クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

代休の午後、足利市立図書館へ

2024年01月27日 | 歴史さんぽ部屋
1月某日。
半日代休をとって、足利へ足を延ばした。
ふと足利が思い浮かんだのは、気まぐれと思い付き。

午後の休みに史跡を訪れるのが好きだ。
半日だから、それほど遠くは行けない。
でも、定時よりは時間があるし、体力も残っている。

その町の図書館を訪れるのも好きなことの一つ。
足利は史跡が多い。
そのせいか図書館が死角になっていたことに気付く。

鑁阿寺や織姫神社には目もくれず、まっすぐ足利市立図書館へ行く。
同館の開館は昭和55年ということから、自分と同年代ということになる。
レンガ調の建物で、足利市らしい歴史的雰囲気の佇まいである。

その図書館のカラーを見るのに、自分は参考調査室・郷土資料室を基準にしている。
その館でしか出会えない資料がある。
地元の人が調べてまとめたものや、ガリ版刷りの報告書などがそれにあたる。
一方で、流通はしているが、一般書架にはあまり置かれない事典類や史料集、市町村史の充実度によって、その町の利用者や職員の顔が見えてくる(ような気がする)。

図書館2階は、学習室と参考調査室が併設されていた。
後者はカバンの持ち込みは不可で、筆記用具を持って入室する。
居心地のいい空間だった。
平日の午後というせいか、人もまばら。
個人机も設けられており、カウンターに申請すれば利用できる。

西奥の書架の一角は『大日本史料』で埋まっていた。
『平安遺文』『鎌倉遺文』も並んでおり、『戦国遺文』は後北条氏編が揃っている。
『栃木県史』はさることながら、県内の市町村史も書架に並んでいた。
『史籍集覧』『史料綜覧』『大日本古文書』『大日本古記録』の姿もあり、さすがは足利市。

気になる論文を見付けたので複写の申請をする。
対応してくれた職員も親切だった。
丁寧で説明もわかりやすい。
館もまた人である。
人の印象がいいと、また足を運ぼうという気持ちになる。

二階で書き物をして、外へ出たときは薄暗くなっていた。
足利から来ている同僚から、郷土資料館の話を聞いた。
今度は資料館へ足を運んでみよう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 埼玉大学からの「卒業まで」 | トップ | 戦国期の羽生城をめぐる攻防... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

歴史さんぽ部屋」カテゴリの最新記事