内田裕也さんの訃報に寄せて、

　いつも挨拶の決め台詞は「ロックンロール！」だった。
　その内田裕也さんの訃報がテレビで流れた。
　そして、幸せそうな家族写真も拝見させてもらった。

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　樹木希林さんの後を追うような裕也さんの死にも思えた。
　
　二人は結婚して一年半で裕也さんが一方的に離婚届を出す。
　希林さんは同意せず裁判に訴えて離婚は不成立。
　その後、別居のままの家族関係が続いたのは周知の事実。
　　
　この間の家族の関係は、
　希林さんの葬儀のときの娘（長女）さんの挨拶から想像するしかない。
　　
　娘さん曰く。
　私が「何故こういう関係を続けるのか」と母を問い詰めると、
　平然と「だって、お父さんはひとかけらの純な物があるから」と
　私を黙らせるのです。
　自分の親とはいえ、人それぞれの選択があると、分かっていても
　私の中では永遠のミステリーでした、と。
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　墓には一緒に入るらしい。
　死して同居が始まるが、生前の希林さんは
　「死んだら同じ墓に入ります。骨だから喋ることはない」と予告していた。
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　家族の有り様、特に夫婦関係は千差万別で構わない。
　三世代７人の家族写真を拝見しながら納得である。
　　
　合掌！　礼拝！