先日、塾のTwitterにこんなことを書きました。
読めるけど書けない人は、目だけで見て覚えようとしている人。漢字も単語も“形”で覚えているので、認識はできても再現ができない。
— 幸彩学習塾 (@kousai_g) October 18, 2019
対して見た上で書いて覚えた人は、身体が覚えているのでサッと手が動き、読めるし書ける、そんな気がします。
やたら書くだけでもダメですが、書いて覚えるも大切です。
これはある生徒さんが暗記をしているときの様子を見て書いたものです。
何も動きがないので、「どうしたの?」と声をかけると、「いま、覚えているんです」と返事が返ってきました。
確かに目は真剣に文字を追っているように感じました。
でも、この暗記の方法には、致命的なミスがあるように感じます。
それは手を動かしていないことです。
よく漢字でも「読めるけど書けない」ということがあると思います。
本をたくさん読んでいる人でも、「読めるけど書けない」という人がいるように思います。
これはおそらく漢字を「形」で覚えているから、そんな気がします。
形で覚えているから、見ればその形から漢字の読み方や意味を認識できる。
でも、書いていないから、書いてみてとなるとできない。
そんな感じなのかなと思います。
生徒さんの中にも、「覚えた」という割には暗記で得点できていない人がいます。
それはもしかしたら、「見てるだけの暗記法」になっている可能性があると思います。
人は入力と出力の回路は別な気がします。
目で追って覚えることはできても、それを出力して答案用紙上に再現するとなると、
実際に書いた経験がない人は、答案用紙上に再現ができない気がします。
赤シートなどで隠して覚えるときも、同じことが言えます。
解答をいうことはできても、書けるかどうかは別問題だと思います。
実際にエアでもいいので「書いた」という経験がないと、答案用紙上に再現ができないと思います。
だからといって、書き続けることだけが勉強というわけではありません。
でも、暗記がどうもうまくいかないという人は、この視点で自分の勉強を見直してほしいと思います。