AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

生活者の日本統治時代

2005年06月06日 | 
 注文していた本が届き始めました。少しずつ紹介していきます。
 まず、『生活者の日本統治時代』です。拓殖大学教授の呉善花氏が書かれたものです。一度、広島大学へおいでになった際に、お目にかかってお話を伺うことができました。おもしろい視点で話題を豊富に持っていらっしゃる方でした。
 この本は、2000年に初版が発行されており、いつも新聞広告などでは気になっていたのですが、沖縄出張も入り、移動時間という、本を読むにはもってこいの時間が確保できたので、買うことにしました。もっと早く買っておくべきだったのかもしれません。

 私が植民地期の朝鮮半島の教育を見ていて、たどり着きたいと思っているのは、この本のはじめの部分に呉さんが書いていらっしゃることでした。
 つまり、「政治的・制度的な歴史と社会的・生活的な歴史をそれぞれ別個に検討する」ということです。教科書それ自体から得られる情報は、政治的・制度的なものですが、それを使って学習していた個々人の感じ方、学び方が知りたいと思っています。呉さんの書いていらっしゃるように、それをするためには、複数の方へのインタビュー(聞き書き)が必要なんでしょうね。

------------------------------------
はじめに
第1章 植民地朝鮮の虚像と実像
第2章 聞き書き 日本人の体験から
第3章 聞き書き 韓国人の体験から
第4章 朝鮮殖産銀行の日本人と朝鮮人
第5章 「和解できないわけ」はどこにあるのか
------------------------------------
2000年12月15日初版第1刷
2005年2月20日初版第3刷
呉善花 著   三交社
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ポテトチップで舌を切ったんです | トップ | 韓国併合への道 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

」カテゴリの最新記事