くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

同床異夢

2012-12-19 23:59:37 | つれづれなるまま
最近の若い男性へのアンケート結果で、
「結婚したら、相手の女性には専業主婦になって、 家庭を守ってほしい」
と考えている人が、昔より増えているという報道がありました。
その記事では、最近の若者は「保守化傾向にある」と解説していました。

実に前時代的な評価基準の分析です。

私はこの結果を若者の保守化だとは思いません。
逆に「結婚しても働いてほしい」と考えることが進歩的だとも考えません。
ただ単に、若い男性が女性に対して弱くなっただけのことです。

「家庭を守ってほしいから」といえば、ずいぶんと聞こえがいいものです。
しかし、裏を返せばそれは、家庭のことは全部やってほしいという依存心であり、
「俺が養っている」という心理的優位性に、自分の存在意義を求めているに過ぎません。

また、アンケートでは若い女性も、
「結婚したら、専業主婦になりたい」という人の割合が増えたといいます。
しかし、こちらには「男は外で、女性は家庭を守る」という意識はありません。
男性も家事を分担し、育児にも参加すべきという社会的風潮に後押しされています。

「結婚したら女性は家庭に入る」という点では一致しているのに、
それぞれの思惑はまったく別のところにある、ということに気付く必要があります。


死してなお、名を落とす

2012-12-18 22:47:29 | 政治経済のことも考えよう
民主党の大敗で、報道される落選議員の恨みつらみ。

「戦略ミスだ」「準備不足だった」「自爆テロ解散」
「首相は『近いうちに』の言葉に重きを置きすぎた」
聞こえてくるのはそんな声ばかり。

鳩山元首相から菅前首相、野田首相へと続く
三年間の失策の積み重ねを省みることなく、
解散時期や選挙対策ばかりに原因を求める不甲斐なさ。
これじゃあ恥の上塗りというものです。

三年前の政権交代の時、
民主党は大勝のあまり、「浮かれぽんち」になっていました。
いま思えば、それが「いま」を暗示していたのかもしれません。
さすがに自民党は、今回の圧勝にも厳しい表情です。

いまの民主党の体質では、
議員一人ひとりの体質が変わらなければ、
解散が予算を成立させてからであっても、
任期満了であっても、結果は大して変わらなかったでしょう。
昨日のブログに書いた、チャート・テストと同じです。

このままでは、
来夏の参議院選挙も言わずもがなです。


人生はチャート式

2012-12-17 22:41:45 | 子育て
あの学校に入学していれば・・・
こんな会社に就職していなければ・・・
違う人と結婚していれば・・・
あるいは結婚なんかしなければ・・・
・・・もっと違う人生になっていたかもしれない。

人は詮無きことを考えるものです。
しかし、人生はよくできたチャート・テストと同じです。

チャート・テストとは、質問に「YES・NO」で答えたり、
択一式の答えを選んで次の質問に進んだりすることによって、
最終目的の回答にたどり着くアンケート形式のテストです。

「あなたに向いている職業は?」とか、
「あなたにおすすめのスポットは?」といった、
よく雑誌などに掲載されている「あのテスト」といえば、
知っている人も多いのではないかと思います。

よく考えられたチャート・テストというものは、
途中で一回くらい気まぐれに答えたり、
自分の意に反した回答を選んだりしても、
必ず同じ結果(最終回答)にたどり着くようにできています。

人生もこれと同じです。
自分の人生は自分で選び、自分で評価する以上、
どんな人生を歩んでも、結果はそれほど大きく変わりません。

「あのとき選択を間違えた」
そう言ってくよくよし、自分は不幸だと思っている人が、
たとえ「別の選択をしていた」からといって、
バラ色の幸せな人生を歩んでいることなどありえないのです。

なぜでしょうか。
それはチャート・テストも人生も、
分岐点で答えを選んで先に進んでいくのは自分自身、
すなわち同じ人だからです。

つまるところ、その人自身が変わらなければ、
どんな選択肢を選んでも、おおむね同じような人生を歩み、
同じようなことを言っているものなのです。



ついに引退

2012-12-16 22:28:58 | インポート
引退といっても、今日の選挙結果の話ではありません。

引退するのは10年間使い続けたソニーのVAIO。
購入当時、メモリは256MB、HDDは60GBで189,800円もしました。

自分でもよく使い続けたと思います。
一般的に言われるHDDの寿命をはるかに超えての引退です。
インターネットだけでなく、ビデオや写真の編集、テレビ録画など、
かなり使い倒しましたが一度も故障することはありませんでした。
さすが日本製です。

買い替えのきっかけは、「windows8」の発売です。
「windows8」がほしかったのではありません。
いらないから買い替えたのです。

「windows8」を搭載したパソコンが発売され、
パソコンの価格相場は跳ね上がりました。
スペックの向上もありますが、大きな要因のひとつは、
「windows8」の「売り」の一つであるタッチパネル式のモニター。

仕事でiPadを使っていますが、
タッチパネルは手元で使うから使いやすいのであって、
テレビも見るような大きなモニターのパソコンで使うのは返って不便です。
むしろワイヤレス式マウスのほうが使い勝手が良いものです。

もちろん「windows8」もマウスで操作すればよいのですが、
使わない機能のために割高なパソコンを購入するのはお金の無駄です。
そして週末ごとに家電量販店の売り場から消えていく「windows7」の搭載機。
このままでは、もうすぐ割高な「windows8」搭載機ばかりになり、
価格がこなれて下がってくるには、また当分かかりそうです。

そういうわけで購入したのは「windows7」搭載機。
NECのVALUESTER。
在庫限りの2012年夏モデルで型落ちとなりますが、
メモリ4GB、HD1TBを値切って72,800円でした。
パソコンも普通の家電感覚で買えるような価格になりました。

新しいパソコンだからといって、10年前と比べて、
何か特別変わったことができるわけではありませんが、
処理速度の快適さはやはり気持ちがいいものです。
そしてなにより、静音性とモニターの画質の向上はけた違いです。


共通点は一党独裁

2012-12-14 23:21:19 | つれづれなるまま
ここ最近、中国による日本侵犯のニュースが、
報道されない日のほうが珍しくなってしまいました。

先月、習近平総書記が就任演説で、
「中華民族の復興」をスローガンに掲げました。
もちろんその根底にあるのは、いわずと知れた「中華思想」。
すなわち、中華伝統の「華夷秩序」です。

要するに、
「漢民族の中国が世界の中心となり、
 他民族や周辺諸国はこれに従って統治されることが、
 それらの国々や民族にとっての幸福である」
という思想です。

その前提になっているのは、
「漢民族の中国は政治も文化も世界中で最もすぐれており、
 その中国に服従するものは、みなその恩恵を得ることができる」
という極端な選民思想なのです。

このようなどこかの宗教みたいな思想は、
大なり小なりどんな国や民族にもあるものですが、
中国のそれは、歴史や国際法を自分たちの都合のいいように解釈し、
自国民全体のナショナリズムを煽りたてる手法で際立っています。
そこにナチスと同じきな臭さが漂うのを否めません。

宗教戦争を始めとするある種の戦争は、
このような選民思想と強い軍事力がセットになることで引き起こされます。
いずれ近い将来、さらに軍事力を強めた共産党中国は、
武力行使を正当化する理屈をみつけ、
武力侵攻してくるような気がしてなりません。