歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

母校が様変わり

2010-04-30 23:56:58 | Weblog
仕事で必要な資料を探すため、久し振りに三田の母校の図書館を訪れたのですが、正門前の校舎が取り壊されていたので驚いてしまいました。おそらくここに新しい校舎が建てられるのでしょう。古くてお世辞にも綺麗だったとは言えませんが、思い出の場所がひとつ無くなってしまったのは寂しいものですね。

【漫画】工場長・由香子~日本ものづくり再生物語

2010-04-29 23:58:23 | ものづくり・素形材
 ダイヤモンド社のビジネス情報サイト、DIAMOND Onlineで「工場長・由香子~日本ものづくり再生物語」という漫画の連載が始まっています(こちら)。

(以下引用)
ダイヤモンド社と株式会社シンクのコラボでお届けする「デジタル経済漫画」。第1弾は「工場長 由香子」(全8話、漫画/不二まーゆ)。東京の会社をリストラされ、故郷に戻って実家の自動車部品工場に入った由香子。その行く手には、「日本の自動車産業の衰退」という厳しい現実が立ちはだかります。果たして由香子は、父の意志を継いで工場を建て直すことができるのか?
(引用終わり)


 現在掲載されている第2話までを読んでみましたが、この作品では「ものづくり」に限らず日本経済が現在抱える様々な問題が取り上げられており、これまでもアパレル不況、契約社員切り、商店街の空洞化、海外生産への移管、といった話題が短いストーリーの中にさりげなく盛り込まれています。父親が倒れたとの連絡を受けて故郷に戻ってきたヒロインが工場長に就任するのは次回以降になりそうですが、工場の建て直しの話題と並行して、倒れた父親の介護に関する問題が扱われるかも、となんとなく予想しています(もしかしたら「相続」の話題が出てくるかも。中小企業にとって大きな問題なので)。
 次回の掲載は5月6日とのこと。これからの美人ヒロインの活躍に期待しています。

湘南の公園探訪 片瀬山公園

2010-04-25 23:53:58 | 公園探訪
 藤沢市の片瀬山公園を散歩してきました。場所はこちら。



 湘南モノレールの目白山下駅を下車してすぐのところに公園の入り口があります。ちなみに大船と江ノ島を結ぶ湘南モノレールは観光客の利用者も少ないので休日は空いておりGWの江ノ電のような乗車規制など無縁ですし、沿線には鎌倉中央公園(最寄り駅は湘南町屋)そしてこの片瀬山公園というちょっとした穴場があるので、湘南を観光する上で意外に利用価値の高い鉄道だと思います。


 入り口近くはこんなかんじ。トイレがなんとも昭和の風情を漂わせています。


 遊具はブランコのみで、それもかなり老朽化しています。


 樹木が邪魔をして相模湾の展望もあまりよくありませんが、八重桜が見ごろであったにもかかわらず森に包まれた公園の中は静寂そのものであり、私はむしろ好感を覚えました。山頂直下まで宅地化されており公園の敷地は尾根周辺の狭いスペースのみに限られているという点がやや残念です。



徳島県美郷を訪問してきました(その3) 梅酒編

2010-04-17 23:25:08 | Weblog
 徳島県美郷は、2008年に和歌山県みなべ町と共に全国初の「梅酒特区」に選ばれた地域です。特区に選ばれた地域では、農家のような中小事業者でも業務用に梅酒を作りやすくするということで、酒造法が定める最低製造量が大幅に引き下げられたのですが、美郷で梅酒を造って販売しているのが東野リキュール製造場という小さな工房です。こちらを3月31日に訪問して来ました。

 東野リキュール製造場を営んでいる東野さんは、関西地方で大手化学メーカーのエンジニアとして勤め、退職後に故郷の美郷にUターンしてきた方で、現役時代は制御装置の開発や製品の分析などを担当してきたのだそうです。もともと趣味で自分が納得できる梅酒作りを追及してきた東野さんは、故郷が梅酒特区に選ばれたという話を聞き、税務署から酒類製造免許の認定を受け、自宅近くの納屋を梅酒工房に改造して東野リキュール製造場を立ち上げたのです。


 東野リキュール製造場は広さ12平米の小さな工房で、年間1.5キロリットルの梅酒を生産しています。今までの私の工場見学の中でここが最も小さいところかもしれません。家庭での梅酒作りに使う8リットル瓶で漬けている梅酒メーカーは日本ではここだけです。ちなみに酒造法では酒造用タンクというものは場所が動かないことを前提にしているため、簡単に人の手で場所が移動する8リットル瓶で販売用の梅酒を作るということについて税務署はかなり法の解釈で苦労したそうです。


 東野さんが作っている梅酒は「白竜峡」と「高越山」の2種類です。梅そのものの風味を生かすことにこだわる東野さんは、収穫してその日のうちに洗果された梅を24時間に漬けています。梅の漬け込み作業は妹さんの応援を借りていますが、成分の分析、瓶詰め、ラベル貼りまで、すべて東野さんと奥さんの2人だけで作業を行っています。ちなみにラベルにもこだわり、大阪のデザイナーに制作を依頼したとのことです。
 価格は500ミリリットル瓶で1本2500円と、おそらく日本で最も高価な梅酒ですが、大変に手間がかかっているのでほとんど利益は出ないそうです。しかも東野リキュール製造場でしか買うことができません。しかし儲けのためではなく、こだわりの梅酒を造ることで生き甲斐を感じること、梅酒を買い求めに訪れる様々な人と出会って話ができること、そして故郷を訪れるお客さんが少しでも増えて故郷に貢献できることが、東野さんご夫婦にとって梅酒作りの楽しみになっているとのことでした。
 私も現地で試飲させてもらいましたが、確かに梅そのものの風味が実によく生かされており、味の深みは大手メーカーが作る梅酒とは比べものになりません。お土産に「高越山」を1本購入したところ、是非飲み比べてみてください、と東野さんから「白竜峡」をサービスで頂いてしまいました(ありがとうございました)。


 趣味として梅酒作りを楽しむだけでなく、いろいろな方々との出会いを楽しみ、さらに故郷の地域おこしに貢献することを喜びとする東野さんご夫妻の姿は、実に素敵だと思いました。

3月60日

2010-04-15 23:41:09 | Weblog
4月に入り新年度を迎えましたが、依然として忙しい日々が続いています。
原因は昨年度の仕事がなかなかクローズしない一方で新年度の仕事が始まることにあります。私たちはこの時期を自嘲気味に3月60日だと言ったりします。早く本格的に新年度に入ったことを実感したいものです。

田んぼのセリ取りなど

2010-04-11 23:21:38 | 自然
 昨日は息子と共に近所の谷戸で農作業を手伝ってきました。

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 山桜と新緑が楽しむことができますし、気候も過ごしやすく、この谷戸が一年で最も居心地の良い時期だと思います。

送信者 Twitxr

 農作業の内容は、田んぼのセリ取りです。セリは非常に繁殖力が強く、田んぼの栄養分を奪ってしまうので抜かなければなりません。もちろん持ち帰って味噌汁の具などにして美味しく頂きました。

送信者 Twitxr

 田んぼの脇に植えてある梨の木が花を咲かせていました。可憐で美しい花です。

タイの政治不安はいつまで続くのか

2010-04-11 23:02:02 | Weblog
 昨日10日、タイでタクシン元首相を支持する反政府デモ隊と治安部隊衝突で多くの死傷者が出ており、日本人カメラマンの方も1名亡くなりました。反政府派の抗議行動は地方にも飛び火し、チェンマイも不穏な情勢となっているようです。
 タイではクーデターや反政府デモなどは頻繁に起こり、そのたびに日本のメディアが大変だと大きく取り上げても、現地ではどこ吹く風とごく普通に経済活動が行われていたものです。しかし、さすがにこれだけ死傷者が出ると観光客も激減するでしょうし、企業もタイへの投資を手控えするようになってしまうでしょう。

 反政府デモ隊と治安部隊がにらみ合う最前線で取材をしていた英語圏のジャーナリストが、今回の衝突発生の瞬間をビデオに収めYouTubeにアップしていたので見てみました。なお、ビデオの冒頭で亡くなった日本人カメラマンの村本氏への追悼のメッセージが表示されるので、彼は取材仲間だったのかもしれません
 ビデオによると、当初は反政府デモ隊と治安部隊はなんだか友好的な雰囲気で、お互いに握手をしたり、音楽を聴きながら踊っています。そんな中、突然銃声が響きます。これを爆竹の音だと勘違いしてバカ騒ぎをしていたデモ隊が、銃声だと気づくや否や怒り狂って棍棒や椅子を治安部隊に投げつけて襲い掛かり、治安部隊はたじたじになります。今回の衝突では治安部隊側もかなり犠牲者を出していますが、治安部隊の指揮命令系統の統制が取れていなかったことが反政府デモ隊と治安部隊の双方に混乱を招き、多くの犠牲者を生む結果になったのではないかと思われます。




 以前であれば国王がもっと早い段階で登場し、混乱を招いた張本人らを呼びつけ一喝して一件落着だったでしょう。しかし国王も高齢で健康不安を抱えていますし、王族もタクシン派と反タクシン派に分かれているため国王も容易には手が出せないと聞いています。いつまでこの政治的混乱が続くのか、タイは好きな国であるだけに気がかりです。

二宮尊徳像

2010-04-10 22:22:58 | Weblog
息子のサッカー教室体験に付き合うために近所の小学校に行った際、校庭の隅に二宮尊徳の石像があるのが目につきました。薪を背負いながら読書を行うという有名なポーズを取っています。
裏を見ると昭和9年に建立されたとのこと。今時の小学校で二宮尊徳像が残っているところはかなり少ないでしょうね。

徳島県美郷を訪問してきました(その2) おだんご編

2010-04-09 10:12:04 | Weblog
 3月31日に、徳島県美郷の「田舎だんご」を作る「ほのぼの工房」を訪問しました。こちらでは平成19年から地元の農家の女性たちが「田舎だんご」をはじめとする地元の食材を使った健康志向の様々な商品を作り、地元の物産館などで販売しています。

 倉庫を改造して作った「ほのぼの工房」です。


 「田舎団子」です。5個入りパックで400円です。美味しかったです。


 地元の梅をてんさい糖と一緒に煮詰めた「梅乃志」は全国商工会連合会のむらおこし特産品の優秀賞を受賞しています。


 お話をさせていただいた「ほのぼの工房」代表の楮山信子さんです。明るく元気で話し好きなおばちゃんで、楽しくインタビューさせていただきました。


 驚いたのは働く女性たちのハードワークぶりです。今の時期はお花見用の団子作りで忙しく、朝4時頃から働き始め、昼は花見の名所の神社で露天販売を行い、夕方から夜遅くまで翌日のための仕込をしています。大変だけれどもやりがいがあり、今では本業の農業を超える収入を稼いでいるとのことでした。
 人口が減り続け「限界集落」となってしまった美郷ですが、「ほのぼの工房」のような取り組みが地域に活気を呼び込び始めているように感じました。

徳島県美郷を訪問してきました(その1) 農家民宿編

2010-04-09 09:12:46 | Weblog
 3月30日から31日にかけて、むらおこしの成功事例についての調査の仕事で徳島県にある美郷(みさと)という山村を訪問してきました。昨年に続き2度目の訪問です。美郷はかつて美郷村という村だったのですが、町村合併により今では吉野川市の一部になっています。
 場所はこちら。


 山に囲まれた人口1300人程度の典型的な過疎の村ですが、とてもよいところです。春に咲く梅や山桜などの花、初夏に村の中心を流れる川沿いに舞う蛍、山腹に石積みで作られた段々畑の景観、特産の椎茸と梅を使った料理など、いずれの観光資源も決して華やかではないのですが、その上質な素朴さが訪れる人を惹きつけます。そしてなんといっても村の人達の暖かいもてなしが美郷の魅力です。


 今回の出張では徳島県の農林漁家民宿認定第一号の農家民宿きのこの里に泊まりました。


 徳島県知事も今年の2月にここに泊まっています。


 経営しておられる川村さんご夫妻は、主に梅と椎茸を栽培しています。美郷の農家の方々は皆こうした斜面に作られた段々畑で耕作をしています。農業についていろいろとお話もうかがいました。



 山菜のたらのめも栽培しています。


 食事は本当に美味しかったです。玄米に、畑で採れる季節の野菜、手作りの豆腐やこんにゃくがメニューの中心です。自家製の干し椎茸と昆布で丁寧にだしを取り、ゆっくり煮込むことで野菜のうまみを出しています。多忙な年度末はカップ麺やスナック菓子などジャンクフードをやたらと摂取していた私は、こちらのヘルシーな食事を頂くことで蓄積されていた毒素が洗い流されるような気がしました。
 この日泊まった客は私だけだったのですが、私だけのためにこんなに凝った食事を用意してくださるのは大変だったと思います。ちなみに写真は夕食のメニューの一部で、このほかに山菜のてんぷら、そば米のお吸い物、干し柿を使ったデザートが出てきました。朝食も夕食と同様に大変ヘルシーで凝ったものでした。



 とても充実したもてなしを受け、さらに別れ際にはお土産に自家製の椎茸まで頂いたにもかかわらず、料金は都会の格安ビジネスホテルの素泊まり料金程度でびっくりしました。今回は出張でしたが、いつかプライベートで訪れたいと思います。