AWA@TELL まいにち

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九州調査-2日目(8月27日)

2007年08月27日 | 研究
今日は朝9時過ぎから午後6時過ぎまで、ずっと資料を見せていただいていました。必要なものは、デジタルカメラに撮影してパソコンのハードディスク、DVD-RW、SDカードに保存です。3つの媒体に入れておけば、何とかなるでしょう。

それにしても、資料に当たるというのは、やっぱり大切なことです。
こうかな。。と推測していたこと、わからなかったこと、知らなかったこと、なんでも解決します。そこからまた新しいなぞが生まれてきたりするのですが、それはそれでまた楽しい作業です。

朝鮮では、1939年から使用された国語の教科書が、それまでとは期を画して音声重視に切り替わっていくのです。今回、教授指導書を確認することで、その裏づけが取れました。つまり、教科書だけではなく、教員のほうにもそれを徹底するように指導書に記述があるので、それを参考にするのであれば、いやでも音声重視になっていくわけです。

なぜ、この時期に音声重視に切り替わってきたのでしょう。

なぞはそこに向かいます。
ラジオという音声メディアが朝鮮半島に登場したのは、1926年のことですから、直接の影響はないでしょうね。蓄音機となると、これよりさらに昔ですし。
軍隊や工場に連れて行かれる朝鮮の人々の日本語能力向上を、読み書きではなく、聞き話しに特化させようとしたからでしょうか。一見、うなずけそうですが、憶測に過ぎません。
国民学校が音声教育重視になったのは確かですが、これよりも早いですからね、朝鮮のほうが。

さて。どうしてだろう。

ラジオ国語講座のスタートは1936年、これと関係あるかな。でも3年も間が開いているし。

しばらく、もしかしたら、死ぬまでの疑問かもしれません。
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