くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

逆もまた真なり

2012-12-28 23:59:59 | 政治経済のことも考えよう
下村文科相が記者会見で、朝鮮学校に対して
高校授業料の無償化を適用しない方針であると発表しました。

一方で、朝鮮学校側は国家賠償請求訴訟を検討するといいます。
そして二言目には、「子供たちを傷つけた」「子供たちが可哀そう」とも。

しかし、もし現代の日本の学校で、天皇陛下の肖像画を掲げ、
教科書に「先の大戦は日本を護るためにやむを得なかった」と書いたら、
彼らや、彼らの母国はどんな反応を示すでしょうか。
おそらく、授業料無償化反対どころの騒ぎでは済まないでしょう。

また彼らは、「教育を政治の道具にしている」と非難しますが、
授業料無償化のために投入される費用は公金です。
公金であるということは「政治の問題」であるということです。

彼らが、「子供たちが可哀そう」などと情に訴えるのはナンセンスです。
なぜなら、「政治の道具にしている」と非難されている政治家も大人なら、
子供たちに、教室や職員室に「将軍様」の肖像画を掲げて崇拝させ、
彼らの母国にとって都合の良い歴史を教えているのもまた大人たちだからです。

子供たちは本当にそんな思想教育を望んでいるのでしょうか。
私には、どちらも「子供不在」の論争であるように思えてなりません。