ちょっと疲れたのでゆるいネタを。こんな記事を見つけました。
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10年ぶり改訂…「広辞苑」【キャバクラ】落選のワケ
全男性編集部員“現場”経験なく…
岩波書店の広辞苑が10年ぶりに改訂され、第6版が今月から発売された。かつて人気を博した知恵蔵やイミダスが休刊する中、すでに目標の34万部を予約注文だけでクリアし、改めて老舗の強さを証明した。新たに加わった1万語の中には、「いけ面」「さくっと」「ラブラブ」など日常、頻繁に使われる現代語やカタカナ語が多く収録されたが、よく耳にする言葉の中には、意外な落選組もあった。
(中略)
東大名誉教授で国語項目を統括する山口明穂氏に、上野さんを含む3人の男性編集部員の計4人で行われた採用会議で、「キャバクラ」は、一度は採用する流れになった。しかし、試しに書いた原稿の内容が、〈若い女性が酒で接待するところ〉。
「だったらスナックだっていいじゃないか」「大体キャバレーとクラブの違いは何なのか」「クラブというからにはキャバクラは会員制なのか!」と、会議は大紛糾した。
「誰も行ったことはないのか」と山口教授に指摘され、一同「ごめんなさい、ありません」と頭をかいたが、「みんなで行ってみよう」とはならなかった。
そこで、百聞は一見にしかずと一番若い20代後半の編集部員が「そんなのお金くれれば僕が行きますよ!」と名乗りを上げたものの、「おまえに出す金はない!」と却下された。「そこまでして載せる項目か?」と冷静さを取り戻し、結局、採用は見送ることになったという。(以下略。全文はこちら)
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言語学者らの言葉の定義に対する真摯な取り組みには頭が下がります。ネットを検索すればいくらでも事例は見つかるとは思うのですが、そのような安易な方法には頼らずに実証にこだわる点が学者としてのプライドなのでしょう。
しかし、「広辞苑」に収録されている新語は、すべて採用に際してはこのように言語学者らによって喧々諤々の議論が行われているのでしょうか。その場面を想像すると、大変だろうなあと思うと共に、可笑しくなってきますね。
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10年ぶり改訂…「広辞苑」【キャバクラ】落選のワケ
全男性編集部員“現場”経験なく…
岩波書店の広辞苑が10年ぶりに改訂され、第6版が今月から発売された。かつて人気を博した知恵蔵やイミダスが休刊する中、すでに目標の34万部を予約注文だけでクリアし、改めて老舗の強さを証明した。新たに加わった1万語の中には、「いけ面」「さくっと」「ラブラブ」など日常、頻繁に使われる現代語やカタカナ語が多く収録されたが、よく耳にする言葉の中には、意外な落選組もあった。
(中略)
東大名誉教授で国語項目を統括する山口明穂氏に、上野さんを含む3人の男性編集部員の計4人で行われた採用会議で、「キャバクラ」は、一度は採用する流れになった。しかし、試しに書いた原稿の内容が、〈若い女性が酒で接待するところ〉。
「だったらスナックだっていいじゃないか」「大体キャバレーとクラブの違いは何なのか」「クラブというからにはキャバクラは会員制なのか!」と、会議は大紛糾した。
「誰も行ったことはないのか」と山口教授に指摘され、一同「ごめんなさい、ありません」と頭をかいたが、「みんなで行ってみよう」とはならなかった。
そこで、百聞は一見にしかずと一番若い20代後半の編集部員が「そんなのお金くれれば僕が行きますよ!」と名乗りを上げたものの、「おまえに出す金はない!」と却下された。「そこまでして載せる項目か?」と冷静さを取り戻し、結局、採用は見送ることになったという。(以下略。全文はこちら)
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言語学者らの言葉の定義に対する真摯な取り組みには頭が下がります。ネットを検索すればいくらでも事例は見つかるとは思うのですが、そのような安易な方法には頼らずに実証にこだわる点が学者としてのプライドなのでしょう。
しかし、「広辞苑」に収録されている新語は、すべて採用に際してはこのように言語学者らによって喧々諤々の議論が行われているのでしょうか。その場面を想像すると、大変だろうなあと思うと共に、可笑しくなってきますね。