歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

世界に誇る日本食「カレーライス」

2008-05-25 21:41:17 | Weblog
 いつもコメントを下さる方のブログで学食のカレーのことが取り上げられているのを読み(こちら)、思い出したのがITに関する最先端の話題を中心に扱うWIRED VISIONのこの記事です。

「日本のカレーライス」を熱愛する米国人記者が語る『ゴーゴーカレーNY店』
(以下引用)
ニューヨーク発――日本のカレーは、世界で最も完成されたカレーだ。これに異を唱える人がいるとすれば、理由はただ1つ、日本のカレーを食べたことがないからだ。・・・初めてあの恍惚とした気分を味わえば、それはもう忘れることはできない。私はそれを、金沢大学の学食で経験した。日本人学生の大半が毎日行列を作って購入しているのが、照り焼きや寿司ではなく、カレーだと言うことに私は気付いた。・・・誰が最初に私にカレーを勧めたのかは覚えていない。だが、その、天にも昇るような味わい! インドのカレーとは似ても似つかない食べ物だった。・・・その後、私が学食に行って、カレーの入った大鍋に直行しなかったときがあるとすれば、それはカレーを絶とうと無駄な試みをしたときだけだ。その日以来、私はれっきとしたカレー中毒となり、日本のあちこちのレストランでカレーを注文し、一番おいしいカレーにありつけるのはカレー専門店であることを発見した。・・・そんなわけで、日本に初めて1年間滞在した後、故郷のコネティカット州に戻ったときは、嬉しくもあり悲しくもあった。ボストンでもう1年、学生生活を送った私は、当地の日本人街でカレーを食べさせる店を探したが、どうにか日本のカレーと呼べる味にすら出合うことはできなかった。
(引用終わり)


 明治時代にイギリスからもたらされ、その後独自の進化を遂げた日本のカレーは、本場インドやタイのカレーとは全く異なるもので、もはや日本食といってよい存在です。しかし、寿司や豆腐、醤油など多くの日本食が世界中で受け入れられているにもかかわらず、確かに海外では日本式のカレーにはなかなかお目にかかれません。
 日本式のカレーにすっかりはまってしまった、この米国人記者は外国人の中では例外的な存在かというと決してそんなことはありません。豪州に赴任していた私の先輩から聞いた話ですが、豪州人を自宅に招いたホームパーティーで喜ばれ、かつ準備が簡単で重宝したのが日本式のカレーだったそうです。海外での日本カレーの専門店の出店はまだ始まったばかりのようですが、これから確実に人気を博し広がっていくと思います。

 何より、日本カレーの専門店の出店を心待ちにしているのが、現地の日本人駐在員とその家族でしょう。
 たまには寿司や鉄板焼きもいいでしょうけれど、日本のカレーは安くてお腹が一杯になるところが魅力的ですし、何より海外で日本人が時々無性に食べたくなる食品の1つでしょう。そういえば、豊田通商のポーランド事務所の駐在員の方から、現地のトヨタ自動車及び関連企業の社員と家族のために日本のカレールーを切らさずに調達するのも重要な業務だと聞いたことがあります。やはり日本のカレーは日本人にとっての「ソウルフード」の1つですね。