AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

ご恵贈いただきました。ありがとうございます。

2015年12月16日 | 研究
写真の資料をご恵贈いただきました。

ありがとうございました。

なかなか読む時間がなくて、内容についてのコメントをするのはずいぶん後になると思いますが、写真も豊富で、勉強になりそうです。


「二度と墨塗りさせない教育内容の創造を」という、初めの部分の言葉が胸に刺さりました。


先日、触れた「セディックパレ」という映画についても書きましたが、

私たちが戦前のことについて知っていることは、ほんのわずかであり、しかも、偏った情報だということを「知って」、そのうえで何をするかを考えてはどうでしょうか。


台湾の方々からの義援金で病院が復興した、というニュースから、台湾の方々が親日的だ、というのは易しいです。でも、その台湾を統治していた時に何があったのか、日本人にとって心地よい情報しか実際は知らないんじゃないかなー。

中国や韓国からの義援金でも、きっと多くのことが行われているはず。その報道が出てこない、というのが非常に意図的な印象を受けるわけですよ。

ほかの国からの義援金もそうです。

どこかの新聞やテレビ局が放送して反響があったから同じことを追っていくんじゃなくて、それぞれの新聞、局で、自分たちの発掘したものを掲載紹介してはどうでしょうか。


常に意識するのは、自分が知っていることは、決してすべてではないということ。

同じことに接しても、人によってとらえ方は大きく異なるはずです。


自分が「よいことだ」と思ってすることが、受け手に「よいことだ」ととらえられるとは限りません。


最近、特に戦前のことがネット上で話題になっているのを見るにつけ、

先の大戦がたとえ「アジア解放のためだった」と日本側が思っていても、

そこで暮らす人々が「迷惑だ」と思えば、「迷惑」として記録される、ということをもっと冷静に考えるべきだと思います。


教科書に墨を塗らせなければならなかったあの時代の教師たちの気持ちを思うと、

今夏、娘の春どんが読書感想文の対象として選んだ坂口安吾の『堕落論』について、娘といろんな意見を交わしたことにも思い至ります。



積極的に「堕落」しなければ受け入れることができなかったこと。

今日いただいた本をそんな思いでめくっています。


ありがとうございました。
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