くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

紙がなくなる日

2012-12-10 23:32:14 | つれづれなるまま
ある有名なIT企業の社長が、
「30年後には、情報はすべて電子化され、
 紙の媒体は消滅するだろう」 と豪語していました。

しかし、どんなにIT技術が発達し、
電子化が進んだとしても、紙の媒体で育った私たちが、
完全にそれを手放すことはできないでしょう。

何かのマニュアルなど、
必要な部分だけを読むようなものは電子媒体が便利ですが、
最初から最後まで読まなければ理解できないような、
体系的に記された専門書や大河小説のようなものは、
やはり紙の媒体が読みやすいものです。

おそらく、当分の間は、
そのような紙媒体と電子媒体の棲み分けが続くに違いありません。

そして、いよいよ紙の媒体が消滅するのは、
小学校で配られる教科書がiPadのような電子媒体になり、
それらで学んだ子供が大人になる時代でしょう。

たぶんそのような教育を受けて育った子供たちは、
一昔前に言われたような新人類などと言う比ではなく、
良くも悪くも、いまの私たちにはとうてい理解できない思考をもった、
新しい人類になっていることでしょう。

子供の頃から本や新聞を読まず、
スマホやケータイに慣れ親しんだ世代が親になり、
その親に育てられた子供たちがやがて大人になる頃には、
そんな時代になっているような気がします。