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碁盤をウラから見ることは、あまりない。
碁盤といっても、正式な脚の付いた碁盤での話し。
折りたたみ式などの簡便な板の碁盤ではない。
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碁盤をひっくり返してウラを見る。
すると、真ん中のところに四角いくぼみが掘られている。
このくぼみは何のためにあるのか、という話である。
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碁を打つ人にとっての絶対禁止事項は「助言、口出し」それから「待った」。
ちなみみ、碁盤の脚は「梔子(クチナシ)」の花を模して作られている。
「クチナシ=口無し」すなわち「助言や口出し」を戒めているのである。
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「待った」は勿論、言語道断。
待ったをした者は、即、首をはねられても、やむなしとさえ言われた。
はねた首は、碁盤をひっくり返し、その上に据えて見せしめとする。
流れ落ちる血が周囲へ飛び散らないよう、くぼみをつけた。
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そんな由来で、このくぼみを「血だまり」と言うそうだ。
碁盤をひっくり返して見ました。血だまりがありました。贈呈;退職記念1989年吉日と友人の名前が書いてありました。友人は10年以上も前に故人になっており、久し振りに碁敵だった友人を偲びました。
ところで、お宅の碁盤は退職記念で頂いたものだとか、
色んな思い出が詰まっていて、いい話じゃないですか。
是非、血だまりの事も一緒に大切にして下さい。