AWA@TELL まいにち

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歴史に対する考え方

2006年12月07日 | どーでもいいこと
歴史に対する考え方が違うのでしょうから、仕方がないのかもしれませんが、理解できないことが韓国で。

「日本に加担」106人公表 「歴史見直し」で韓国政府

 国が滅びて、侵略されるという歴史を持つ国ですから、滅ぼした日本やそれに協力した人々に対する厳しい態度が維持されるのは分かるのですが、だからといって、現在生きているその人たちの子孫の財産を没収というのは、理解できません。
 いや、正確に言うと、心情的には理解できるんですけどね、それを国家が行うというのが理解できないわけ。

 戦争が終わって60年、併合から言えば、100年近くたっていますが、その頃生きていた人たちの善悪を国家が認定するというのはどうなんでしょうね。中国の史書だって、次の王朝に入ってしばらく時間を置いてからまとめられているでしょう? 清史なんて、まだ編纂されていません。『清史稿』があるだけ。まだまだ時を置いて、資料を集めてからじゃないと無理だと思うんだけどなあ。少なくとも、感情的な要素が混ざる段階で行う作業ではないと思います。

 100年後、200年後、新しい資料が見つかって、今回『悪い』と認定された人々が実は『良かった』という事実が判明したら、子孫に財産を返還するんでしょうかね?植民地時代の財産を元にした今の財産というのですから、そのときには、今の財産を運用したときの金額を返還することになりますよね。

 人の善悪なんて、外から見て分かるものじゃないと思うんですが。
 宮城谷さんの小説にあった一節を思い出します。確か、『偽善も一生続けることができれば善になる』というものだったと思います。

 ま、今回の作業は、その人がどんな人だったかという内面的なことではなくて、何をしたかという外面的なことだけを対象としているのでしょうから、単純な作業だといえば単純なんでしょうけどね、でも、僕自身は賛成できません。

 歴史を振り返って、それが良かったとか、悪かったとか言えるのは、そのときを生きていた人たちだけで、その後の世代が言えることは、結果論でしかないと思うんです。

 韓国のことが好きだからなあ、なんか、心配ですわ。
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