幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
日々の塾での出来事を綴ります。

近くと遠く

2014年11月09日 00時04分36秒 | 日記・エッセイ・コラム
去る10/6に、NPO埼玉教育ネット主催の「秋の入試情報に関する勉強会」が行われました。この会の講師は、岩佐教育研究所の岩佐桂一先生ですが、今回もとても興味深いお話をしてくださいました。

目前に迫ってきた高校入試の話もとても興味深かったのは確かですが、それ以上に興味を引かれたのは、大学入試センター試験の改革の行方でした。今の中学生には直接はまだ関係ないものの(直接には今の小6から)、世の中はだんだんと新しい制度へと傾斜していきます。そういった新しい制度に対応しようとしている学校を選ぶことが、大切だというお話でした。
ただこれは、直接関係する世代だけではなくて、いよいよ進路選びの大詰めを迎えた3年生にも考えて欲しいことの1つだと思います。「新しい入試制度は、直接は関係ないからいいや」ではなく、その下の新しい制度を経てきた人たちとも対等に勝負ができるように育ててくれるような学校、それを探していくことも大切だということです。
新しい入試制度を知るキーワードとしては、学びあい・共同学習・反転授業などの「問題発見・解決型の授業」やインターナショナルバカロレアなどをはじめとする「グローバル化」などがあげられるそうです。志望校を選ぶときの参考にしていきたいですね。
もう一つは「グローカル」という言葉です。「グローバル+ローカル」の造語ですが、これも興味深いお話でした。グローバル化というと、なかなかピンとこない人も多く「自分は外国にいく予定もないし、関係ない」と思っている人も多いように思います。しかし日本国内にいても、確実にグローバルな視点が必要になるというお話しでした。
それは日本の人口が減少していく中で、外国からの移民を受け入れていくことが影響するだろうということです。国内企業に就職しても気づけば「上司や部下が外国人」ということが、遠からずやってくるかもしれないということです。そのときに大切なのがグローバルな視点、ということです。
今の中学生が社会の中堅として活躍する頃には、もしかしたらそんな世の中になっているかもしれません。そんなときにグローバルな視点を学んでいたとしたら、そんな社会の中でもきっと活躍できる、そのように思います。
岩佐先生のお話は、いつも私に刺激を与えてくれます。以前にも、職業の移り変わりについてお話をしてくださったことがあり、それも大きなヒントとなりました。(それについては、また別項で)
岩佐先生をはじめ、梅野先生や他の塾の先生と接していると、まだまだ学ばなければならないことがたくさんあるなと感じます。

入試や期末テストという近くの目標や課題をクリアしていくこともとても大切ではありますが、近視眼的になるのではなく、時には遠くを見つめて、これから自分がどう生きていくのか、今のうちにどんなスキルを身につけていくのかを考えていくことも大切だと思います。
そういえば昔、教習所で共感をやっていた私の父が「近くばっかり見て運転しているとふらつく、遠くを見て運転すると安定する」と話していました。学習も同じで、直近の結果だけにこだわりすぎてふらつくよりも、遠くを見ていまの自分に何ができるかを考えていく、そういう視点が大切なのではないかなと思いました。
とはいっても、遠くの目標に近づくには近くの目標をクリアすることがまずは大切。近くを見ることと遠くをみること、そのバランスがどうやら大切なようですね。


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※掲載の写真は、本稿の記事とは直接の関係はありません

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