歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

ネットカフェにいます

2008-02-29 03:05:25 | 日常
 仕事が忙しく深夜残業を余儀なくされました。しかし帰る電車はなく、かといって会社で寝泊りしようにも横になれるような場所もないので、会社の近所に新たにできたネットカフェに行ってみることにしました。
 「ナイトパック」という最長8時間のコースで\1380とお得なのですが、照明は結構明るくスペースも狭いです。これじゃ眠れませんね。こんなところに何日も滞在する人が世の中にはいるとは、ちょっと信じられないです。

理化学研究所にて

2008-02-27 17:45:07 | ものづくり・素形材
 森林公園から和光市に移動して、理化学研究所を訪問しました。初めての訪問ですが、大学とはかなり異なった独特な雰囲気が漂うところですね。

 こちらでは鋳造のシミュレーションについて研究者の方のお話をうかがいました。現行の湯流れや凝固のシミュレーションはまだまだ未完成なものであって、近似値に基づいたものに過ぎないということを知りました。近似値にならざるを得ない最大の理由は、溶融金属の動きについて計測ができないという点であり、また固相、液相、気相が混じり合い、しかも時間が経ることによってこれらが刻々と変化していくという複雑性にあること、さらに溶融金属の粘性が水とほとんど同じであることも解析を難しくしていること、などを教えていただきました。鋳造の現場ではまだまだ長年の経験や勘に頼る部分が多いと聞かされていましたが、やはりそうなんですね。
 何しろ文系人間なので、お話の内容をどの程度理解できたものか怪しいですが、大変勉強になりました。これだけ未解明の領域があり、しかも産業界でのニーズもありそうな分野であるのに、どうして日本には金属の研究者が少ないのかな、と思いました。

森林公園に来ています

2008-02-27 12:58:35 | ものづくり・素形材
 東武東上線に乗って森林公園駅に来ました。こちらは初めて来たのですが、森の中の駅かと思っていたらごく普通の住宅地の駅でした。
 こちらではある熱処理メーカーを訪問してお話をうかがったのですが、3年後に近所の小川町に本田技研がエンジン製造と車体組立を行う従業員3000人の大工場を建設する、というニュースが話題になりました。近隣のメーカーにとっては仕事が増えて嬉しいかと思いきや、人材の確保がさらに難しくなるばかりか、従業員が本田技研に流出してしまう恐れもあり、とても喜べないというのが本音であるようでした。

株式会社中村鉄工所を訪問しました

2008-02-26 23:37:19 | ものづくり・素形材
 愛知県小牧市の鍛造メーカー、株式会社中村鉄工所を訪問しました。緑豊かな美しい工場です。



 この会社の特色は、鍛造する金属の特殊性です。中村鉄工所は「鉄工所」を名乗っていますが、月産2000トンのうちチタンが700トン、銅が400トン、ニッケル系の超合金が600トンで、一般の構造用鋼は300トンに過ぎません。また、加工方法も金型を用いない「自由鍛造」です。赤く焼けた金属を叩く鍛冶屋をイメージしてもらえればいいと思います。ただし人がハンマーをふるう昔の鍛冶屋とは違い、マニピュレーターという装置で金属塊を掴み、大型のプレス機械で加工します。構内は撮影禁止なので頂いたパンフレットの写真を下に示しますが、扱う金属塊はかなり大きいものであることが理解できると思います。


ドイツ製の8000トン油圧鍛造プレス機です。

 中村鉄工所のユーザーは特殊鋼などの素材メーカーですが、同社が鍛造加工を施した半製品の多くは、最終的には航空機や原子力など特殊な用途に用いられます。チタンをはじめとする特殊金属を鍛造して半製品を作っているメーカーは日本でも同社のみ、アジアでも同社ほどの技術力は他にはありません。しかし、チタンの鍛工品は航空機部品には不可欠です。つまり、これからの発展が期待されている日本の航空機産業は、中村鉄工所抜きにはありえない、というわけなのです。
 工場も拝見しましたが圧巻でした。たとえば、表面に白い粉が吹いている巨大な金属塊がいくつも置いてあります。厚みは30センチほど、縦横は畳を二枚縦につなげたほどのサイズの、巨大な長い石板のような代物です。これなんですかと社長の中村さんに聞くと、「チタンですよ」という答えが返ってきました。おそらく1枚何千万円もするものでしょう。また、稼働しているプレス機械も巨大で、見慣れないドイツ製、チェコ製のものが揃っています。特殊な鍛造に使える機械は日本製にはあまりないのです。

 中村鉄工所では航空機向けの素材の鍛造を行っている、と書きましたが、実は航空機向けの仕事は同社の売り上げ全体の5%程度にしか過ぎません。一方、欧米には航空機部品専業の特殊金属の鍛造メーカーが存在する、と中村さんは言います。欧米に比べると日本の航空機産業の規模は本当に小さいのだということを実感します。そもそも日本では航空機のエンジンは作っていないのですから、日本の航空機産業は本当の意味での国産飛行機は作っていないんですよね。
 日本には航空機のエンジンも作る技術力はあるらしいのですが、そのためにはより巨大な特殊金属の塊を鍛造する必要があり、中村鉄工所は数万トンの鍛造プレス機械を導入しなければならないのだそうです。その設備投資の費用は実におよそ百億円(!)。また、仮にエンジン生産を手がけようとすると、おそらくアメリカあたりから圧力がかかるのではないか、とのこと。やはり航空機のエンジンを日本が生産することは無理だな、と思いました。

駅弁「春」

2008-02-25 09:41:02 | 日常
 また名古屋に出張です。いつも新横浜で買う駅弁は崎陽軒の「シウマイ弁当」に決めているのですが、今日はなんとなく気分を変えて同じ崎陽軒の「春」にしてみました。
 大変上品な幕の内弁当で好感が持てました。量は男性にはちょっと少な目なので、女性向きのお弁当ですね。

湘南企業

2008-02-25 09:36:26 | ものづくり・素形材
 「日経ビジネス」2008年2月25日号の特集記事「湘南企業」を読みました。

(以下引用)
 サーフィンとサザンオールスターズの曲がよく似合う「湘南」-。だが、そこには誰も知らない、もう1つの素顔があった。国内有数の成長力を誇る、企業の集積地だったのだ。その実力は、トヨタの愛知、任天堂や京セラの京都を上回る。常識にとらわれない逆転の発想で、独自に経営を磨いてきた。ニッポンの未来を拓く新たな成長の方程式が「湘南企業」にある。
(引用終わり)

 地元の人間としてはこれは面白そうだ、と思って読んだのですが、まず「あれ?」と思ったのがこの記事が対象とする「湘南」の範囲です。神奈川県の行政区分で言う「湘南」を対象に調査をしたそうなのですが(県の行政区分に「湘南」があるなんて知りませんでした)、この場合、「湘南」とは茅ヶ崎市、藤沢市、平塚市、伊勢原市、秦野市、寒川町、大磯町、二宮町の5市3町からなるのだそうです。伊勢原市、秦野市が湘南で、鎌倉市、逗子市、葉山町がそうでないのはちょっとイメージからズレていますね。

 記事の内容ですが、取り上げられている7社の優良企業の事例は確かに興味深いものではありました。エイアンドティー(藤沢市、臨床検査機)、アルバック(茅ヶ崎市、液晶テレビ製造装置)、東邦チタニウム(茅ヶ崎市、チタン精錬)、ニッポ電機(平塚市、蛍光灯)、アマダ(伊勢原市、プレス機械)、トープラ(秦野市、プラスネジ)、日鍛バルブ(秦野市、エンジンバルブ)。アマダ以外は私にとっては初耳の企業ばかりですが、どれも面白そうな企業ばかりです。
 しかしながら、これらの企業の共通項らしきものは私には見いだせず、記事が7社を「湘南セブン」としてまとめているのには少々無理なものを感じます。また、なぜ「湘南」に優れた企業が集積したのか、その歴史的背景あたりももう少し掘り下げてもらいたいと思いました。

愛知県丹羽郡大口町にて

2008-02-21 17:41:45 | ものづくり・素形材
 愛知県丹羽郡大口町に来ています。名古屋から名鉄で北上して江南という駅で降り、そこからタクシーに乗ってたどり着きました。
 面積13.58km2、総人口22,077人(Wikipediaより)という小さな町なのですが、工業集積の密度が大変濃い町です。何しろこの町には、大手工作機械メーカーのヤマザキマザックとオークマの2社が本社を置いていますし、大手自動車部品メーカーの東海理化の本社もあります。当然、町の財政は豊かであり、隣の江南市などとの合併も必要としていません。福祉などの住民サービスの手厚さも愛知県でトップレベルなのだとか。

 しかし、なぜ日本を代表するようなメーカー群がこんな小さな町に集まっているのか、不思議に思っていました。もともと繊維産業が盛んであった地域であり繊維機械メーカーが工作機械などに業種転換したこともあるようですが、高速道路の小牧インターに近く、地理的に東西の物流の拠点であることもこれらの大メーカーが本社を置いている背景の1つなのだそうです。ここからだと、東名高速で東海、関東方面への物流も、名神高速で関西、中国方面への物流も、どちらも便利だから、ということでした。
 今回の大口町訪問では熱処理機器メーカーと写真のオークマを訪問しましたが、残念ながら工場見学はなしでした。

ねずみ鋳鉄

2008-02-19 22:36:53 | ものづくり・素形材
 日本鋳造協会の会報「鋳造ジャーナル」が届いているのですが、時間がないので斜め読みしました。1月号の表紙は、いかにも鋳物屋さんらしく、ねずみの鋳物の置物と「ねずみ鋳鉄」の顕微鏡写真の取り合わせです。
 この「ねずみ鋳鉄」、業界では「FC」と呼ばれています。実は私は今まで何の略なのか知らなかったのですが、「鋳造ジャーナル」の表紙の解説記事によるとFlaky Graphite Castingの略なのだそうです。
 なお、なぜ「ねずみ鋳鉄」なのかというと、色が鼠色という説と、黒鉛の形状が鼠の尻尾に似ているからという説があります。今では住宅事情も良くなっていますから、リアルで鼠を見る機会も少なくなりました。ですから、この顕微鏡写真を見て「ああ鼠の尻尾に似ているなあ」と思う人はあまりいそうにないですね。

湘南の公園探訪(14) 平塚総合公園

2008-02-17 20:32:42 | 公園探訪
 平塚市の平塚総合公園を久しぶりに訪れました。場所はこちら

 大変広大な公園です。たまたまマラソン大会をやっていました。


 今日の訪問者の大半が集まっていたのが、ワンパク広場です。


 楽しい遊具にちびっ子たちがたくさん集まっています。


 この公園の魅力は広々とした広場と充実した遊具だけではありません。
 ポニーがいます。子供たちを乗せて歩いてくれます。


 親水公園です。夏は裸で遊ぶちびっ子たちがたくさんいそうです。


 公園の中にある平塚球場ではアマ野球のチームが練習していました。プロ野球のオープン戦も開かれるようですね。


 梅林もあります。梅の花はもうすぐ見頃になりそうです。そろそろ春ですね。


 しかし丹沢山塊はかなり白い雪を被っていました。山に春が訪れるのはまだまだですね。


 このほか、平塚総合公園には様々な施設、見所があります。充実度では湘南随一の公園でしょう。

ポーランドのウォッカ

2008-02-17 00:00:40 | 日常
 久しぶりに日本に帰国してきたポーランド在住の知人から、昨日おみやげとしてウォッカをいただきました。ウォッカといえばロシアですが、ポーランドのウォッカもなかなかイケます。
 この方、ポーランドで商社を営んでいるのですが、現地の日本企業の動向を聞き、日本企業もいよいよ中欧を足場に欧州市場の開拓に本格的に乗り出してきたな、と感じました。近いということもあって、どうしても素形材産業の国際展開というとアジアに目が向きがちですが、もう少し欧州にも目を向ける必要があると思います。