九品人の落書帖

写真をまじえ、身の回りで見聞きしたことを、つれづれなるままに!

血だまり  ー碁盤のウラー

2017年08月21日 | 日記

 碁盤をウラから見ることは、あまりない。
 碁盤といっても、正式な脚の付いた碁盤での話し。
 折りたたみ式などの簡便な板の碁盤ではない。

 碁盤をひっくり返してウラを見る。
 すると、真ん中のところに四角いくぼみが掘られている。
 このくぼみは何のためにあるのか、という話である。
                        □
 碁を打つ人にとっての絶対禁止事項は「助言、口出し」それから「待った」。
 ちなみみ、碁盤の脚は「梔子(クチナシ)」の花を模して作られている。
 「クチナシ=口無し」すなわち「助言や口出し」を戒めているのである。
                        □
 「待った」は勿論、言語道断。
 待ったをした者は、即、首をはねられても、やむなしとさえ言われた。
 はねた首は、碁盤をひっくり返し、その上に据えて見せしめとする。
 流れ落ちる血が周囲へ飛び散らないよう、くぼみをつけた。
                        □
 そんな由来で、このくぼみを「血だまり」と言うそうだ。

 
コメント (2)
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