くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

それはダメだよ弁護士さん!

2010-09-14 22:14:01 | つれづれなるまま

押尾学の保護責任者遺棄致死容疑の裁判で、
亡くなった女性の死亡時刻の供述について、

「(死亡したのは)午後6時20分頃なのに、当時の弁護士さんから、
 急死したのは死体遺棄になるから、それはまずいって言われて、
その通り(午後7時40分)にしました」

というくだりがありました。

最近、検察によるストーリーの捏造や、ずさんな捜査が批判されていますが、
こうした弁護士による事実の捻じ曲げや、虚偽の供述の指示については、
なぜだか、まったく批判されることはありません。

それとも私が勉強不足なだけで、被告人を弁護するためには、
弁護士は被告人に対して嘘を指示しても良いと、認められているのでしょうか。

弁護士制度の目的は、被告人の人権を守ることにあります。
人権を守った結果、被告人が無罪になったり、
刑罰が求刑よりも軽くなったりすることはあるでしょう。

しかし、被告人を無罪にしたり、刑罰を軽くすることが目的となって、
事実を捻じ曲げ、虚偽の供述を指示するようなことがあっては、
本末転倒であり、絶対に許されるべきことではありません。

このような弁護のやり方では、裁判で検察に勝てても、
被告人が心から反省し、更生するとはとても思えません。

これでは裁判は、被告人も被害者も不在の、
単なる「勝ち」か「負け」かを争うだけの、
検察官と弁護士の単なる化かし合いの場になってしまいます。

公権力だからという理由で検察だけが非難されるのではなく、
弁護士も事実の歪曲や虚偽の供述の指示については、
もっと厳しく指弾されるべきではないでしょうか。

さもなくば、犯罪者の反省と更生など、望むべくもありません。