幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
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本当のコミュニケーション

2015年02月14日 13時50分33秒 | 日記・エッセイ・コラム
生徒さんを学習指導する中で、教科書を読むことがあります。そのなかで、今日は国語の教科書に載っている「温かいスープ」(今道友信・著)を読む機会がありました。

この本は筆者の経験に基づき「国際性とは何か?」を考える教材です。その中に「国際性とやかましくいわれているが、その基本は(中略)相手を思いやるやさしさ、お互いが人類の仲間であるという自覚なのである」という一節がありました。

昨今は英語などの外国語を小学校から学ぼうという傾向がより強くなってきています。小学校でも英語が必修・教科化されてきています。それ自体に異論はないのですが、英語を習得することだけが過熱しすぎて、本来の目的を見失ってしまうことがないか、ちょっと心配にもなってきます。

以前に、国際学院高校の大野校長先生が「真のコミュニケーションとは、価値観の違う人たちと分かり合えること」という話をされていました。英語が「真のコミュニケーション」のために使われるのならとても良いと思うのですが、英語を習得することだけが先走りしすぎて、「話せるようにはなったけれど、話すことがない」とならなければいいなとも思います。

コミュニケーションの手段としての英語が、いつの間にかそれを学ぶことだけが目的になってしまう、そうすると話せる能力はあっても、真のコミュニケーションは取れないのではないか、そのようにも思います。

これは日々の学習指導も同じだなぁと思います。良い点数を取ることは次への手段ではありますが、それ自体が目的になってしまうと、せっかく学習ができても、それを生かす機会を失ってしまうように感じます。良い点数を取るということの先に何があるのか、その先を見据えて学習指導をしていくこと、これはとても大切だと思います。

とはいっても、遠すぎる目標では生徒さんにはピンとこないと思います。だからこそ指導する側は遠くの目標を意識しながらも、それをスモールステップに分解し、生徒さんにとって身近な目標に置き換えてあげることが大切なのではないかと思います。

良い結果を出すことは、もちろん素晴らしいことだと思います。でもそれだけで終わりにしてしまったらもったいないような気がします。学習における「真の目的」もしっかりと見据えながら、そして「真の目的」を生徒さんに伝えながら、日々の学習指導にあたっていきたいと思います。

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