kurogenkokuです。
675冊目は・・・。
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【kindle版】
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原因を推論する 政治分析方法論のすすめ
久米郁男 著 有斐閣
学びや気づきがあったという点では、この1年間で読んだ本の中で本書が間違いなくNО1です。
副題に「政治分析方法論のすすめ」とありますが、政治に限った考え方ではありません。様々な分野に展開可能です。
目や耳にした情報を「科学的に検証することなく」鵜呑みにしてしまうことはよくあります。新聞やテレビの情報もそう。「何が根拠でそんなこと言ってんだ」と腑に落ちないことが多々あります。
「Aという商品は○○によく効くんだって」と言われれば、スーパーであっというまに品切れが起こる。でも効果の原因が本当にAと言う商品にあるのかどうか。。。
そんなとき出てくるキーワードが「因果関係」です。
本書の中に「因果が成立するための3要件」が紹介されています。
①独立変数と従属変数の間に共変関係がある
②独立変数の変化は、従属変数の変化の前に生じている(時間的先行)
③他の変数を統制しても(他の変数の値を固定しても)、共変関係が観察される
独立変数、従属変数、共変関係とは何ぞやと言う点については本書を購入し、学習していただきたいのですが、なるほどこの3要件を満たしていれば「因果が成立している」と言えそうです。
その他にも、科学と非科学を分ける線引き問題については「反証可能性」という概念を手掛かりに考えることであったり、観察データを用いて因果推論を行う際の「重回帰分析」の重要性であったり、目から鱗の内容が目白押しです。
是非ご一読していただきたい一冊です。
【目次】
序 章 説明という試み
第1章 説明の枠組み─原因を明らかにするとはどういうことか
第2章 科学の条件としての反証可能性─「何でも説明できる」ってダメですか?
第3章 観察,説明,理論─固有名詞を捨てる意味
第4章 推論としての記述
第5章 共変関係を探る─違いを知るとはどういうことか
第6章 原因の時間的先行─因果関係の向きを問う
第7章 他の変数の統制─それは本当の原因ですか?
第8章 分析の単位,選択のバイアス,観察のユニバース
第9章 比較事例研究の可能性
第10章 単一事例研究の用い方
終 章 政治学と方法論
ちょっと長い,少し個人的な,あとがき
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