歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

ていぱーくの「忍たま乱太郎」イベントを見に行きました

2009-08-30 20:29:36 | Weblog
息子を連れて東京・大手町の「ていぱーく」に行ってきました。

 
この夏休みはNHKの人気アニメ「忍たま乱太郎」のイベントをやっていました。今日がイベント最終日です。


入り口でキャラクターがお出迎え。セル画もたくさん展示されていました。


歌のお姉さんと「忍たま乱太郎」のキャラクター犬「ヘムヘム」のステージです。イベント最終日にしては来場者が少なく、ちょっと寂しい感じ。


絵本の読み聞かせコーナーに郵政公社のキャラクター登場。こんなキャラクターがいたとは知りませんでした。


「忍たま乱太郎」は小さな子供向けのアニメだとばかり思っていましたが、意外にもイベント会場には中高生?と思しき女の子のグループの姿が目立ちました。イラストコーナーにも彼女たちのものと思われる作品がちらほら。

 
常設展示のコーナーも、郵便と通信の歴史と技術が学ぶことができてなかなか面白いです。特に世界の切手コーナーはマニアにはたまらないコーナーでしょう。子供向けにはこの郵便配達シミュレーションゲームが良いかも。ただしあまりにも簡単すぎるので、小さな子供でないと楽しめないと思います。

職場に近い大手町を休日に訪れるというのはあまり気が向かないのですが、「ていぱーく」は結構子供向けのイベントが充実している上に、入場料が大人110円と格安なので(通勤定期が使えるので私の場合、交通費はタダだし)、経済的に子供と遊ぶにはお勧めです。ちなみに今回はお土産に「忍たま乱太郎」の塗り絵、郵政公社のキャラクター絵本、NHKのキャラクターのシールをもらえたのでお得感が大でした。

稲穂が垂れてきたけど

2009-08-29 23:05:54 | 自然
 谷戸の田んぼで週末恒例の農作業をしてきました。炎天下とはいえ、風が少し秋めいてきた感じで気持ちよく作業できました。
 稲穂が垂れてきたので雀除けのネットを被せてきたのですが、今年の夏は雨が多く日照時間が少なかったためか、米粒が入らず枯れたようになっている稲穂が多く目に付きました。全国的に今年のお米は不作になるのではないでしょうか。

日清食品「サマーシーフードヌードル」

2009-08-28 23:46:19 | Weblog
 今夜も(以下略)
 日清食品のロングセラー「シーフードヌードル」のカレー味版ですが、予想以上に辛みが強かったです。好みの問題かもしれませんが、普通の「シーフードヌードル」の味を超えているようには思えませんでした。

「中小ものづくり高度化法」を解説したものづくりマンガ

2009-08-27 23:47:07 | ものづくり・素形材
 私がシナリオ作成を担当したものづくりマンガが中小企業庁のホームページにアップされていました(こちら)。「中小ものづくり高度化法」についての理解を深めることを目的とした冊子なのですが、マンガとしての面白さも出来る限り追求しようとしたため、役所のマンガとしては「ちょっとやりすぎたかな?」という内容になっています。
 「中小ものづくり高度化法」に基づく支援は、研究開発を行うものづくり中小企業にとって活用する価値が大いにある施策です。ストーリーやディテールの描写などはとても「ナッちゃん」には及びませんが、この冊子ができるだけ多くのものづくり中小企業の方々が本施策に関心を寄せる上でのきっかけになれば幸いに思います。

柳田邦男「言葉の力、生きる力」(新潮社)

2009-08-26 00:40:49 | 読書
 柳田邦男「言葉の力、生きる力」(新潮社)を読みました。
 柳田邦男氏はガンや航空機事故に関する著書で有名なノンフィクション作家ですが、私が彼の著書を読んだのは実は本書が初めてです。本書では一貫して文学、音楽、写真といった芸術、心や魂など、ノンフィクションの視点では捉えきれないものが多く語られています。特に、シベリアで亡くなった写真家の星野道夫氏の写真と、自殺した息子に対する思いは複数に亘って言及されており、文章表現も文学としての格調の高さを感じます。
 私はかつて「事実」の検証にこだわるジャーナリストに憧れたことがありました。これは私が学生時代に多読した、朝日新聞の本多勝一氏の著作の影響かもしれません。しかし著者は昨今の「事実主義」を以下のように批判しています。

(以下引用)
 私がイデオロギー優先へのアンチテーゼとして、「事実」というキーワードを提起した時、戦争や災害や事件の被害者の悲しみや心の痛みに対する豊かな想像力に支えられた配慮という要素は、言わずもがなの前提条件だった。しかし当世は、そういう前提条件はすっぽ抜けて、カラカラに乾いた事実主義が闊歩している。その構図は、科学主義に支配された現代医学が、臓器や組織ばかりを診て患者を見ない傾向を強くしている図と酷似している。
 ノンフィクションの作品といえども、人間が生きるうえで大事なものを読者の内面に伝えようとするのであるなら、潤いのある物語性あるいは神話的語りかけの方法こそ、有効な表現法だと言うべきだろう。いや、雑多な事実の中から意味のある事実を拾い上げて、それらの事実で一つの文脈を作ったとき、それは無数の星の中から星座を描くのに似て、もはや事実そのものでなく、作家が創作した物語となっている。創作した物語であるなら、本質において神話とのへだたりはさほどない。
(引用終わり)

 
 私はジャーナリストでも作家でもありませんが、サラリーマンとしてはかなり多くの文章を書くことを仕事にしています。ただし顧客が専ら官庁である以上、その文章は「事実主義」に基づいて書かなければならず、想像力を介在させる余地はあまりないのが現実です。私の稚拙な文章を読んでいただき「役に立った」と評価を頂くのはもちろん嬉しいことなのですが、著者のように人の心を揺り動かすような文章もいつかは書いてみたいという気持ちはあります。
 しかしながら最近の私は、子供向けのアニメやラノベに感動したり、巨大掲示板で繰り広げられる応酬を面白がって読んでいるという体たらくであるわけで、まずは豊かな想像力を養うために芸術や自然に触れる機会を増やす必要がありそうです。そのためには休みを増やさねば。まあ要するに休みたいというわけです。今年の私は夏休みなしです。。。

「マイアミビーチショー」ねぇ・・・

2009-08-25 23:55:20 | Weblog
 誰が言い出したのかは知りませんが、江ノ島をマイアミになぞらえるのはなんだか恥ずかしい気がします。ちなみに逗子海岸はリビエラを名乗っているようで、これもかなり恥ずかしいですね。
 夏の江ノ島はただ人が多いだけで私はあまり魅力を感じません。真冬こそ江ノ島のベストシーズンだと私は思います。空気が澄んだ真冬に、七里ヶ浜あたりから眺める荒波の中に浮かぶ江ノ島と背後に聳える雪を纏った霊峰富士の姿は一幅の日本画のようです。海と言えば華やかさばかりを求めることはないと思うのですが。

シンガポールのエンジニア・トレンディードラマ

2009-08-24 00:01:25 | 海外ものづくり事情
 シンガポールへの出張を検討しています。シンガポールはすっかり製造業は空洞化してしまった国というイメージを抱いていましたが、航空機の部品加工を手がける工場が多く集積しており、ロールスロイスも航空機のエンジン部品工場の建設を予定している(こちら)など、今もASEANのものづくりについて考える上で注目すべき国なのではないかと考えています。そこでシンガポールのものづくりについて色々と調べてみたところ、シンガポール経済開発庁 (EDB)がエンジニアを主役にしたTVドラマを今年春に制作したということを知りました

(以下引用)
EDB制作、若きエンジニアの夢描くTVドラマスタート
March 10, 2009

EDBはエンジニアリング業界を描く連続TVドラマ「ザ•ドリーム•キャッチャーズ(The Dream-Catchers)」を制作しました。このドラマは、エレクトロニクス、航空産業、精密機械業、医療テクノロジーの異なる分野で働く4人の若きエンジニアに焦点を当て、エンジニアリングへの高い志が機会と可能性を無限に広げることを訴えます。
キャストにはシンガポールの若者が共感できるような若手俳優を起用し、エンジニアリング業界への理解をより深めてもらうことを狙いとしています。同時に、恋愛やヒップホップダンスなど若者文化の要素も取り入れ、若い視聴者にアピールしていきます。東京を中心に日本各地でのロケも予定されており、グローバルな視点からエンジニアリング業界を描いていきます。
ドラマの企画を始めたのは2007年10月。EDBは、牧野フライス製作所、インフォネオン•テクノロジー(Infineon Technologies)、チャータード•セミコンダクター•シンガポール(Chartered Semiconductor Manufacturing)、テック•セミコンダクター•シンガポール)Tech Semiconductor Singapore、SIAエンジニアリング•カンパニー(SIA Engineering Company)といった製造業界各社に協力を依頼し、あまり知られていないエンジニアの現場をリアルに表現することにこだわりました。このドラマを通して視聴者は、航空機メンテナンスの現場やクリーンルームでの仕事の様子などを垣間見ることができます。
ドラマは20話からなり、2009年2月4日(水)スタート。月曜日から金曜日の午後9時に放送されています。
(引用終わり)

出所:http://www.edb.gov.sg/edb/sg/jp_jp/index/news/articles/edb______________tv.html

 さてどんなドラマなのかなと思ってYouTubeでThe Dream-Catchersについて調べてみると、たくさん動画がアップされていました。テーマソングのPVはこちら。




 官製ドラマなのでシンガポールの共通語の英語で作られているとばかり考えていましたが、意外なことに中国語で作られています。しかしPVにおけるベタな俳優たちの演技や演出から想像するに、正直言ってこのドラマはあまり面白くなさそうです。官製ドラマだからなのかシンガポールだからなのか、理由はどちらかはわかりませんが。。。
 それはさておき、若者たちにものづくりに関心を持ってもらうため、日本の経済産業省に該当する役所がエンジニアたちを主役にしたトレンディドラマを制作するとは、シンガポール政府は本気で製造業を育成しようとしているのだなと実感しました。

ブラジルでの工場見学(その8)SATAKE AMERICA LATINA LTDA.

2009-08-22 10:24:39 | 海外ものづくり事情
 ブラジル南部のサンタカタリーナ州ジョインビレは、ドイツ系移民が多く住んでおりヨーロッパの雰囲気が濃厚に漂う町です。機械工業が盛んでブラジルで最も豊かな町であると言われています。
 この町の郊外に進出しているSATAKE AMERICA LATINA LTDA.を訪問したのですが、そこで初めて同社の親会社である株式会社サタケ(本社:広島県東広島市)が世界的な精米機械メーカーであることを知りました。現在、サタケの食品機械は海外市場でも高い競争力を有し、精米機械で70%、小麦の製粉機械で10%のシェアを占めています。海外の生産拠点は中国、タイ、インドネシア、オーストラリア、英国、アメリカ、ブラジルにあり、SATAKE AMERICA LATINA LTDA.の設立は農業大国ブラジルの市場開拓を狙った進出です。


 自社工場ではなく貸工場に入居しています。現地の責任者が以前、中国深センのテクノセンター(日技城製造廠)を視察して「これはよい」と思い、ブラジル進出に際しては貸工場を活用しようと決めたのだそうです。この貸工場の入居企業は約30社で、テクノセンターのように人材募集などの点での支援は得られないのですが、入居企業が時々集まり情報交換を行っているそうです。

 
 SATAKE AMERICA LATINA LTDA.は、現在従業員75人で、トウモロコシの胚芽を取る機械と精米機を生産しています。頭が痛いのは通貨レアルの高騰で(※2006年1月当時)、部材の調達を現地調達から輸入品に切り替えざるをえないとのことでした。既に鋳物については、現地調達から中国からの輸入に切り替っています。地球の裏側から鋳物をわざわざ輸入するというのは意外でしたが、鋳物を機械加工込みで中国から輸入してもブラジル産の75%程度の価格で購入することができるということでした。また、鋼板もブラジル製は質が悪く、輸入品が安くなったのを契機にタイからの輸入に切り替えています。


 さらに驚いたのは、中国製の汎用旋盤が工場で使われていたことです(写真)。1台だけ試験的に導入したものですが、性能的にはブラジル製と比して全く遜色なく、しかも価格はブラジル製の半額であったということでした。

 地球の裏側のブラジルといえども、ものづくりを行うには「世界の工場」となった中国との関係を強化せざるをえないということを実感した工場見学でした。

※なお上記の内容は2006年1月に同社を訪問したときに伺ったお話を基にしており、現在は 事情が変わっている点があると思います。

サンヨー食品「秋限定 きのこ祭そば」

2009-08-21 23:35:54 | Weblog
 まだ夏真っ盛りだと思っていましたが、早くもカップめん業界は秋限定商品を投入してきました。「松茸風味」と表示されていますが、松茸は風味だけで、実際に入っているきのこは椎茸、舞茸、ヒラタケでした。まあ普通においしかったです。
 8月とは思えない忙しい日々を送る私には、この秋仕様のカップめんがマッチするのかも。

ブラジルでの工場見学(その7)NSK BRASIL LTDA.

2009-08-21 04:59:25 | 海外ものづくり事情

 世界有数のベアリングメーカーであるNSKは、現在世界各地に約30箇所の工場を有しています。うちブラジル法人のNSK BRASIL LTDA(サンパウロ州スザノ)は同社の海外工場の第一号で、70年に現地法人を設立し、72年から生産を開始しています。現在、従業員数は593人(うち日本人駐在員2名)で、3シフト24時間の操業体制で月産3,800千個のベアリング生産能力を有しています。
 ブラジルでのベアリング需要は世界全体の1%~2%と小さく、ブラジル工場の生産規模も同社グループの中でも小さい部類に入ります。他の工場の生産個数は、月産700万から1000万個であるのに対し、ブラジル工場はそれらの半分弱に過ぎません。しかし、ブラジル工場で生産するベアリングは多品種少量品が多いことから、生産性向上に向けてカンバン方式を積極的に導入した結果、工程中の仕掛品の最小化、不良率の低さ、品質の高さという点でグループ内でも際立って高い成績を収めているそうです。また、内製率が高く、ベアリングのケージ、鋼球も内製するNSKグループ唯一の工場でもあります。このように、ブラジル工場はNSKグループの中でも小さいながらも際立った存在といえます。
 
 
 工場内の撮影は禁止だったので、同社の美しい庭を撮影しました。

 ブラジルに進出しているベアリングメーカーは、同社のほかに、欧州系メーカー3社、米系メーカー1社があります。欧米系メーカーは生産品目を自動車用のテーパーベアリングに特化させているのに対し、同社が製造しているベアリングは様々な産業で用いられる汎用的なものが中心であり、生産しているベアリングの種類は非常に多いものになっています。
 このため、トヨタ生産方式を積極的に導入するほか、独自の生産設備の開発によって生産性の向上に努めています。この取り組みを支えているのが、優秀なブラジル人スタッフと、生産設備のメンテナンスを通じて内部で蓄積された技術です。残念ながら写真は撮影できなかったのですが、研削したベアリングの外輪、内輪をエアを使って次の工程に自動的に送る装置は独創的なものです。この装置はブラジル人技術者が開発したもので、アメリカ工場でも導入されているとのことでした。また、彼らは月産500個でも安く生産できる設備を開発中でした。

 ブラジル人技術者のポテンシャルの高さを実感した工場見学だったと思います。

※なお上記の内容は2006年1月に同社を訪問したときに伺ったお話を基にしており、現在は事情が変わっている点があると思います。