九品人の落書帖

写真をまじえ、身の回りで見聞きしたことを、つれづれなるままに!

橘中の楽しみ

2017年12月27日 | 書籍
 囲碁の起源は、一説によれば約4000年前の中国。
 つれづれなるまま、「中国名言物語」を眺めていたら、囲碁に関する記述に出会った。

 以下、引用する。
                    □
 囲碁のことを橘中(きっちゅう)の楽しみと言った。
 「幽怪録」によれば、
 むかし、ある人が庭の橘の実を割ったところ、
 中で二人の老人が相対座して囲碁を打って楽しんでいた。
 これが囲碁のことを「橘中の楽しみ」という起源になった。
                    □
 囲碁にふけって時間が経つのを忘れることを爛柯(らんか)と言う。
 柯とは斧の柄のことで、爛柯とは斧の柄がくさることをさす。
 「異述記」によると、
 ある男が山に入り、とある石室にはいると中で子供が囲碁を打っていた。
 男は根が好きな道であり、斧を傍に置いて観戦することに。
 どのくらい時間が経ったのか、子供が、
 「あなたの斧の柄がくさっていますよ。もう大分時間が経ちましたから、お帰りなさい」と言う。
 
 見ればなるほど、木製の斧の柄がくさっていた。
 男はあわてて村へ帰ってみたら、様子がすっかり変わっていた。
 知った者は誰も居なくて、男が出かけた時から何百年も経っていた。
 浦島太郎伝説のような話しで、これが「爛柯」の起こりとなった。
                    □
 又、囲碁のことを烏鷺(うろ)の戦いとも言う。
 烏(う)とはカラスのこと、黒色から黒石をさす。
 鷺(さぎ)は白いから、白石のこと。
 つまりは、囲碁は黒石と白石の戦いであることから、この名がついた。
    
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