歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

社長の死を悼む

2007-07-31 23:59:22 | Weblog
以前にこのブログでも取り上げた、私が好きな中小企業の社長が亡くなりました。
まだ60歳台後半、大学時代に拳法部で鍛えた大きな体躯は迫力があり、厳しい面もありましたがユーモアたっぷりの方でした。癌で闘病しておられたとは全く知らずに暑中見舞いを出していたのですが、会社の方から亡くなったと本日お電話をいただき、びっくりしてしまいました。
社長には昨年ある仕事でお世話になったのですが、私は大学の後輩ということで可愛がっていただきました。学部は、とうかがったところ、「法学部だよ。得意だったのはケンポウだけど。」とおっしゃるので、はあ憲法ですか、と応じると、拳法のことだったという笑い話はつい最近のことのように思い出されます。
この場を借りて同和鍛造株式会社の前社長、下村裕さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

世界中のブログで使われている言語は日本語が一番多い

2007-07-31 00:46:58 | IT,インターネット


GIGAZINEによると、世界中のブログで使われている言語は日本語が一番多いとのこと(2位は英語、3位は中国語)。これは日本に日記を書く文化が根付いていること、携帯電話からでも簡単に投稿できること、また携帯電話をしょっちゅういじるのが好きな人間が多いことからなんとなく納得できます。
しかし、同じくGIGAZINEで紹介された専業主婦の4人に1人がブログを開設というのはピンと来ませんね。若い奥様が調査対象だとこんな調査結果になるのでしょうか。

ピエトラ・リボリ著「あなたのTシャツはどこから来たのか?」

2007-07-30 23:59:49 | 読書
ピエトラ・リボリ著「あなたのTシャツはどこから来たのか?」(東洋経済新報社)を読みました。実に面白い本でした。

イギリスでの産業革命は綿製品を蒸気機関を用いて大量生産することから始まりましたし、日本を含むほとんどの先進国は繊維産業を足がかりに工業化を果たした歴史を有するわけですから、繊維産業は近代工業の歴史を語る上で重要な産業です。そして現在の多くの発展途上国にとっても、かつての日本などと同様に繊維産業は基幹産業であり、外貨の重要な稼ぎ頭でもあります。そもそも自動車などとは異なり、繊維製品はほとんどすべての人類が身にまとう工業製品ですから、グローバリゼーションについて語る上でこれ以上最適な産業はないでしょう。
本書はそんな繊維産業について、Tシャツという身近な綿製品を題材に、グローバリゼーションの現実をわかりやすく描いています。

テキサスの機械化された農場での綿花栽培から、中国・上海近郊の国営企業で働く農村からの出稼ぎ女性らによる紡織と縫製、米国繊維業界のワシントンでのロビー活動、そしてタンザニアの古着市場に至るまで、著者な徹底した現場調査を行います。その結果、グローバリゼーションは必ずしも市場原理に基づくものではなく政治が大きな影響力を持つなど、グローバリゼーションの意外な側面が浮かび上がってきます。
本書の帯には「アメリカの研究者の底力を垣間見る力作」という手嶋龍一氏の賛辞が寄せられていますが、全く同感です。グローバリゼーションについて学ぶのに最適なテキストだと思います。

世界レベルのロボットは安く作られた

2007-07-29 23:28:23 | ニュース・雑感
今朝の朝日新聞の12面「海外の提携紙から」のコーナーで、タイの英字紙バンコク・ポストの「世界レベルのロボットは安く作られた」という記事が紹介されているのが目に止まりました。

(以下引用)
世界チャンピオンのレスキューロボットは高価格で高品質の材料で組み立てられているに違いないと思うかもしれない。しかし、先週米ジョージア州アトランタで開かれた07年「世界ロボカップ」のレスキューロボット部門を制したタイの作品は、バンコクの中華街に近い市場で買った安い中古部品で主に作られた。
バンモー、クロントム両市場は、モンクット王立工科大学北バンコク校(KMITNB)の5人の学生たちがレスキューロボット「インディペンデント」を作っている間、足しげく通った場所だ。
(中略)
輸入したり、工場に注文したりすればもっと高品質の部品を得られただろうが、高くついただろうと話す。「ちょうどよい材料がなければ、代わりを探す手助けをしてくれる。チームの成功は、市場の人のお陰です。」
(引用終わり)

早速、Bangkok Postのサイトを調べてみたのですが、残念ながら過去の記事の検索は会員登録が必要です(有料、ただし3日間だけ無料のお試しあり)。どんなロボットだったのか気になるので調べてみたところ、タイの日本語情報総合サイトnewsclip.beに写真つきの記事が掲載されていました(こちら)。アトランタ大会のレスキューロボット部門では1位、3位、4位をタイ勢が独占、日本は2位であったそうです。ちなみに優勝チームは昨年に続き2年連続の優勝で、昨年のロボット製作の模様はKMITNB内のサイトThailand Rescue Robot Championship 2006にたくさんの写真で紹介されています(こちら)。

日本には優れた素材メーカー、部品メーカーがひしめき合い、無理難題とも思えるリクエストに応えてくれるメーカーも少なくありません。完成品メーカーはこうした優れた素材メーカー、部品メーカーと開発段階から機能や形状の「すりあわせ」を行い、完成度の高い製品を作り出すのが日本の製造業の強みです。一方、市場で誰でも手に入るものをうまく組み合わせる(東大の藤本隆宏教授の言うところの)モジュラー型のものづくりは日本はあまり得意ではありませんが、その背景には皮肉にも素材や部品の調達に関する環境が恵まれていることがあるように思います。

ものづくりの環境に恵まれた日本のチームが、決して恵まれていないタイに敗れたことから、そんなことを感じました。

横浜人形の家に行ってきました

2007-07-29 22:17:23 | Weblog
横浜山下公園の近くにある「横浜人形の家」に子どもと一緒に行ってきました。世界中の人形が展示されており、日本のロボット技術の原点とも言える「茶運び人形」もあって、なかなか興味深い博物館です。しかし子どもの目当ては、夏休み期間のみの特別展示「ポケモンコレクション」にあります。
3階の企画展示室では、これまでのポケモンのキャラクター、声優からのメッセージなどなどが展示されており、2階多目的室ではキャラクターグッズが販売されています。ポケモン映画10周年を記念したイベントなのですが、館長の石坂浩二氏が現在公開中のポケモン映画に声優として参加している、という縁もあって「横浜人形の家」での開催が実現したようです。
子どもは大満足の様子でした。大人1000円、子ども500円という入場料はちょっと高いかな、と感じないでもないですが、ポケモンだけでなく常設展示の人形も鑑賞できるので、コストパフォーマンスは悪くないように思いました。


「横浜人形の家」のホームページはこちら

サツマイモの蔓を縦に伸ばす

2007-07-28 20:36:45 | Weblog
田んぼの隣の畑でサツマイモを育てているのですが、普通のサツマイモ畑とはかなり様子が異なります。サツマイモの蔓は横に這いますが、土地が狭いので無理矢理縦に蔓が伸びるようにしています。とはいえアサガオなどとは違って自ら棒に巻き付いてくれませんから、紐で棒に巻き付けているのです。NHKの「趣味の園芸」で紹介されたテクニックだそうです。
果たしてうまく芋は大きく成長してくれるでしょうか。

炎天下の農作業

2007-07-28 19:29:49 | Weblog
たっぷりの雨とたっぷりの太陽の光を浴びて、稲はどんどん成長しています。これだけ大きくなるともう田圃に入って草取りをすることはできませんし、必要もありません。
今日は隣のサツマイモ畑の世話と、回りの草刈りをしましたが、炎天下で作業はきついものでした。私は週1回のみ、それも短時間の農業の真似事に過ぎませんが、本業の農家の方々は本当に大変だと思います。


国際結婚を仲介する人々

2007-07-28 00:48:57 | ニュース・雑感
ネットで遊んでいる中で、たまたま国際結婚を仲介する業者のホームページを見る機会がありました。これがなかなか面白かったので調べてみたのですが、中国、ベトナム、フィリピンなどアジアに限らず、ロシア、ウクライナ、ルーマニアの女性との国際結婚を仲介する業者のホームページはネット上にたくさん見つかります。

結婚難の男性のことを思うと、これらの業者をすべて「胡散臭い」と決めつけて存在を否定することはできません。中には人身売買まがいの悪徳業者もあるでしょうけれども、真剣に相談に乗ってくれるまじめな業者を通じて当人同士が幸せになるのであれば、こうしたサービスがあっても構わないのではないかと思います。

しかし、「いくらなんでもこれはちょっと・・・」という謳い文句を掲げている業者も見られます(こちら)。

(以下引用)
日本という狭い国の中で、健康で性格が良く且つ美しいという3拍子揃った女性を見つけ出し、なお且つ結婚にこぎつけることは本当に難しい事です。特に不幸にして最初の結婚に失敗した方であればなおさらです。周りを見渡すと、見合い写真を見ても上司や親族が持ってきてくれる話もいまひとつピンとこない場合が多いものです。仕事はそこそこなのになんで自分には、女性についてつきがないのか?なんであいつがあんなにいい女性と結婚できて俺にはできないんだ。そう思う人がなんと多い事か?人には言えませんがそれが本音です。それが残念ながら現実の世界なのです。なぜでしょう?
答えは簡単です。貴方に問題があるのではなく、それは日本で美人と言われる女性が日本では少ないからです。
(引用終わり)

貴方に問題があるのではなく、それは日本で美人と言われる女性が日本では少ないからです。

そりゃ美人であるにこしたことはないですけど、ここまで言い切りますかね。

焼鳥屋さんの情報公開

2007-07-27 01:06:01 | 動画
先日、何か工場の動画はないものかな、と思って「工場」というキーワードでYouTubeを検索したところ、ひっかかったもので多かったのが「タモリ倶楽部」の動画です。あの番組は工場見学ネタが多く、私も好きなのでYouTubeの動画は(以下自粛)、、、これは著作権違反のアップロードなので、いずれテレビ朝日によって削除されてしまうでしょうね。

中にはいくつか自作の作品もありましたが、興味深かったのが埼玉県川越市に本社を置く焼鳥屋さんの工場案内の動画です。


part2はこちら
part3はこちら

詳しい製造工程は残念ながら紹介されていませんが、品質管理、衛生管理に気を使っていることを理解できました。投稿者の他のビデオを調べてみると、驚いたことにこの焼鳥屋さんは、材料調達や社員研修、会議の模様まで動画を公開しています(こちら)。これはただの焼鳥屋さんではないぞ、と思い、会社名(株式会社ひびき)で検索したところ、材料にこだわった焼き鳥を生産、供給していることで有名なベンチャー企業でした(こちら)。ホームページを見ましたが、社長はブログによる情報発信にも熱心です(なかなか面白いです。ブログはこちら)。私もこれを見て「みそだれ焼き鳥」を是非食べてみたいと思いました。

こうした情報公開を熱心に行うことは、多少は他社へのノウハウの流出というリスクにつながるかもしれません。しかし食品に対する信頼性が厳しく問われている中、消費者からの信頼を得やすいというメリットの方がリスクを上回るのは明らかだと思います。消費者のニーズをキャッチして次の商品開発につなげていく上でも、情報公開は有効でしょう。
世間では知的財産や営業秘密の保持の重要性が声高に叫ばれていますが、企業は情報をむやみやたらに秘匿するのではなく、「秘伝のタレ」に相当するもの以外はなるべく外部に公開してしまった方が、結果的には得をするのではないかと思います。

「アルファブロガー」なるもの

2007-07-26 00:25:45 | Weblog
他のブログへの影響力が大きいブロガーのことを「アルファブロガー」というのだそうです。「アルファブロガーニュース」というサイトの「アルファブロガー2006 結果発表」を見ると、確かに私も時々読むブログタイトルがいくつか散見されます。
「アルファブロガー」の定義はよくわかりません。Wikipediaによると「アルファブロガーは単純にブログのページビューが高いブロガーではない。したがって、眞鍋かをりや中川翔子など人気ブロガーであっても、アルファブロガーと呼ばれるわけではない。」とのことですが、彼女たちのブログもそれなりに影響力はあるとは思いますけどね。なお、「モバイルとPCのはざまで」というブログに「アルファブロガーはみんな窓際族だ」という投稿があるのですが、これによると、「アルファブロガー」の共通点として以下が挙げられています。

(以下引用)
・わりといい企業に勤めている、もしくは勤めていた
・ネットが大好き。ネットの中で人と出会い、交流し、ネットを吸って生きている
・そこで得た感覚を元に新しいビジネスをやろう!と思って会社で企画を上げるがなかなか通らない
・でも俺はきっと正しいはず!と思っている
・そんな思いをブログでぶつけて大評判
・会社の人間よりネットの人と喋っているほうが刺激的なのでそちらにできるだけ多くの時間を費やそうとする
・ただしそこで得た刺激は仕事にとって有用(=会社にとっても有用)と考えているので後ろめたさはない
・その時間を作るためには仕事(雑用)に押しつぶされてはいけない。したがって自主的に窓際族になる
※ここでいう窓際族とは、会社の花道から外れることで、社内の目では気づかない刺激を会社にもたらす人を指す。類義語は「一匹狼」。
(引用終わり)

私はとても「アルファブロガー」の域にはありませんが、上記の「共通点」にはいくつかちょっと思い当たる点もありました。「窓際族」(ここでいうところの)になることについては私もちょっと惹かれています。