「おやすみプンプン 1~7」 浅野いにお 著 ヤングサンデーコミックス 小学館
11巻まで出ている「プンプン」の7巻までを一気読みしましたw
3巻くらいまでは発売してすぐの頃に読んでたんですよね。
お姉が高校生の時、友達から借りてきてたのを読んでました。
高校卒業したらそれっきりで続きが読めない状態だったのを、
今度は自分の友達から7巻まで借りてきました。
自分はなぜ生きているのか、どこに向かっているのか、
何をすればいいのか、大人になるってことは、どんどん自分が黒くなることなのか…。
まあ、おばあさんに言わせれば、
大昔にはこんな事を考えてたかもなぁってとこです。
子供の頃にぐちゃぐちゃ考えていた事を
日々の生活の中で忘れていき、無事に大人として生きていけるか、
プンプンをそのまま大人にしちゃったような叔父の小野寺雄一のように
ふっ切れないまま、ずるずるとドツボにはまるか。
人生50年以上生きてみれば、
みんなの幸せを願おうが、いっぱい人を傷つけようが、
いずれみんな死んでいくんだよ、としか思えない。
若いうちは見えない未来がそこそこコワイよね~。
結構ヘビーな内容も“プンプン一家トリかよ!!”で救われてるかも。
成長とともに人間になるのかと思ってたけど、
妙な三角になったりもして、最後までトリかな?
クサクサしてる正月に、腐った中二病的なプンプンw
追い打ちをかけるような状態で、もっと明るいの読めば良かったかなと。
いにおがダメってんじゃなくて、チョイスミスかもw
でも、せっかく7巻まで読んだから続きも読みたいなぁ。
『なのはな』 萩尾望都 著 小学館
福島の原発事故を扱った本作品。
いろんなところで、あの萩尾望都が描いた!と話題になってましたね。
ようやく読んでみました。
これって「ここではない★どこか」シリーズとして発表されたものだったんですね。
う~ん、それにしては装丁が立派過ぎ!?
ハードカバーにする意味はないような…。
内容はいろんな人が書いてるので省略しますが、
今一つ消化しきれてない感じがしました。
表題の作品より中のSF三部作の方が萩尾作品らしいかな。
それでも、こう言っては叱られそうですが、年を感じてしまいました。
キメ画はさすがですが細かいところがちょっと…。
決して雑ではないんですがムラが見えるというか…。
それと3.11を取り上げた作品で使う表現ではないと思いますが、
萩尾作品特有の瑞々しい感性というものが殆んど感じられませんでした。
でも、子供の頃からのファンですからこの本も大事にします。
きっとこの時点で描くことができた、これがギリギリなんだろうなと。
次の「ここではない★どこか」を読みたいです。
外神田6丁目にある「3331 Arts Chiyoda」
火曜日、あいにくの雨でしたが日時指定のチケなので行ってきました。
それにしても寒かった
会場のブースいっぱいのガラスケースに6段に展示されている「AKIRA」の原画…
圧巻でした!!
ちゃんと読めるように並べていて、見せ方うまいなぁ。
漫画本もDVDも持ってるのに、
懐かしくて嬉しくて読んじゃいます。やっぱりアニメよりこっちだよなぁ。
別のブースには壁と柱に展示してある数々の原画。
「ハイウェイスター」や「ショートピース」見ると
自分の二十歳前後を思い出して、なんか恥ずかしい
(ひとりで気合い入ってたよなぁとかw)
マンガ奇想天外とか掲載誌持ってるもんなぁ。(自分にはお宝~)
殆んどの作品がわかるんですが、2005年以降の新しい作品の方が分からないですw
Tarzanに掲載されていたイラストとか
自転車モチーフのものは初めて見ました。
この辺りになるとカラートーンを貼ったり、塗りのタッチも軽くなり、
カラーモノも洗練された感じになってますね。
ヘビーファンとしてはがっかり感の大きかった「スチームボーイ」のセル画がありました。
時間とお金をかけて手描きにこだわったこの作品。
もの凄いセル画でした。これやってたんじゃ何年もかかるは…
長編じゃなくていいから、このクォリティの高い画でギュッと中身の濃い作品が観たいなぁ。
さて、用意されている記念撮影コーナー。(他は当然撮影禁止)
入り口正面の壁一面、何でも描けるところはびっしりとファンの思いのたけが…
右側にはズン壁
お客さんが誰もむらがってない…
おばさんは、ここにハマって記念撮影する勇気はなかったよ。
(若けりゃやってたかもw)
左側は行列して順番待ちしてる金田バイク
撮影と撮影の間、ジャケット着たり準備している間の誰も乗ってない一瞬。
みなさんジャケット着てバイクにまたがってパチリ。
カップルで来てる方たち、なぜかバイクに乗るのはカノジョの方。
バイクの後壁は掲載画のコピーで埋め尽くされていました。
開催会場の「千代田アーツ3331」は旧練成中学校だったんですね。
教室は白く塗られで展示会場らしくなってますが、一歩廊下に出ると学校でした。
他の場所は見なかったんですが、
かつて教室だったスペースに入居したアーティストやクリエーターたちの活動や展示を
のぞくことができるらしいです。
会場は若い人でいっぱいでした。 大友克洋GENGA展公式サイト
「まりかセヴン 01」 伊藤伸平 著 アクションコミック 双葉社
何の変哲もないはずの女子高生、三條まりか。
しかし、彼女には大きな秘密が隠されていた!?
突如現れた怪獣が、街を破壊し蹂躙するとき、まりかは“まりかセヴン”に変身して戦うのだ!!
行け行けまりか、地球の平和を守るのだ――!!
(裏表紙より)
「大正野球娘。」のアニメも見なかったし、伊藤伸平氏の他の作品はまったく知らないです。
「まりかセヴン」は朝日新聞出てた紹介文が面白すぎて、買ってみました。
ウルトラセブン、サムライセブン、エウレカセブン…
“ただのセヴン”に取り憑かれて“まりかセヴン”ですw
表紙のまりかセヴンは、三つ編み仁王立ちでいいぞ!かわいいぞ!でしたが、
本編ではちょ~っとモサイかな、てか地味?
出てくる怪獣は気合いが見えるしw迫力あるし、虫バージョンはホントにキモイ!
(伊藤氏どんだけ怪獣好きなんだろう)
取り合えずギャグ展開なんだけど、最後の第4話で
そもそもどうして怪獣なんて現れるようになった?(怪獣の出現に呼応して現れる“まりかセヴン”)
『セヴン』って何者?両者の関係性は!?と
普通、ギャグでは踏み込まない疑問をふっての次巻へになってるので、
ただのギャグでは終わらなさそうな予感。(ただのギャグでも面白いと思うけどねw)
2巻目は面白いかな?
「外天楼」 石黒正数 著 KCデラックス 講談社
「それ町」の石黒氏の1冊。
「それ町」読んでないんですが、アニメは見たんですよ。
新房監督だったし、オープニングの曲もテイストもちょっと懐かしい感じに仕上がってたし。
その新房監督大絶賛!!の帯w
外天楼と呼ばれる建物にまつわるヘンな人々。
エロ本を探す少年がいて、宇宙刑事がいて、ロボットがいて、殺人事件が起こって……?
謎を秘めた姉弟を追い、刑事・桜庭冴子は自分勝手な捜査を開始する。
“迷”推理が解き明かすのは、外天楼に隠された驚愕の真実……!?
奇妙にねじれて、愉快に切ない――石黒正数が描く不思議系ミステリ!!
(裏表紙より)
なんと!ギャグじゃなかった!!
中表紙のコワモテのおっさんの顔と1話目の話にギャップがあるなぁ、
おっさんどこに出てくるんだろうと思いながら、読み進んでいくと、
ええっ!これってSF風味のミステリだったのか!
(裏表紙に“不思議系ミステリ”って書いてあるのにねw)
どちらの方向にももっていける(ギャグにも)話をシリアスなオチにしてますが、
読んでる間はどこか可笑しい。(白っぽい笑いって感じ。)
1話ずつ完結させながら、巧みな構成で全体が最後に向かって繋がっていきます。
ぬるい結末にはもっていかないところが潔し!
でも、あ~ねえちゃんが、ねえちゃんが…こんな結末なんて…。
『LOVE SYNC DREAM 1、2』 藤原カムイ 画 J.D.ヴァルモン プロット&シナリオ
リュウコミックス 徳間書店
久々に藤原カムイの作品を読みました。
20代の頃好きだったんですよ『チョコレート パニック』が!
(たぶん実家にあるはず)
この3冊の他に『チョコレート パニック グレート』ってのがあったんですが、
そちらは読んでないです。
チョコレートのパッケージそっくりの表紙も秀逸でした。
チンボ、マンボ、サンポの三つ子のギャグ。
中身はややエロいので、親に見つかったら気まずいなぁと思ってたのも懐かしい。
その後、『雷火』の6巻目あたりまで読みましたが、
それからは離れてしまいました。
『ドラクエロトシリーズ』とか出してるのは知ってましたが、読む気になれず…。
『チョコパ』みたいな作品はもう描かないのかと思ってました。
今回の『LOVE SYNC DREAM』はテイストが近いかな。
不思議の国のアリスをベースにしたSF!?ファンタジー!?
荒唐無稽だけど、ちゃんと2巻で話がまとまってました。
プロット&シナリオを担当したのはフランスで漫画原作やってるジャン・ダヴィット・ヴァルモン。
シナリオがちゃんとつくと破綻しませんよねw
アリスの格好はゴスロリで出発地点が渋谷だし、
アリスに同行するおっさんの名前が“シュパクマール”だし、
ふふっと思う程度のギャグがちょいちょい挟まってます。
こんな感じの作品を今後も出して欲しいなぁ。
6月に出ている『orz』は買おうか迷ってます。
こちらはオズの魔法使いがベースのようですね。
「第七女子会彷徨 4」+初回限定版付録「ゴーストライター」
つばな 著 リュウコミックス 徳間書店
「七女」4巻目~待ってましたよ。今回もゆるく少しグロい女子高生SF。
金やん&高木さんコンビは、何があってもきっと乗り越えられる!!
ってか、どんなことがあっても、許容範囲であろうw
おもわず限定版買っちゃったけど、「ゴーストライター」ってそのまんま。
ゴーストのライターw「七女」にも出てきたデジタル天国話。
飯島くんもちゃんと出てきますw
――が、なんかマトモじゃない!?普通じゃない感がないよ
これなら「七女」の坪井ちゃんの話の方が好きだなw
そして「七女」と同日発売だったこれ
「見せかけの二重星」 つばな 著 KCデラックス 講談社
「その日もずっと私は私で、世界に一人だけの私だった。
それが今、この世に二人いる!!」
謎の天才のおかしな科学実験に巻き込まれて、
二人に分裂した女子校生・綾子。
戸惑いながらも、もう一人の自分と最初に共有したのは、
急逝した姉の思い出だった。
増えた心と失くした心、その先は――。
(裏表紙より)
なんと「Kiss」で連載してたのか!
つばなは「Kiss」の読者に受け入れられたのか!?と思っていたら、
う~ん、「ゴーストライター」同様、〈とってもいいお話〉にまとまってた
悪くはない、分かりやすくなってるし悪くはないんですが、
自分としては、もっと理解不能wと感じる突拍子のない展開の方が好きだなんだけど。
でも、この方が多くの読者に読んでもらえるのかな…
第1話「アメーバー・ミー」のただの天才の立ち位置はいい!
このノリのまま、突っ走ってほしかったw
つばなのマンガを初めて読んだ時に感じた
( ̄∀ ̄*)ウホッとうれしくなった感覚が薄い!
「七女」テイストの作品をいっぱい描いてほしい~。
『海街diary 4 帰れないふたり』 吉田秋生 著 flowers コミックス 小学館
三姉妹が四姉妹となって二度目の秋――。
最近は同じチームの風太が気になるすず。
そんな中、仲間と出かけたお十夜で意外な人たちを見つけて…!?
(裏表紙より)
表紙画は倒れる前の大銀杏か…。
鎌倉は20年近く前に行ったっきりです。大銀杏も見たんですよね~。
連れ合いが小学校3年生まで鎌倉に住んでたそうで、
その時はしっかり観光案内してもらいましたが、
普通に大銀杏や大仏に連れて行ってくれる以外に、
よく買い食いした店やら、通ってた小学校やらを見せられたんでした。
雑誌に載ってるようなオサレなお店は知らないんだよね~。
大銀杏が倒れた時は本人大騒ぎしてたけど~w
相変わらず読ませますね~。
メインのすず&風太もそうですが、店長、裕也、幸、ヤス…
それぞれが背負う過去と未来。
登場人物ひとりひとりを丁寧に追っていきます。
すずは中学生なのに大人ですよね~。
育った境遇を考えると大人にならざるを得ないですが。
また鎌倉行きたいなぁ。連れ合いじゃなく友人とw
帯に書いてあるようにカレー食べちゃいました
萩尾望都・田中アコ短編集 ゲバラシリーズ 『菱川さんと猫』 アフタヌーンKC 講談社
去年、萩尾望都の新刊だ!と買ったままになってたコミックをやっと読みました
表紙を見て原作付きかぁ、田中アコって誰??と思ったけど読み始め、
5ページ目の「んだばァー、仕事始めっとー」のセリフに
えっ!?これは…!?
帯を見直したら〈雪深い街・穴森市。そこで出会った――〉
表紙の折り返しに載ってる著者一言には
〈――穴森市は北の町です。津軽弁も出てきます。〉とあるではないですか!
そこに気付いてを読むと
登場人物のセリフがすべて津軽弁のイントネーションに脳内再生されて…
取り合えず1話目の『菱川さんと猫』を読んだところで
田中アコをちょっと調べたら「ゆきのまち幻想文学賞」に選ばれた人でした。
ああ、「ゆきのまち通信」のかぁ。
「ゆきのまち通信」という雑誌は、雪降るまちの暮らしを追い続け、
雪国に暮らす人の思いの交流を 大切にしたネットワーク誌という
青森のぷりずむっていう企画集団が隔月で発行しているタウン誌です。
自分この雑誌知ってる…この文学賞やってることも知ってる…
でも、その審査員の一人が萩尾望都だとは知らなかった
今年は創刊23年だそうです。
その文学賞で大賞ではないけど、萩尾望都が気にいって
マンガにする話になったのが『菱川さんと猫』で
同時収録されてる『ハルカと彼方』前後編、『十日月の夜』は
完全にマンガ原作として書いたものだそうです。
津軽弁といっても、誰が読んでも分かる程度にしか出て来ないので大丈夫ですw
しかし、津軽弁を常用していた自分はセリフが勝手に津軽弁に
『ハルカと彼方』前編 出だし
ハルカ:「彼方」
お葬式の弔問客:「なんぼ かわいそうだがさ……」 「車 雪けんどで……」
「ふた親そろって こったら急に……」 「鳴海のじさま ぐっど老けでまってほら……」
ハルカ:「じいちゃん」
じいちゃん:「羽流化(ハルカ)」
ハルカ:「わだば だいじょぶだはんで」 「彼方が くぢきがねェ」
「彼方……兄ちゃんだべ わがるが……?」
彼方:「キャアア」
ハルカ:「だいじょぶ、だいじょぶだはんで彼方 兄ちゃんこごさいる」
彼方:「ハ……ハ…… ……ハ…… ……ル…… カ……」
ハルカ:「羽流化だよォ 兄ちゃんだね」 「ホラ いるべ だいじょぶ」
じいちゃん:「……なが 良すぎる」
ハルカ:「じいちゃん」 「彼方は」 「わが守るはんで」
ネイティブだとこんな感じかなw
お話は3編とも、原作有りと言われなければ分からないくらい萩尾ワールドでした。
ゲバラシリーズはこれでおしまいなのかな?
続きが読みたいなぁ。
『BUTTER!!! 3』 ヤマシタトモコ著 アフタヌーンCK 講談社
社交ダンス部も3巻目!
いやいやいや、小っ恥ずかしいくらいの青春です(*≧m≦*)!!
恥を恐れず踊る覚悟を決めたが、人前では緊張してしまう夏。
容姿や体型をからかわれた痛みを思い出し、文化祭出場を迷う柘。
何を糧にがんばり続ければいいのかわからない端場。
波風を立てることを嫌い、他人とぶつかり合えない掛井。
――悩みに、弱さに、それぞれが立ち向かう!
社交ダンス部青春マンガ、戦いの第3巻!!
(裏表紙より)
読んだあと、うちの娘等は高校1年と大学2年、
青春真っただ中なのだなぁと…( ̄∇ ̄;)
それぞれ母親には見せない顔を学校ではしてるのか!?
ああ、でも8月はキツかった
7月から二人の様子がおかしかったんだけど、
8月に入ってお姉に「どうしてそんなに態度悪いんだ!」って言ったら
「あっち(妹)に聞けよ!!」と凄い剣幕。
下の娘に聞いたら、お姉に何かしでかしたらしい。
人としてやってはいけない事をしたと言ってた。
タイミング悪く、夏休みのど真ん中で二人とも家にいる時間が長い。
そしてまったく口を利かない…
9月に入って軟化してはいるが、
二人とも原因を母親には絶対に言わない。
あんまり屈折してるようには見えないけど、いろいろあるんだろう。
母は疲れたよ
マンガは4巻目も楽しみしてます!