリーマン)と
ドキュメンタリー監督のレオ・フルヴィッツ(アンソニー・ラパリア)はこの世紀の裁判を撮影し、
その映像を世界へ届けるという一大プロジェクトを計画する。
世界初となるTVイベントの実現のため制作チームは撮影の準備を進めるが、
様々な困難が立ちはだかる。そして、ついに裁判の日を迎える……。
(Movie Walkerより)


電車1本乗り遅れて、またしても目指した映画に間に合わず、
急遽『アイヒマンショー』に変更。
重~い映画観るつもりじゃなかったけど、しょうがないww
自業自得なのである。

ホビット、ワトソンのマーティン・フリーマンが敏腕プロデューサー
ミルトン・フルックマン役をやった本作。
(この人、レンブラントやった時も同じ人かよと思った記憶が。)

ホロコースト映画はたくさんありますが、
大衆の目に触れた真実のホロコーストは、これが最初だったんですね。
映画は当時の映像と今の映像を上手く組み合わせて、
違和感なく法廷を見ている気分にさせる作り。
テレビに力と勢いがあった時代のTV中継に命を張った男たちの映画。

実際、裁判に出廷したアイヒマンはモンスターなどではなく、
小役人的な人物で、罪状を言い渡されても、アウシュビッツの映像を見せられても、
顔色一つ変えずに、淡々と罪状を否認。
認めたのは「命令に従っただけ」という部分だけ。

無理矢理映画的に盛り上げてるわけではないので
面白かったかと言われれば、今ひとつかな。

この映画を観ている間中、
「世界の戦争は無くならないのだなぁ。」という思い。
ホロコーストだろうが、イランイラク戦争だろうが、テロだろうが、
どんなに文明が進もうが、人は争わずにはいられないのだろうなぁ。

TVに威力が無くなった現在、
「アイヒマン裁判」の映像はYouTubeで見ることができるんですね。