北朝鮮が南北融和のシンボルである南北共同連絡事務所を予告通り爆破した。
北のケソンにあるこの事務所は、韓国が15億の資金を出して造った建物だそうな。
脱北者団体が38度線から飛ばす北の体制批判のビラに対する報復としては、ちと度が過ぎる。
これでは、韓国の文在寅政権が進める融和政策は形無しである。
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そもそも、韓国の対北融和政策は、金大中が始めたもの。
2000年、金大中がピョンヤンへ出向き金正日と握手した映像が印象に残る。
当時、金大中の“太陽政策”として国際的にも喝采を浴び、彼はノーベル平和賞を受けた。
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現在の文在寅政権が進める融和政策は、これを引き継いだものである。
もし、あの世にいる金大中にインタビューできるとしたら、
「あの頃、私はイソップ寓話を愛読していた。
特に『北風と太陽』は大好きだったが、そのまま信じ込んだのは失敗だった」と、
嘆いて答えるかも知れない。