歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

B-1グランプリ、今年は厚木で開催!

2010-08-05 01:28:48 | ニュース・雑感
 今年の春、静岡県裾野市を訪問してご当地グルメの水ギョーザについて話を聞く機会があったのに、肝心の水ギョーザを食べることができませんでした(こちら)。しかし近くそのチャンスが訪れそうです。

B級ご当地グルメの祭典 B-1グランプリ in ATSUGI

 裾野市の水ギョーザはB-1グランプリ上位入賞の常連なのですが、今年の9月18日、19日に厚木で開催される第5回大会にも参戦するとのこと。これは食べに行くチャンスです。出展料理のリストを見ると、他にも美味そうなご当地B級グルメがずらりと並んでいます。個人的には、なぜ高岡のコロッケと氷見のカレーがないのか?北陸勢はどうしたのか?と思うのですが。ちなみに開催地の厚木市からは厚木シロコロ・ホルモンというメニューが参戦します。

(以下引用)
厚木のホルモンは、豚の大腸をひっくり返してぶつ切りにし網焼きにします。そして、ご自慢のニンニク味噌を付けて食べるのが特徴です。脂身を適度に残してあるので、やわらかで絶妙な食感が楽しめます。また、それを自慢の味噌ダレにつけて食べると、香ばしくて後引く美味しさです。網焼きにすると丸まってコロコロになることから、シロコロ・ホルモンと呼ばれています。
(引用終わり)


 厚木がホルモンと縁が深いとは知りませんでした。興味は沸きますが、私は内臓系の料理が苦手なので多分パスしてしまうと思います。

奥秩父の沢での遭難について

2010-08-04 01:37:18 | ニュース・雑感
 私は学生時代にワンダーフォーゲル部に所属し、卒業後もしばらく山登りを続けていました。最近は公私共に忙しく、なかなか山に向かうことができなくなっていますが、それでも今でも山には想いを抱いています。

 山登りでも特に私が好んだのが沢登りというおそらく日本独特の登山形態です。
 沢登りの魅力は、日本の美しい渓谷美や常にそばに水がある(尾根筋を登る登山では水は貴重品です)こともありますが、その原始性が第一にあげられると思います。沢登りのルートマップとしては先人たちが残した遡行図というものがありますが、増水などによって沢筋の姿は常に姿を変えますから、遡行中は常にルートファインディングが必要です。日本の主な山はほとんど登山道が整備されてしまいましたが、沢についてはほとんど原始性をとどめたままなのです。
 また、濡れた岩での登攀、下降、高巻きや渡渉、草付や雪渓の処理、つめ上がる際の藪こぎには高い判断力と技術、経験が求められますが、そんな登山の総合力が求められる点も沢登りの魅力です。そして忘れてはならないのが、沢の中でのキャンプと流木を集めておこす焚き火です。通常の登山ルートでは焚き火はまず認められませんが、水の豊富な沢筋ではフリーダムです。揺らめく炎を眺めつつ、沢の流れの音をBGMにしながらウイスキーをちびちび飲んでいると、俗世間での嫌なことなど忘れてしまいそうになります。渓流釣りの名手が同行していれば、岩魚の塩焼きが酒肴に上がることもあります。こうなればもう至福そのものです。

 先日、奥秩父の沢で実に9名の方が1週間以内に立て続けに亡くなってしまうという、前代未聞の連続遭難が起こってしまいました。奥秩父は私も好きな山域であり、沢登りを愛好していただけに本当に残念です。亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。しかし、ヘリの墜落事故の後に亡くなられた方々については、正直言って行動が軽率ではなかったのではないかと感じます。


遭難救助の埼玉県防災ヘリが墜落、5人死亡 秩父 (Asahi.com 2010年7月25日21時31分)
http://www.asahi.com/national/update/0725/TKY201007250234.html

山梨・甲州の男性不明:あきる野市の男性、秩父山中で遭難死 /東京 (毎日新聞 2010年7月28日 地方版)
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100728ddlk13040249000c.html

日テレ記者ら2人、秩父ヘリ墜落事故現場で遭難 心肺停止 (産経ニュース 2010.8.1 10:18)
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/100801/stm1008011349003-n1.htm

 現在、最も精神的につらい思いをしているのは、最初に遭難した女性の残された遺族の方々、そして彼女と共に行動していたパーティーの方々ではないかと想像します。おそらく「自分たちが遭難さえ起こさなければ」と自らを責めているのではないでしょうか。
 登山というスポーツにはマナーはあっても殆んどルールは存在しません。また競争というものとは無縁であって勝者も敗者もありません。山で遭難事故を起こすことは唯一のルール違反であり、危ないと判断したら撤退したとしてもそれは恥でも何でもありません。これから本格的な夏山登山のシーズンを迎えますが、山での遭難事故、特に死亡事故だけは起こしてもらいたくないと思います。

留学生の起業を支援すべきでは

2010-06-04 22:01:10 | ニュース・雑感
 1990年代後半、ITの普及と発展を背景に様々なベンチャー企業が登場し、世の中を賑わせた時代がありました。当時は行政や金融機関も競ってベンチャー企業を支援していましたから、あの頃はベンチャーブームでありかつ「ベンチャー支援バブル」の時代であったように思います。こうした中、自らも起業家になることを目指す若者も増え、学校を卒業したら どこかの会社に就職する、という今まで当たり前のように考えられていたキャリアルートが決して当たり前ではなく、卒業後または在学中に起業するのも選択肢の一つと考えられるようになりました。
 しかしITバブルはあっけなく崩壊し、多くのITベンチャーは姿を消してしまいます。また社会のルールを逸脱したベンチャー企業が世間を騒がしたこともあって、起業を評価する風潮も大きくトーンダウンしてしまいます。さらに長引く不況に伴う求人市場の悪化は、若者の保守化傾向もあって「会社への就職が厳しいのであれば自ら起業しよう」という方向には作用せず、却って若者たちの起業に対する意欲は低下しています。

(以下引用)
 会社を立ち上げて経営者になる起業家志向が低下していることが、野村総合研究所の調査でわかった。世代別では10代の起業家志向が最も低かった。仕事をしている人の約6割が「転職は考えていない」と答えるなど、景気低迷のなか安定志向が強まっている。
 調査は価値観や消費スタイルの変化などを探るために15~69歳の約1万人を対象にアンケートを行い、昨年末にまとめた。1997年から3年ごとに実施し、5回目。
 「一流企業に勤めるよりも、自分で事業をおこしたいか」との質問に対し、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた人は計35%にとどまり、97年の49%から14ポイント低下。調査開始以降、低下が続く。2009年を世代別でみると、30代の起業家志向が39%で最も高く、10代が27%で最も低かった。
 一方、安定志向は強まっており、前回調査と比べ3ポイント増の59%が「転職は考えていない」と答えた。また、「有名な大学や学校に通った方が、将来は有利になると思う」との質問に「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた人は過去最高の56%。学歴志向も強まっている。
(引用終わり)

出所:起業家志向が低下、10代は27% 野村総研1万人調査 (朝日新聞2010年1月16日23時51分)
http://www.asahi.com/business/update/0116/TKY201001160390.html

 新規創業が活発になれば経済が発展するとか住みよい社会になるとは必ずしも限りませんが、やはり日本経済の閉塞感を打破するようなイノベーションの担い手は若いベンチャー企業に期待したいところです。にもかかわらず、前に述べたように若者たちの起業への意欲は低下しています。もう日本の将来は暗い、のでしょうか。

 そこで注目したいのは日本で学ぶ留学生たちです。彼らの大半は中国、韓国などの東アジアからの留学生ですが、概して日本の若者に比べて独立心は旺盛ですし、チャンスがあれば卒業後に日本で起業したいという夢を持つ人も少なくないものと思われます。 日本で学んだ知識やノウハウを母国に持ち帰っていただくのも、国際貢献の観点からすれば悪いことではありませんし、仮に日本びいきになってもらえれば海外における日本企業の協力先になる可能性があるわけですから、それなりにメリットがあります。しかし、日本を気にいってもらって日本で起業してもらう方が雇用や税収の増加など経済波及効果は当然大きく、より国益にかなっているでしょう。

 財団法人入管協会「国際人流」(2010.1)によると、在留許可が「投資・経営」に変更が許可された留学生・就学生の数は平成17年以降急増しており、平成20年は128名と前年の倍以上となっています。たったそれだけ、なのかもしれませんが、日本人よりも創業資金の調達を行う条件が厳しい外国人にとってはかなり健闘している数字ではないでしょうか。

 自治体の中にはこうした留学生らの起業意欲に注目し、彼らを支援することで地域内の経済活性化につなげようとするところも見られます。例えば神戸市では留学生・OBの神戸での起業について、ワンストップサービスを提供しており、留学生OBが経営する企業がすでに32社あるそうです(こちら)。また川崎市も産学官民共同で「アジア起業家村」を形成し、在日アジア留学生等を対象とした創業支援セミナー「アジア起業塾」を開催しています(こちら)。

 ところで、ITを学ぶ世界の若者がシリコンバレーを目指す理由の一つは、そこでは世界最高水準のITの研究開発が行われているからでしょう。そして彼ら外国人の中からシリコンバレーの活力をさらに高めるような創業者たちが次々に生まれています。これと同じような仕組みが、日本が世界に誇るものづくりの分野で成り立たないものでしょうか。ITと違ってものづくりで創業するには相当な初期投資が必要になりますから話は容易ではないでしょうけれども、日本のものづくりの国際競争力を維持、向上させていくには、ものづくりの技術を学ぶために日本に留学しに来る優秀な外国人の起業を支援することも検討すべきではないかと思います。

タイ検定

2010-05-25 23:07:51 | ニュース・雑感
 書店で「タイ検定」の申込募集のポスターをみかけました。今では「鎌倉検定」などいろいろな観光地の検定試験をみかけますが、特定の国の知識に関する検定試験は初めて見ました。試験日は8月29日で、受験料は3,150円(税込み)とのこと。タイは好きな国なので一応それなりの知識は持っているつもりですし、資格らしい資格を何も持っていないので受験してみようかな。
 「想定問題」がホームページに出ていたので解いてみました。

Q1:タイでは曜日毎にシンボルカラーがあるが、月曜日は何色か?
* [A]緑
* [B]黄
* [C]青
* [D]赤

Q2:香菜、コリアンダーとも呼ばれ、タイ料理に多用されるセリ科の一年生植物は?
* [A]パックチー
* [B]レモングラス
* [C]カー
* [D]セージ

Q3:タイ語で「こんにちは」等のあいさつの言葉は何か?  
* [A]サワッディー
* [B]コープ・クン
* [C]マイ・ペン・ライ
* [D]チョーク・ディー

Q3:タイの国旗はトン・トライロン(三色旗)と呼ばれ、青は( 1 )、白は宗教、赤は国家と国民の団結心を表しています。  
* [A]大地
* [B]国王
* [C]メコン川
* [D]海

Q5:タイと地上で国境を接していないのは下記の国のうちどれか?
* [A]インドネシア
* [B]マレーシア
* [C]ミャンマー
* [D]ラオス



 Q2からQ5は余裕で正解でしたが、Q1は悩みました。
 タイ人たちは生まれた日の曜日の色を自らのラッキーカラーとしています。つまりタイ人であれば誰でも自分が生まれた日の曜日を知っているのです。私は自分が生まれた日は何曜日なのか知りませんし知ろうと思ったこともないのですが、タイ人にとっては考えられないことでしょうね。タイのほかにこんな文化がある国はあるのでしょうか。

 それはそうと、タイの情勢はまだ安定していないようです。夜間外出禁止令も5月28日まで延長になったと報じられています(こちら)。早く観光やビジネスで安心してタイを訪問できるようになってほしいと思います。

イラク情勢について日本のマスコミはもう少し詳しく報じてはどうか

2010-05-15 23:51:14 | ニュース・雑感
 私は学生時代に中東の歴史を専攻していたことから、中東については割りと今でも関心を持っています。しかし、昔からこの地域に関する日本のマスコミによる報道の数は非常に少ないのが現状です。確かに日本との政治的、経済的なつながりが米国やアジアに比して薄い地域であるので、報道の数が少ないのはやむをえない面もあるのですが、それにしても同盟国であるアメリカの政治の行方を大きく左右するイラク情勢については、さすがにもう少し詳しく報じてはどうかと思います。イラクでは8月31日までに米軍戦闘部隊が撤退することになっていること、そのことに大きく影響する総選挙がイラクで行われたこと、イラクでの新政権樹立をめぐってテロが相次いでいること、が意味する重要性について、果たして日本人がどの程度認識しているのでしょう。(参考:AFP イラク全土で爆弾攻撃相次ぐ、今年最悪の102人死亡 2010年05月11日

 予定通り米軍はイラクから撤退するでしょうけれども、その後のイラクはどうなるでしょう。米軍の後ろ盾を得ていた親米派は、反米的な勢力に押されてしまい、結局はアメリカが望まないような国になってしまうのではないでしょうか。だとすれば、国際的な世論に反して膨大な戦費と犠牲者を出したイラク戦争はなんだったのか、なんのことはない、ベトナム戦争と同じだったということになりかねません。ベトナム戦争の惨めな結果がアメリカの政治と経済に暗い影を落としたように、とても成功しそうに無いイラク派兵の強引な終結もまたオバマ政権の立場を危うくし、経済的にもマイナスとなるように思います。

 パロディの報道で有名なアメリカのOnion News社は、イラク駐留米軍の兵士たちを鼓舞してきた着ぐるみマスコット「リバティー」の戦死を報じる嘘ニュースを報じています。この嘘ニュースの完成度がやけに高く、笑わずにはいられないレベルであるだけに、逆にイラク問題に関するオバマ政権の閉塞感というものが伝わってくるようです。




iPadの大ヒットは日本の安全保障にとってプラスでは

2010-05-11 00:29:36 | ニュース・雑感
(以下引用)
 5月3日(現地時間)、米Appleは新デバイス「iPad」の販売台数が100万台を突破したと発表した。米国でのiPad発売(Wi-Fiモデル)は4月3日で、スティーブ・ジョブズCEOは「28日間で100万台のiPadということは、iPhone で100万台を達成するのに要した74日間の半分以下ということ。需要は供給を上回り続けており、この魔法のような製品をさらに多くのお客様の手にお届けすべく努力している」と述べている。
(引用終わり)

http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1005/04/news002.html

 28日間で100万台ということは単純に計算すると、一日あたり3万から4万台のペースで生産しているということですか。中国大陸にある台湾系EMSの巨大な工場で生産しているのでしょうけれども、それにしても尋常な数量ではありません。成形機メーカーなどはきっとEMS様々ですね。

 話はやや飛躍するかもしれませんが、アメリカの会社によって開発された消費材が、台湾のメーカーによって中国大陸でこれほど膨大に生産されて世界に供給され、消費者に強く支持されているという状況は、日本の安全保障にとって大きくプラスに働くものと思います。サプライチェーンが太平洋、台湾海峡を超えて密接に結びつくと、アメリカも台湾も中国も自然に対立を回避するでしょう。これにより日本を取り巻く軍事的緊張はかなり軽減されます。(朝鮮半島の問題は残りますが)
 日本の自衛隊も駐留アメリカ軍も、その存在意義の相当な割合を台湾海峡で起こりうる有事が占めてきたものと思われます。沖縄の基地問題も、iPadのような製品が大ヒットすることで解決に向かわないものでしょうか。

トヨタのリコール問題と「テキサス親父」の主張について

2010-05-04 19:44:34 | ニュース・雑感
 アメリカでアクセルペダルに不具合のある欠陥車を作って販売してしまい、欠陥が見つかったにもかかわらず会社として対応が遅れてしまったトヨタ自動車。これは非難されても仕方がありませんし、私も擁護するつもりはありません。しかし、アメリカ政府の執拗なトヨタ叩きにはビッグスリー救済という政治的な思惑が感じられ、トヨタに同情したい気持ちに傾かざるを得ませんでした。
 とうとうトヨタは巨額の制裁金を支払うことに同意しましたが、これで果たして事態は沈静化するのでしょうか。「米当局と争ってもプラスにはならない」とトヨタ幹部は判断したそうですが、そもそも米当局と争ってもトヨタが勝てるわけがありません。何しろオバマ政権を支える民主党にとって、ビッグスリーの労働者が加入する巨大な労組である全米自動車労組(UAW)は大票田なのですから・・・

制裁金支払い同意 トヨタ、苦渋の決断
http://www.yomiuri.co.jp/atcars/news/20100420-OYT8T00307.htm?from=nwla
(以下引用)
「論争長期化避けるため」
 米運輸省がリコール(回収・無償修理)対応の遅れを理由に科した過去最大の民事制裁金1637万5000ドル(約15億円)の支払いにトヨタ自動車が応じたのは、「米当局と争ってもプラスにはならない」(トヨタ幹部)と判断したためだ。
 トヨタは米国で自社への批判が再燃するのを避けたい考えだが、米運輸省は追加制裁を行う可能性を示唆しており、トヨタの思惑通り事態が沈静化するかどうかは不透明だ。
(引用終わり)


 日本の政治家やマスコミも少しはトヨタの肩を持つ論調を展開してもいいのに、と思うのですが、相手がアメリカ政府となるとどうも及び腰のようです。YouTubeで人気のアメリカ人、通称「テキサス親父」による、自国の自動車メーカーの問題を取り上げずトヨタ叩きに熱を上げるアメリカ政府の姿勢を徹底的に批判する動画が話題になっていますが、彼の主張はもっともだと感じると共に、日本でこうした主張ができる政治家もマスコミ人もいないことに寂しさを感じます。



「革命的な中国」二題

2009-07-09 01:06:04 | ニュース・雑感
 日本の常識では考えられないことがよく起こる中国。
 最近のニュースではまずこれ。

サツマイモを空中栽培? 中国で特許登録
(産経ニュース 2009.7.2 15:45)
(以下引用)
 温室の中で、鈴なりのサツマイモがつるからぶら下がる「紅イモの樹」。昨年、中国農業科学院が特許登録し、内外の注目を集めている。
 培養液の中の根から、茎を垂直に伸ばし、果物のようにイモを実らせた。トマトやメロンの空中栽培は日本でも見られるが、イモは画期的。視察した千葉大客員教授の古在豊樹氏(植物環境工学)は「見てびっくり。根菜類が空中で育つことを証明した世界でも例のない栽培法」と評価する。
 一年中、繰り返し実り、地中に比べ同じ面積で2倍以上の収穫が見込まれる。実験中の株は160平方メートルの空間に、約2年間で1トン以上の実をつけた。
 研究者の一人、程瑞鋒博士は「厳しい気候の砂漠や宇宙での栽培も考えられる」と夢を語った。(共同)
(引用終わり)

出所:http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090702/biz0907021547002-n1.htm

 かつて文化大革命の頃、中国政府は麦を隙間無く植えて育てる「革命的農法」をPRしていました。畑にぎっしり隙間無く生えた麦の穂の上に農民が微笑んで立つ、という写真を何かの本で見たことがあるのですが、もちろんそんなことは現実にはありえず、当時これを真に受けて真似した農民は収穫ゼロという酷い目にあったことは言うまでもありません。この「空中芋栽培」の記事を見て、ふとそんな「革命的農法」を思い出しました。これはマジなんですかね。

 それからこれ。

「立ち乗り飛行機」を計画中:中国の春秋航空
(WIRED VISION 2009年7月 3日)
(以下引用)
中国の春秋航空(Spring Airlines)は問題を抱えている。フライトの需要に対応できるほど十分な機材数を保持していないのだ。同航空会社は航空機を注文している一方で、他の解決法も検討している。「立ち乗り便」だ。
「より低価格のためなら、乗客は、バスに乗るのと同じように、座席なし、荷物の預かりなし、食事、水なしでも大丈夫なはずだ」と、春秋航空の社長を務める王正華(Wang Zhenghua)氏は述べている。「非常に利便性がある」と同氏は主張する。
家畜のように乗客を機内に押し込むことで、同航空会社は乗客数を40%以上増やすことができる。それでも安全ベルトの着用は必要であるということなので、乗客は多少心地良くない状態で固定されるように思われる。
春秋航空のZhang Wuan氏は、中国中央電視台(CCTV)に次のように説明している。「バーにあるスツールのような感じだ。安全ベルトは最も重要なものだ。腰の周りを締め付けるような形になるだろう」
確かに、それほど悪くはないように思える。特に、乱暴に手押しカートを扱う客室乗務員たちに絶えず悩まされることもなく、乗客が、時には立ち上がったり脚を伸ばしたりできるということであれば。
この計画はまだ初期段階にあるが、春秋航空ではこのアイデアを中国の規制当局に今年の年末までに提出する計画だという。
(引用終わり)

出所:http://wiredvision.jp/news/200907/2009070320.html

 これぞ革命的かもしれません。こんなアイデアを思いつくのもすごいですが、真面目に規制当局に計画を提出しようというのもすごすぎます。が、私だったら絶対にこんな飛行機には乗りたくありません。

青森のミサイル

2009-04-06 23:51:07 | ニュース・雑感
羽柴秀吉さんが〝ミサイル基地〟設置(産経ニュース 2009.4.4 01:38)
 「テポドン2号が飛んできたら迎撃する」。派手な選挙パフォーマンスで知られる青森県五所川原市の会社社長、羽柴秀吉さんが私有地に建設した“ミサイル基地”から北の空をにらみつけた=写真・ロイター。“ミサイル”は全部で14基。3500万円をかけて設置したという。

北朝鮮の「飛翔体」にはいろいろな意味で呆れましたが、このニュースもなんだかなあ。地元の青森県警がこのミサイルにどのように対応したのか知りたいところです。それにしても派手なパフォーマンスが大好きな点については、確かに彼は秀吉に似ていますね。

ゼリー規制法案

2008-10-12 23:14:57 | ニュース・雑感
 形は国が決める? こんにゃくゼリー 自民、議員立法へ 消費者行政迷走(朝日新聞10月11日)

 米国発の金融危機によって世界経済がこれからどうなるのかという中、「こんにゃくゼリーの規制を強めよ」、「じゃあモチはなぜ規制しないんだ」、という論争を代議士の先生方が戦わせている光景はなんだかとてもシュールです。
 このゼリーをめぐる論争は「生産者重視から消費者の安全を重視する行政への転換の象徴」として位置づけられているそうです。しかし、事故を起こした「蒟蒻畑」は、パッケージにしっかり「お子様や高齢者の方はたべないでください」と注意書きがあります(こちら)。毎年正月に多くの高齢者が命を落とす原因となっているモチよりも、はるかにメーカーは消費者の安全を重視していると思います。行政が消費者の安全を重視するのは結構なのですが、目立つ注意書きを無視して子供に与えた遺族の自己責任は全く問われないというのは、どこかおかしいように感じます。