beatitude

好きなことだらけさ…

『思い出のマーニー』

2014年08月08日 | 映画 アニメ

北海道。12歳の杏奈(声:高月彩良)は、
一見ごく普通の中学生だが実は大きな苦しみを抱えながら生きていた。
そんなある日、海辺の村にひと夏を過ごしにやって来た杏奈は、
美しい湿地の対岸に古ぼけた洋館を見つける。
その屋敷に既視感を覚えた杏奈が村人に尋ねると、
そこはもう何10年も人が住んでいない“湿っ地屋敷”だという。
好奇心からひとりでボートに乗って屋敷を目指す杏奈だったが、
誰もいないはずの屋敷の窓に明かりが灯り、
同時に屋敷の方から「ロープをこっちへ投げて」と声が聴こえてくる。
声の方に向かって杏奈がロープを投げると、
そこには金色の髪、青い瞳、白いネグリジェを纏った裸足の少女が立っていた。
彼女の名はマーニー(声:有村架純)。
杏奈とマーニーはすぐに仲良くなり、ふたりは“湿っ地屋敷”で過ごすことになるが、
その後、杏奈の身には次々と不思議な出来事が起こり始める。
時を超えた舞踏会、告白の森、崖の上のサイロの夜……。
やがてふたりの少女のひと夏の思い出が結ばれるとき、
杏奈は思いがけない“まるごとの愛”に包まれていく……。
(Movie Walkerより)

ジブリ両巨匠が関わらない初作品だそうで、
 今までジブリでは観たことのないヒロインが登場したんじゃないかな?
とはいえ、女の子たちの顔つきや、日常風景の丁寧な描写、
美しい情景や人物の動きなど、いろんなものはまさにジブリです。

12歳の杏奈、さつきでもナウシカでもキキでもない。
女の子を経験していると自分が嫌いと思った時期が確かにあったと思い当たる。
ストーリーは知らずに観にいったんですが、ちょっと泣けました。
マーニーが何者なのかは中盤以降なんとなく分かってしまいますが、
そこはそんなに重要じゃないんじゃないかな。
マーニーと過ごし、久子さんの話を聞き、12歳の夏に少しだけ大人になった杏奈。

イギリスの児童文学が原作なのに、
舞台を日本にしてしまったため、セリフ回しの違和感は若干ありましたが、
マーニーが金髪美少女設定だから、その辺は目をつぶれます。

一緒に観に行った友人は
「思ったほど悪くはないけど、宮崎の域には達してない。」と言ってました。
そうかもしれないけど、宮崎駿とは方向性が違うんじゃないかな?
自分は子供に媚びてない感が、けっこう好きです。

EDに流れたプリシラ・アーンの
「Fine On The Outside」は
劇場で聴いたとき、「蟲師 続章」のOPを思い出し、同じ人かと思ったくらいでしたw
蟲師の方はルーシー・ローズでした。
歌詞の日本語訳をYouTubeで見たときはおおっ!と思いました。
本当は内側も外側も無いんだよ、
あったとしても、それは大人になれば容易に踏み越えられるんじゃないだろか…なんてね。