先日の日曜日、私立高校を受験する人を対象に面接の練習をしました。初めて面接試験を受験する人がほとんどですので、まだその内容や動作にはぎこちなさが残っていますが、面接は自己PRの場だとおもって、しっかりと自分をPRしてきて欲しいと思います。
今回や冬スペの中で面接の練習をしてみて、生徒の皆さんはいくつか気付いた点があったようです。志望動機や将来の進路、そういった質問に答えるための作業をする中で、「自分とは何なのか」ということに向き合った人も多かったように思います。
普段は流れゆく時間の中で、なんとなく生活をしていますが、改めて志望動機や将来の夢を問われることで、改めて自分を見つめ直すきっかけになるような気がします。面接で問われる質問に答えようとする中で「自分が求めているもの」「今、そして将来の自分に向き合う」そういったことが経験できるようにも思います。
昨年度から県立高校では面接試験を課さない学校がほとんどとなり、面接を経験しないまま高校に入る人も多くなってきています。学力重視の姿勢や面接で合否は決めにくいという意見もあり、それはその通りだとも思いますが、反面、面接試験があることで生徒さんたちは自分を見つめなおすことも出来たように思います。それがなくなってしまうことは、いささか残念な気もしています。
何かの節目に、入試や入社試験などの節目に、面接試験があることで自分を見つめ直すことが出来る、もう一度自分とは何かに気付くことができる、そういった機会があってもいいようにおもいます。自分の行きたい学校になぜ行きたいのか、それがしっかり分かることで、高校生活の充実度も違ってくるのではないかと思います。
自分自身に気付くこと、これほど難しい作業はある意味においてないような気がします。アンジェラ・アキさんの手紙という曲の中にあるように「自分とは何で、どこへ向かうべきか」を知る、そのきっかけに面接試験がなれば、そう願っています。
塾のある南栗橋地区も栃木県の高校の入試は大半が終了し、いよいよ埼玉県内の私立高校の入試が始まります。皆さんが行きたい高校にいけるよう、最後まで勉強だけでなく、面接試験などにも力を注いで欲しいと思います。