beatitude

好きなことだらけさ…

『リップヴァンウィンクルの花嫁』

2016年04月07日 | 映画 邦画

東京。派遣教員の皆川七海(黒木華)はSNSで知り合った鉄也と結婚し、
結婚式の代理出席をなんでも屋の安室(綾野剛)に依頼する。
結婚早々、鉄也の浮気が発覚するが、義母・カヤ子から逆に浮気の罪をかぶせられ、家を追い出される。
安室は、苦境に立たされた七海に奇妙なバイトを次々斡旋する。
代理出席のバイトに続いて斡旋されたのは、月100万円も稼げる住み込みのメイドだった。
七海は、破天荒で自由なメイド仲間の里中真白(Cocco)に好感を持つ。
真白は体調が優れず、日に日に痩せていくが、仕事への情熱と浪費癖は衰えなかった。
ある日、真白はウェディングドレスを買いたいと言い出し……。
(Movie Walkerより)

劇場公開と同時にネット配信もしている本作。
ケーブルTVのオンデマンドで見ようかと思ったら配信版は2時間。
あれ?短くなってるんだ。おまけに1,300円。
レディースディに劇場行けば1,100円じゃないか!!
で、劇場で3時間観てきました。
・・・確かに3時間は長いww でも、観てる間、苦痛は感じなかった。
なかなかステキな映画でした。
岩井監督作品をいっぱい観た!!って気分になれますw

序盤、主人公七海の言動がありえねぇwwってとこは多々あるんだけど、
黒木華ありきで書き起こされた作品だけあって、
黒木華で演じられる七海なら、さもありなんで観ていられる。

池袋HUMAXシネマズに観に行ったんですが、
最初にSNSで知り合った男性と会う待ち合わせ場所が池袋。
映画館前のサンシャイン通り。
浮気の罪をかぶせられ、家を追い出されてたどり着いたホテルの窓から見えた
看板の端っこがユザワヤ。新宿南口か。
この日、映画の後で寄ろうとしてたユザワヤww
あまりにも自分の生活に密着しててワロタ。

そう、映画はどこにでもいそうな普通にひっそり生きていた女の子の
その普通があっさりと壊れていく話。
引き金を引いたのは自分なんだけど、
訳の分からん道に突き進む手引きになったのは綾野剛演じる安室。
裏にいっぱいなんかありそうないい加減男は綾野剛の面目躍如たる演技w

後半戦の真白と七海の関係は秀逸。
女の子やったことある人間ならきっと分かる。あれは最高に楽しかろう。
レズだのユリだの下世話な事をはね飛ばす。
こういう表現を撮らせたら岩井監督最高。さすがです。
たぶんこの辺りで共感できないと、地獄の3時間という長さに感じてしまうかもww

そしてオバハンの自分はりりィに泣けた。何してようが娘は娘。
勝手に先に逝っちゃいかんよ。

 GYAO!で「映画とは異なる、もう一つの物語」として
全6話のserial editionを配信してる。見ちゃおうかなぁ。